
土佐足摺&室戸岬から900kmかけて千葉タマサキに戻った。
その翌日に沖合を低気圧が通過し、
10秒もある東うねりが出現した。

昨日の未明がピークで、
最大が東南東から2.6m@11秒もあった。

干潮を待ってから、
ヨワケ(夜明け)サーフのタキビ神と合流し、
TheOne72にマジカル・カーブ・ツインザーのセッティングとしてパドルアウトした。

タキビ神は、
ハービーフレッチャーのタクジ増田モデル、
つまりパイプライン用の92シングルフィン。

私たちはパイプラインになぞらえて、
ここをタマサキ・モニース・サードリーフと名付けている。
リーフがあるかわからないけど、
イセエビの棚があるので、
本当にリーフがあるのかもしれない。

サーフィンというのは、
エレメントがさまざまに組み合わさったものだと思う。

したがって、
たった一瞬のことだけでひとつの世界観が象徴できる。

たとえば、
私たちにとって、
身近にいて、
神仏を象徴させているタキビ神とか、
法王(ボーディサットバ)のミココロを感じた心持ちとなった。

そう考えると、
サーフィンはアイコンそのものだ。

なぜならサーフィンという行為におけるすべての感覚は、
さまざまな熱量で記憶に焼き付くからだ。

アイコン(icon)とは、
そういうものだと思う。

移動中は、
例によって目まぐるしかったが、
タマサキの波に乗るとすべてが落ち着いたような感覚となった。

この秋は、
72というマジックボードを持って、
カーブツインという伴侶を見つけたことも開眼的な獲得だ。

そのカーブツインに行き着いたのは、
「目覚めた人」からのインスピレーションであり、
偶然だが、
FCSの脆弱性から表面積をスケールダウンし、
運命的にマジカル・カーブ・フィンはこのボリュームとなった。

「マジカル・カーブ・フィンの恩人」
という題名で、
文学賞への応募作品を書きたくなった。

本日は8時からNAKISURFにおります。
(上画像は、新作グラフィック・アパレル)

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【ギンサバ・サンデー・リターンズ】
ギンサバミチの夜考察その6
なにが本当の幸せ?
――本日は銀鯖道のテーマであるジロバンニの幸せについてお願いします。
華厳:第三次稿の終わり方を読むと、
ジロバンニは「ほんとうの幸せ」の理想に際して、
「まっすぐに進んでほんたうの幸福を求める」
と言っていた。
そして、
次に第四次稿を見ると、
「もういろいろなことで胸がいっぱいでなんにも云えず」
という状態とは違って、
つまり
「いろいろのものが一ぺんにジロバンニの胸に集まって、
何とも云へずかなしいやうな新らしいやうな気」となり、
母ちゃんの元へ走るシーンに私はいまだに感動させられています。

NAKI:
私は、
車掌(法王)のセリフに感銘を受けました。
「なにがしあわせかわからないです。
ほんとうにどんなつらいことでも
それがただしいみちを進む中でのできごとなら
辛いパドルアウトも
みんなほんとうの幸福に近づく一回ずつですから」

華厳:
「ああそうです。
ただいちばんのさいわいに至るためにいろいろのかなしみもみんなおぼしめしです」
シギパネルラの祈りは、
いわゆる「あちら側」からのメッセージであり、
それを想うだけで私は呼吸が浅くなります。
桟橋から、
または桟橋以前に散った登場人物たちは、
どこかで再び集まって、
それぞれの像を結んでいるように思えます。

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【巻末リンク:フィンとクマ関係】
【巻末リンク*2:前回のギンサバ考察編】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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