ロマン主義。
英語で書くと
“Romanticism”だが、
18世紀後半から始まった精神運動のひとつであると、
ものの本には書いてあった。
絵画や音楽、文学、
思想ということにおいて、
ひとつのスタイルを確立している。
日本でも明治(19世紀末)に島崎藤村たちによって、
『浪漫主義(ろうまんしゅぎ)』
と主張され、
時間をかけてようやく立ちのぼってきた。
あの時代では、
こんな思想や文化が100年以上もかかって到達することは普通だったのだろうか。
それとも日本人の思想には受け入れられなかったのか。
そして、昭和10年に今度は、
『日本浪曼派』
というのが登場した。
これは太宰治、檀一雄が有名ですね。
音楽だと、ロマン派にショパンがいた。
バラードが大好きなので、
YOU TUBEでショパンを検索してみた。
http://www.youtube.com/watch?v=SI-Q8coPMWY
前置きが長くなったが、
これを聴いていただきながら今日のブログを始めようと思っております。
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上に浪漫と書いたが、
波乗りはまさしくロマンのかたまりだと思う。
遙か彼方からのうねりを待ち、
その甘く、神秘的な波に俺たちは魅せられている。
ロマン主義者はその昔からいるが、
最近サーファーの間にも増えてきているようだ。
それは、
「教育的視点や地元至上主義から波乗りを解放し、
自然主義、ニコリンイズム、逆真の心がからみあって、
ソウルグライド(魂滑走)へと継承されていく真の流れ」
だと俺はみている。
そこで、
こんなロマンチックな写真を投稿してみた。
上の波はとっても良い波に見えるが、
こんな切り立つ波は、
並大抵の鍛錬では乗ることはできない。
達人レベルとなって、
はじめて滑ることが可能な斜面だが、
こんな究極波を求めるサーファーたちは、
ロマンという言葉を体で知っているのだろうな。
ロマンなる日々には、
こんな白日夢が見られる。
色彩の夢、
コンポジション(構図)のインスピレーション。
そんなものが絶えず自然界から現れる。
美しいものは本や雑誌、
またはインターネットでも見えるのだろうが、
それは平面世界なので、
この拡がりと感動を感じられないのだろう。
朝陽に立ち上がる波。
こんなとき俺は、
「思えば遠くに来たものだ」
というフレーズを思い出す。
これは場所の”遠く”ではなく、
時(とき)の遙かという意味。
猛烈なロマン主義を唱えたニーチェ*は、
(*ドイツの哲学者、1844-1900)
「永遠や静寂や神を求めるのがロマン主義」
と自身の著書『悦ばしき知識(1882)』の中で書いているが、
それが128年経った今でも新しく感じてしまうのはなぜだろうか?
そらに浮かぶ雲を見ていた。
波乗りを始め、
さまざまな、色々な日の、そして各地の波を乗ってきたが、
それは俺の体の続く限り求めていくのだろう。
こんなすばらしいことって他にあるのだろうか?
体からほとばしるように波を求め、
それら美しい波に乗るために求道すると、
真理は絞り出されてくる。
あ、もしかすると、
それらをまとめてロマンチズムと呼ぶのかもしれないな、
とこれを書きながら思ったのであります。
それでは、
すばらしい月曜日をお過ごしください!
明日は祭日でしたね。
どうぞどうぞすてきな日にしてください。
Have a sweet day!!
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