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naki's blog

俺とノアのコンテストのそれぞれ_(2134文字、短編です)

こんにちは、

週が始まってすぐの祭日をいかがお過ごしですか?

なんだか得した気がしますが、

「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」

という趣旨の日だそうなのですよ。

明後日に米国であるThanks Giving Day(感謝祭)と似ているのはただの偶然なのか。

昨日はこちらが日曜日でありました。

アイアンズ兄弟を輩出したノースハワイ島で

プロアマツアー戦があって、

それにノアが出場するので同行してきた。

これは第二戦となり、

かれこれ3回延期された経緯を持ち、

じつは前日土曜も金曜夜の段階で決行されると聞き、

ノアを未明に起こして、

夜明け前から片道80kmかけて前回、

前々回と同様に向かったのだが、

やはり延期となり、

「到着してから延期と聞き、がっかりするのが趣味になってきた」

ところだったので、

開催はうれしいような、

そうでないような微妙な気持ちでありました。(笑)

日本と違うのは、

1.当日のエントリー確認がないこと。

2.予定時間通りに各ヒートがスタートする。

3.必ず50%以上の選手がラウンドアップできる。

こんなことだった。

日本のアマチュアコンテストだと、

6人ヒートで2人アップ(33%)というのがありましたからね。

あれはかわいそうです。

前日にヒート表がオンラインやメールで配布され、

そこに各ヒートの時間が書いてある。

なので、選手は自分のヒート15分前に会場に行き、

そのままパドルアウトできるという合理的なものだった。

時間がずれていないからできるのですね。

遅いヒートの人は寝坊もできるし、

さすが歴史が違うと、しばしうなってしまった。

これはもちろん開催日の3日前までエントリーと、

エントリー費を決済しておくのが条件なのだそうで、

ビーチエントリー、

つまりこれは日本では必ずある

『当日エントリー枠』

がないのもドライでクールなアメリカ方式と見受けられた。

ノアは今回もジュニアクラスにエントリーしていた。

ノースハワイ島だけあって、

ジュニアの選手のレベルは高く、

例えば、

ダブルグラブエア、

エアリバース360、

スーパーマンエア、

ウイッピング、

レイバックスラッシュ、

などが普通にマニューバーの中に入るハイレベルだった。

でもまだまだ少年たちなので、

それは和気あいあいというのが、

ヒート前後の風景だった。

今回特筆すべきは、

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/3497

ドノヴァンの長男ヘンドリックスさんがエントリーしていたことで、

ドッキーボード(Surf Prescriptions)とグニャリフィンで

このニコリンライドをグルーヴィン。

惜しくも初戦(予選)敗退していたが、

それからはノアが気になるようで、

従者のようにノアのヒートをチェックしていた。

ひとつの場所にいることができないのを特技とする

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/2296

ヘンドリックスさんなのに

よほど波乗りは好きだと見える。

これもお父さんの血なのだろうな。

今回はファイナルまで進出し、

なんと3位となってトロフィーをいただいたノア。

ノアの波乗りレベルでこの順位は、

大金星と言っても過言ではなく、

本人も

「波運と、作戦が良かった」

と地に足がついているので安心している。

一日中波だけを見て、

集中したかいがありました。

上手なサーファーたちに勝ち上がる快感というのを感じ、

自信がちょっぴりついた日でもありましたね。

表彰式もなく、

決勝ヒートが終了すると、

順次結果がアナウンスされる。

それを聞いてから会場テントまで行くと、

トロフィー(今回は盾)が入賞選手にプレゼントされる。

それだけ、表彰式も、

主催者あいさつも何もなし。

こんなところもアメリカ方式なんですね。

ドライだなあ。

余談だが、

前日ヒート表をチェックしたノアは、

「自分のヒートだけスゴイメンバーがいて不公平だ」

と漏らした。

そこで、

「そうではなくてケリー・スレーターや

アンディ・アイアンズたちが同じヒートにいると考えてごらん。

彼たちが同じヒートにいるからって、

ノアはコンテストを放棄するの?」

「しないけど…」

「じゃあ、自分のサーフィングをしてくるといい。

もしかしたらケリーに勝てるかもしれないし、

それは同じヒートでないと達成できないことなんだよ」

と教え、

「コンテストに出るつもりだったら、

自分が優勝する気で今夜から決勝まで過ごさないと勝てないよ。

そういう思いこみを勝利の女神さまは好きだったりするんだ」

「ふーん」

そんな会話をしていたことを思い出した。

俺はコンテスト反対派広報部員なんですけど、

子供たちは総じてコンテストが好きなようです。

とするとこれは運動会のようなものなのかな?

帰り路にはごほうびのアイスクリームを食べ、

ゆっくりと走り、のんびりと帰ってきました。

このコンテストはツアー戦と書いたが、

次の第三戦が来年の1月頃、

この島のどこかであるので、

それはまた後日レポートしますね。

波が上がってきていて、

1番ブイは現在7ft @ 12秒。

かなりいいサイズなんですよ。

友だちもロスからやってきました。

詳しくは明日!

ありがとうございます?ALOHA!