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naki's blog

波の中にあるリッジの見つけ方_(1603文字、短編です)

陽は昇り、また沈む。

そんな永遠にも感じられる繰り返しの中で、

私たちは呼吸しているんですね。

こんにちは、

日曜日をいかがお過ごしですか?

こちらは中日というか、

明日から入るうねりのために色々と準備している日なんです。

緑に満たされた山を見ていると、

それが奇跡に思え、

こうして今ここに生があることに感謝する。

誰のおかげなのか。

さて、

先日ポストした台風14号波だが、

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/17061

いまだに友人たちに

“あの波”

について質問される。

「どうして、あれがダンパー(クローズアウト)に思えなかったのか?」

というのがダントツに多いので、

ここでお答えしておきますと、

「波の中にあったリッジを信用してテイクオフした」

それだけなんです。

“リッジ”とは、

あまり聞かない言葉だが、こちらではよく使う。

コブとか、線とかでもいいのだが、

波に良く付いている斜めや縦の段みたいなものだ。

英語辞書を引くと、

『山の尾根、隆起』

とあって余計にわからなくなった。

実際に写真に線を入れて説明すると、

この線がリッジなんです。

これによると、

俺は少しビハインド、

つまりピークまたはセクションの奥に入っているけど、

このリッジだけに注目して、

この波を選んだのを覚えている。

切り立ってくると、

リッジはフェイスラインの上部を形成していくので、

波の中に波ができるような説明で事足りると思う。

ボードが波から滑り出す瞬間。

この時俺はリッジと、

自分の滑降していくラインだけを確認して、

ものすごく研ぎ澄まされた状態になっています。

このライン上に何かが発生したらすぐにわかる。

例えるのならば、

超高速走行中のモーターサイクルの

ライダー視点のように路面(斜面)に入り込んでいるのです。

余談だが、

これを撮ってくださった聖(きよし)さんは、

テイクオフ直前までバシャバシャ連射したので、

こんなに細かい連続写真が残っているのですね。

ありがとうございます。

落下していくボードに両足を乗せるわけだが、

具体的には前足を下に踏み込み、

後足はつま先を使って、

波側に押しつけているようにしている。

もしコブとかで弾き出されても、

後足さえ、

テイルさえ残っていればメイクできるというものなんだ。

この後、ボトムターンやら、

ファーストターンがあったのだが、

テイクオフ前から全開でシャッターを押していたので、

バッファ切れ(14枚)で一度止まってしまったようで、

上には次のセクションのセッティングが写っているが、

一枚目にあったリッジは、

このセクションにも同様なものがあり、

これもまたメイクできる距離なので、

滑走心情としては嬉しいほどスリリングで最高の気持ちだった。

これでリッジがおわかりになったと思います。

ちょっとダンパー気味でも、

このリッジを見極められたら良い波に乗れるんですよ。

さて、同場所のソフトサンドリーフ。

うねりは止んでしまい小波状態。

上の日と同じボードBWGでノアとサーフしてきた。

ここにも小さいながらリッジがあって、

リッジリッジ?!

と乗っていたとかいないとか。

今日も元気で波が楽しい。

俺が雑誌に書いた、

またこのブログに書いたものをまとめまして、

NAKISURFコラムページとしています。

めでたく50回目をアップしました。

https://www.nakisurf.com/column/column.html

日曜日のひととき、

車の中で夜明けを待つ間にでも読んでいただければうれしいです。

ここに散らばった波乗り景色のかけらを集めて、

新しいサーフ世界をどうぞ構築してくださいね!

今日もありがとうございます。

来てくださって、

読んでくださってありがたいです。

明日も陽が昇ります。

さて、どんな日にしましょうか?

Have a special Sunday afternoon!!