こんにちは?、
今日未明頃から、噂通りの大きなうねりが入ってきましたよ。
予想とたがわず南南西からで、ビッグウエンズデーとなりました。
ホワイトハウスはこの通り。
D先輩がいたら良かったのに。
いつもは誰もいない駐車場だけど、
今朝は夜明け前から満車だった。
これは「先週から予想されていた南うねり」ということで、
みんながこの波を待っていたことを物語っているのだろう。
南西がベストなホワイトハウス。
今日は南南西うねりなので、
波によっては前が落ちてきてしまうけど、バレルバレルの日。
ここは大きなバレルで、
それもハイライン(高い位置)でない箇所を滑って抜けられる。
ちょっと度胸試しみたいなところがあるけど、
それよりも高い位置を要求されるバレルよりも結果がいいのです。
ピークはこのようにボウル状となり、
それはスリリングなテイクオフとなる。
友人たちにサーフィンを教えるときには、
「波の下からテイクオフするように」
と常にお伝えしているのだが、
みなさんなかなか理解してくれない。
多くの人が波のトップからパドル全開となるのだが、
実際には波の下(麓、ふもと)から本気で漕ぎ始めて、
中腹で全開にするといいですよ。
上の写真がその良い見本です。
逆に言うと、ホワイトハウスでは波のトップからテイクオフすると、
かなり恐ろしいことになり、一発退場ということもありえるだろう。
この人もトップから入ろうとしたが、入れなかった瞬間。
でも入れなくてラッキーだったのだろうな。
水の量が多く、リーフは突然浅くなったり、
そして何ごともなかったように深くなる。
“ボイル”というのがあって、
これはリーフの溝からの水の吹き出しなんだけど、
満潮の今日のそれはものすごく、
波待ちでふたり吸い倒されているのを見た。
恐ろしい…。
写真にはないが、
セッション終盤には信じられないほど大きなオバケ波が三本やってきて、
それは雲まで届くような泡波となった。
そんなときはチャンネル(東側)に向かって、
懸命なるパドルを最後の一回までして、
口の中にいっぱい水をため込んで深く深くダックダイブしていく。
口の中に水を入れるのは、
比重を少しでも重くして深く潜ろうというおまじないなのであります。
(実際には効果がないが、俺はけっこう落ち着けるのでそうしている)
このとき、ボードを捨ててもいいのだが、
このサイズの波となると、
リーシュが切れる確率はかなり高いので、
やはりダックダイブして、泡の下に入りこみ、
それから波の中に放り込まれるほうがいいだろう。
インパクト真下のときは、もちろんボードを離すが、
それは大変なことになるので、その位置には避けるべき。
俺たちはインパクトの場所を予測して、
ときには岸側に向かって、戻るようにパドリングしている。
ダックダイブ後は、
爆裂した波の下でホワイトウオーター・フィエスタ(泡波祭)となり、
チャンネルは深いので、深海まで到達したかと思えるほど沈められる。
瞑想するように耐え、ボードの浮力を使ってようやく浮かんでくると、
酸欠だからか、突然楽しくなる。
それはもしかしたら自己防衛のために楽しくしているのか、
または血が騒ぐのかはわからないが、ありえないほど興奮してしまった。
この年になって、そしてもっと年配の方々が、
叫びながら泡が舞う海面でパドリングしているのは、ある意味異常だ。
そう冷静に分析しながらも、
次の波爆裂を視界の先で見ながら
ーー奮い立つようにーーありったけの声で叫んでいる自分がいた。
ふー、無傷。
溺れることもなかった。
「よくやった」
と自分を讃えながら上がってくると、
ウッドがひさしぶりにガス犬を連れて登場した。
「写真を撮るからちょっと待っててね」
カメラを取って戻ってくると、
ウッドはいつもの調子で
「ん、波がいいずらね」
とのんびり言いながらパドルアウトしていった。
ガスは頭が良く、いつも木陰で座ってウッドの帰りを待っている。
今日はウッドの後を追うように岩場まで歩き始めたので、
それは珍しいと思ってカメラをのぞくと、
ホヌ(海亀)が近くで顔を出して泳いでいて、
それをガスは興味深そうに見ていたのでした。
ホヌは長く潜れるので、こんな波の日もすいすいと泳いでいた。
沖でたっぷりと波に巻かれてきた俺は、
ちょっぴりホヌがうらやましかった日であります。
ホヌの肺があれば、もっと大きな波にも乗れるのだろうな。
でも今日の波サイズとなると、
滑走速度の体感はものすごく、
もしかすると遊園地で『ホワイトハウス・ライド』
なる乗りものが出るのかもしれませんね(^-^)
昨日が夏至だったそうで、
これから日が短くなっていくというのもにわかに信じられない自分がいました。
夏はこれからですよ。
今日もすばらしい日にしてください?。
ALOHA!
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