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naki's blog

蓮に知る季節_船木Fマネー完成までの小さなドキュメント_「まだ見ぬ波にグライド!」_(2912文字)

こんにちは、

最近投稿を早めにするようになりました。

理由は色々ありますが、

一番の理由は、みなさんが読むのに午前11時頃が一番妥当かな、

なんて思ったのです。

新しく見てくださる人が増えていることを知りました。

いつも来てくださって、ありがとうございます!

新しい人に、どうぞよろしくお願いします。

あっという間に9月最終日です。

明日から10月。

そしてちょっとすると新年です。

おせち料理の支度はまだ早いけど、

秋の味覚をたんまりと味わってくださいね。

俺は秋魚が大好きです。

あ、秋の波も大好きなんですよ。

風が冷たくなって、人が減って、自分だけの時間が増えますから。

それにしてもノースハワイの9月は、

すごい伝説波が多かった。

今見てもそれはスバラシイ波で、

誇らしい気持ちになってしまう。

さて、今朝の南側は、

ビーチハウスだけが膝腰程度で弱々しくブレイクしていて、

ぱっと見るとフラット状態でした。

けど、待っているとたまにブレイクするので軽く30分サーフし、

コーヒーを飲んで一息入れて、蓮池に行った。

あれだけ咲いていた蓮が最後の一本となって風に揺れていた。

切ない蓮をしっかりと撮った。

花から知る季節。

オフィスに戻ってくると、

ドッキーからのメールがあった。

なんと、船木用のFマネー完成です!

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/25696

上のリンクにあるFマネー紹介メールをDocからいただいて、

興奮しながら自分用のをオーダーしたのが(9月)20日。

『2011 SURF PRESCRIPTIONSに乗っていただきたいのですよープログラム!』

カスタムオーダーが完成まで1ヶ月!DOCのシェイプボードをぜひ!

ということもあり、

彼は即刻コンピュータと向き合い、

コンピュータでベースとなるシェイプセッティングを始めました。

これが俺のFマネーの詳細設計図。

点と点をつないで曲線になっているのですね。

それにしても美しい曲線です。

一昔前はこのアウトラインとロッカーを手で削りだしていたのだから、

恐れ入ります。

さらに言うと、少し前はこのようなコンピュータシェイプというのは

「悪そのもの」

でありましたが、

カメラのデジタル化のように意識も移行して、

現在はほとんどのメジャーシェイパーが使うようになったシステム。

大事なのは、この後ですから。

マシンさまが作業中ですね。

疲れず、早出残業もかまわず、

休日もなしで働いてくれる産業ロボ。

これはデッキ側の皮むき画像。

機械的な

「ミー、ウイーン」

という静かな音だけが聞こえてくるのです。

この間15分。

今度はボトム側を削り出します。

こちらも15分。

あっという間にFマネーのベースシェイプを仕上げました。

機械はすごい!

それからシェイピングベイに行き、

Docが細かいコンケイブ設置や、

テイルを削り出し、レイル調整の本シェイプ。

この本シェイプに45分。

ここがシェイパーの腕の見せ所なのですね。

マシンがない時代は、軽く2時間はかかっていたそうで、

その皮むき専用の下作業用のプレシェイパーという職人もいました。

ストリンガーを削り、厚みの最終調整をして、

さらに細部を調節していきます。

全てが終わったら、

サインを入れて、シェイプの完成です!

5’4″ x 19″ x 2-3/8″

これが黄金サイズとなるのか。

けど幅や厚みは、あくまでも目安で、

レイルはセンターでの数値だから、

厚いレイル、

または薄いレイルということでも浮力が変わってくるので、

目安とする数字としてください。

大事なのはパドリング能力と体重でして、

パドリングがあまり強くないのに浮力が少ないボードに乗ると、

毎回困難なるテイクオフに挑戦しなくてはなりますから。

体重を偽らないように。

パドリング能力で「特強」と見栄を張った場合は、

体重を15kg増としてくださいね。

(これは冗談です)

美しいアウトライン。

もうドキドキしてきた。

このシェイプブランクスはシェイプルームから、

グラッシングルームに運ばれ、次の行程に入ります。

フィンが、

FCSフュージョン

FUTURE

の場合はここでボックスが取り付けられます。

15分プラス硬化に120分。

ラミネートが開始され、

これはガラスクロスをそれぞれの樹脂を使って、

シェイプブランクスに巻き付けていく行程です。

この作業時間がボトムで20分。

そして硬化まで120分。

固まったら巻き上げたデッキ側をサンディングし、

デッキのラミネートにまた20分間程度の作業。

そして硬化までこちらも120分。

次はホットコート行程が始まり、

今度はベタベタしない樹脂でもう一度ボードを覆います。

リーシュプラグをここで埋め込んでから、

デッキが20(作業)+120分(硬化)

ボトムのレイルを5分(作業)+120分(硬化)

ボトム面のホットコートがデッキと同じく20(作業)+120分(硬化)

FCSフィンボックスだったら、

ここで埋められます。

完全硬化まで少しここで寝かされます。

今回は1日でしたが、通常は?2週間くらいです。

流れ作業なので、一本のボードにかかりきりというわけではないから、

この寝かしで完成時期が揃っていくのですね。

サンディング作業が60分。

インスペクションという精査が5分間。

ここでフォームまで埋没しているような大小ピンホールは

「フィルズ」という作業として埋められていきます。

大事なのはピンホールの大きさでなく、深さのようです。

クリーンナップし、

磨き作業は「ポリッシュ」と言います。

サーフ・プリスクリプション社では、

プレッジ(Multi surface Pledge)という光沢材を使っているようです。

完成!

やったー!

と、たった10日でFマネーが完成しました。

これをノースハワイまで送ってもらいます。

楽しみ!

インプレッションは届くまでお待ちください。

(ここは離島なので、少し時間がかかります)

ドッキーありがとう!!

早く来ないかな?。

閑話。

南房総のお父ちゃん(旧名秋元さん)からのメールで、

「【ひとしずくのアナタ】最高です!

一曲リピートで24時間聴きまくっています!!」

とあったので、

俺は一曲ではないけど、ずっと聴きまくってオリマス!!

負けませんよ?!

と返信すると、

「証拠を見せてください」

というので、

iTunesの画面を撮ってみた。

これが俺のプレイリストです。

毎週のように変わる曲順ですが、今はこれ。

で、気づいたのが、お父ちゃんの好きな曲もそうだが、

ペプシCMでおなじみの

『さよなら傷だらけの日々よ」

は歌詞といい、ビートといい、

真のサーフロックだということをこころから感じている。

http://bz-vermillion.com/

公式サイトで動画を見つけたのでここにおいておきますね!

サーフィンを愛する稲葉さんが、

「まだ見ぬ風にのってグライド!」

と歌われていると思うと、

それだけで震えるほど興奮してしまいます。

みなさんの波乗りのテーマソングにぜひ!!

http://youtu.be/CG8nfSdyfEk

それではすばらしき10月に、

さよなら夏!

また明日?。

ありがとうございます。