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シンプルイズベストのカーブボール_天才ジョージのわざとハズしたファッション_ビーターのパンガーくん_(1447文字)

海の表面で俺たちは遊ぶ。

その表面の形がどうだとか、大きさを気にしていたが、

それはたった表面に過ぎなかったということに気づいた。

たかが表面、されど表面。

波のことを考えて生きているのはなかなか楽しいです。

さて、COLEの新作カーブボール。

メキシコでも乗り込みました。

この数年ミニボード一辺倒だったのに、

こんなショートボードスタイルに楽しく乗れるのは、

プレイングマンティスと、このカーブボールだけ。

基本というかどこまでもシンプル。

シングルコンケイブとラウンドテイル、

ロッカーとレイルだけの勝負ボード。

「シンプルイズベスト」

エキセントリックな造形力を持つコール。

その反極でもあるミニマルな創造力が形になりました。

これを食べものでいうと、素うどんみたいで、

だしとうどんの味だけでおいしさを表現したようなものです。

シングルダブルコンケイブのプレイングマンティスは、

どこを踏んでも速度がつけられて、

ターンも可能だという一般的な操作性ならば、

このカーブボールは玄人好み。

スタンスさえ決まってしまえばこれ以上ないほどターンが回る。

野球でいうところの硬式用木製バットの芯か、

チューニングされたエンジンのパワーバンドと例えたらいいのだろうか。

難しさが速度となって、

それがターンとなっていく。

ひさしぶりにトップを滑り抜けていくフローターをやってみたら、

横に押しつける重力のおもしろさを知った。

バイクで垂直に立った壁を走る感覚でしょうか。

とにかくスリリング。

昔は乗ることに夢中だったので、

どうなっているかを表現できなかったのだが、

最近はこうして何が、

どのようになっているかを感じられるようになったようだ。

コールに行くとAVISO王子ニックがいた。

彼は、彼の両親との約束で、

家業である不動産屋に転職したニック。

バブル後も優良物件は需要があるのだそうで、

なかなか忙しいという。

さて、

そのコールはこのカーブボールのシェイプに入ろうとしていて、

アウトラインを俯瞰していた。

「カーブボールのすばらしさは最小単位なんだよ。

シェイプラインをより突き詰めることによって、

全体の総合フォルムとしているのさ」

マジックボードを削りだしているから説得力がある。

リンタロウさんのオフィスで、

来年のインスピレーション会場のディスカッション。

サンタモニカのベーカーハンガーに戻れるといいですね。

日本の有名雑誌から取材が入り、

お得意のアジテーション(演説、扇動)をぶっているところ。

このジョージのファッションがいけていた。

アメリカカラーのウエストポーチ、伊達メガネ、

取材用にスターバックスのカップに何気なくビーターステッカーまで貼っていて、

サブリミナル効果だと言っていたが、あながち本気なのだろうな。

「さすがジョージ」

さらに尊敬する。

俺たちはジョージのことが大好きなので、

彼のこのヘタウマファッションが輝いて見えるのもまた真実。

今日もキャッチサーフはみんな楽しく仕事をしていた。

左から前出ジョージ、デザイナーのジョン、

マーケティングのクリス、Yクアッドゴリラ、

国際営業部長のジョエル、

そしてインハウス・プロライダーで卓球師範でもあるジョニー。

何人かから

「ビーターはネコですか?トラですか?」

と質問が来ていたので、本日聞いてきました。

クリスによると、

これはパンサーとタイガーの混血で、

「パンガー」という名前を付けたのだそうです。

かわいい。

すてきな日となりますように!