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naki's blog

COAST LINE誌とジョニー_【野球特大号】MLB2013_(7360文字)

こんにちは、

GWまであと少しですね。

昨日はブログサーバーの不調で、

一度書いた4000字が消えてしまった。

で、気を取り直して再び書いたら増えてしまって、

6000字越えとなってしまいました。

でもご安心を。

ほとんど野球ネタなので興味のない人は後半飛ばせるようにしておきました。

南うねり。

いつもの無人岩場波。

波の中に飛び込んでいく瞬間がたまらない。

波乗りとは不思議な遊びであります。

https://www.nakisurf.com/blog/showroom/archives/54707

創刊後、

超が付くほど話題となっている雑誌

『Coast Line』が海を渡って届いたので、

そこにはジョニーが、

キャッチサーフのビーター師範として紹介されていた。

本社に見せに行くと、

ジョニーはNAKISURFの『SURF』Tを裏返しに着てくれていた。

「本当にいい人」ジョニーは、

大喜びで写真を撮りまくっていた。

自分のページもお忘れなく。

マーケティング担当のクリスもスキャンして、

ブログ等に使用していました。

http://www.catchsurf.com/blog/2013/04/coast-line-magazine/

スタンプ加工したカスタムビーター。

夕方、ソルトクリークに波の写真を撮りに行く。

ちょっと前に中学生だったマット・ジョンソンも25歳になるという。

月日が経つのは早い。

マットの波壁張り付き。

美しい波の切っ先。

陽が暮れるとちょうど7時半。

坂を登って着替えると8時。

夏時間は夜が短いです。

じつは私、波乗りも超が付くほど好きですが、

野球もかなり好きであります。

キャッチボールから草野球。

リトルリーグ、高校野球、

大学野球、プロ野球等なんでも見ます。

そして今メジャーリーグをリアルタイムで見られる環境となりました。

仕事をしながら一日2?3戦は、

MLBコムのラジオで聴いてます。

好きなカードが少ない日は前日、

または何年も前の試合とかをフォローしています。

昔、10代、20代のときのメジャーリーグというと、

ファミスタ時代で知ったものばかりです。(岡本ともちゃん、お元気ですか?)

ホームラン62本、打率.338、そして信じられないほど足が速かったホセ・カンセコ。

4割近い打率のウエイド・ボックス、守備の神さまオジースミス。

時速165kmの速球と、チェンジアップで無敵投手だったノーラン・ライアンたち。

そして時代はさらにさかのぼっていき、「巨人の星」での大リーグボールとなり、

あの「見えないスイング」のオズマまでが浮かぶのです。

今メジャーリーグを見ていて思うのは、

あのときに想像していたマンガのような選手たちと何も変わらないというか、

さらにすごい猛人、怪人たちが必死で、

祈り、集中してそれぞれの技能を発揮している。

それを見るだけで力がもらえ、

各キャラクターの種類、特徴の分析をし、

さらには同じフィールドで大活躍するイチローさんやダルビッシュさんたちを見て、

自分に重ねてこの国で生きて行く後押しをしているのです。

永住権を取って米国に来たときドジャースの野茂さんのルーキーイヤーでした。

彼とは、なんと渡米の飛行機が偶然一緒でした。

米国生活ではそれは大きな励みになったのです。

野茂さん、ここでお礼させてください。

ありがとうございました。

ということで【番外編】です。

ここからは野球ネタなので、

興味のない方はご注意ください。

アナハイムにあるエンジェル・スタジアム。

AVISOミーティングがあったので、

試合開始ぎりぎりに到着。

遅れたのでやたらと駐車場が遠く、

招待してくれたりょうさんとエリックを待たせてはいけないと、

駐車場から正面入り口まで、

1500mダッシュをして向かった。

入り口ではカメラレンズの長さがNGと言われ、

「ちゃんと規約を確認して持ってきているのですけど」

とはっきり言って、

係員の上司に確認してもらって事なきを得た。

ご招待していただいたお三方より遅れて席に到着すると、

なんとなんとバックネット裏の最前列だった。

この席を年間で持っているエリックは何者なのでしょうか?

ちなみにECサーフボードのシェイパーのエリックと同一人物で、

カリフォルニアの財閥の息子なんだろうと仮定してみると落ち着いた。

りょうさんがいつも常備しているのがこのココ・サンシャイン。

デーゲームは真夏並の暑さとなる。

試合開始。

対戦相手は去年のアメリカンリーグのチャンピオン

「デトロイト・タイガース」

発音的にはタイガーズなんだけど、

日本の阪神タイガースに敬意を表してこの表記とします。

タイガースの先頭バッターはオースティン・ジャクソン。

彼は12歳、そして15歳のときに米国で最高の野球選手として、

ベースボール・アメリカ(隔週の野球専門誌)で紹介された豪打、

快足、MLBトップの守備力、

読球術を武器とするチャンピオンチームの斬り込み隊長で、

外野の軸となるテキサス州出身の26歳。

2011年にはメジャーリーグで各ポジションで1人しか受賞できない

『フィールディング・バイブル・アワード』(ゴールドグラブ賞の特A)

を受賞している。

エンジェルスのピッチャーはCJウイルソン。

93マイルのファストボールがうなりをあげてキャッチャーに吸い込まれる。

拍手が起きるほど美しい速球だった。

2球目は少しスピンがかかったツーシーマーがインサイドに流れてボール。

1?1ピッチの第三球目。

投げたースパン!

ジャクソンがインサイドアウトスイングして、

ミートした打球は観衆のどよめきの中、

一度青空に吸い込まれ、

それからライトとセカンドの間に落ちそうになるが、

音速のジョシュ・ハミルトンが電撃的なスライディングキャッチ。

超ファインプレイ。

沸きまくる41000人の観衆。

2番打者は、

昨年までのエンジェルスのスター選手のトリー・ハンター。

なんと打率が4割。

エリックが電光掲示板に光るその異様な数字を見て、

「ああ出さなければよかった」

とつぶやいていた。

球団オーナーみたい。

トリーも3球目をピッチャー返しでインフィールド・ヒット。

ピッチャーから流れたボールをショートが送球し、

ベース到達がほぼ同時のタイミングだったので、

うなるようなどよめきが球場全体に起きた。

そして驚異の三番打者がミゲル・カブレラ。

今日の試合は彼を見たかった。

彼は近代野球では最も難しいとされる三冠王(打率、打点、本塁打)

をメジャーリーグで45年ぶりに達成させたミゲル・カブレラ。

30歳になって3日目という若いベネズエラ出身の伝説の選手です。

豹のような動体視力を持ち、

ムチのようにしなる手首と、

正確なバットコントロールに加えて、

軸の強さ、スイングスピード全てが最高峰で、

そこから弾き出されたボールは、

マンガのような飛距離となるのが当然というほどの弾丸となる。

まるでサイボーグ009みたい。

三冠王だから333か。

試合中にカブレラはエリックと談笑していた。

繰り返しになるが、

エリックとは何者なのだろうか?

このイニング終了後にそのことをコソコソとりょうさんに訊ねると、

「エリックはですね、エンジェルスの影のオーナーですよ」

と冗談ぽく言うが、限りなく本当に感じられてしまう。

CJ対カブレラ対決。

カブレラは、

ほぼボール球となる内角低めをパシーンと叩き、

ボールは音速10倍で三塁手の横を抜けていった。

ミートした瞬間は、

光速にまで達したかと思うほどの打球の速さでしたね。

ランナー1,2塁。

ピンチでもないがピンチとなってしまった。

タイガースは強い。

ピッチャー好きの俺はCJウイルソンにも注目してみた。

彼はニューポートビーチ出身で、

サーファーだという噂もあります。

新ロッカースタイルのストレイト・エッジであるCJ。

ストレイト・エッジとは、

ロックンロールだけど真面目な生き方をしている人のことです。

腕を真上、そして斜めの二種類から振るダブルアングルで、

最速97マイルの超速球を三種類持ち、

縦の、つまり落ちる高速スライダー、

スローカーブ、そしてチェンジアップと多彩なる球種が魅力。

昨年は肘の調子が悪く、

後半戦不調だったが、

このオフに骨棘を除去する手術を行い、

順調な回復を見せて今年も開幕ロースター入り。

しかもサイヤング候補ジェフ・ウイーバーの次、

ローテーション2番手を担っている。

ダイナミックに見えながらも老獪で、

打たせて取るピッチングが彼の最近のスタイル。

今日もツー&フォーシームと、

指1本だけを縫い目にかけたカッターを低めに投げることを多用していた。

上の写真はカッターですね。

このままリリースの時に

一筋の縫い目に集中させていることを撮影画像で確認し、

後でネット裏からの動画で見てみると、

右バッターの手元で、内側にほんの少し切れこんでいた。

フォーシームなのか、ツー、

またはカッターなのかはミート寸前までわからないので、

ジャストミートされずらいピッチャーがCJウイルソンであります。

渋くてすごい。

ただ今日の立ち上がりは、

チェンジアップの制球が悪く、

横に揺れすぎるのか、ことごとくプレートを外れ、

カウントを悪くして速球系を狙われていた。

タイガースのもうひとりの怪人は、

このプリンス・フィルダー。

1989年に阪神タイガースに在籍していたセシル・フィルダーの息子で、

5歳のときに打撃練習で甲子園球場のアルプススタンドにホームランを打ち込んだという

嘘みたいな話があるが、日本でプレイしてみたいと公言しているので、

楽天のアンドリュー・ジョーンズのようにやってくる日も近いのかもしれない。

もし来たら赤鬼ボブ・ホーナー(元MLBブレーブス、NBPヤクルト)

なんていうのは目ではありませんね。

ボブ・ホーナーの言葉でおぼえているのは、

「バッティングの80%は頭で決まる。データを駆使して、投手の配球を読む」

というもの。

当時は彼がバットを振るとホームランだった記憶があり、

そんな強打者でさえ、こんな真面目なことをしていたのですね。

準備は大事です。

波乗りのときでもどこにどんな波が来るか。

どのように乗るかというデータをインプットしてからパドルアウトしています。

プリンスの話に戻すと、

彼はまだ28歳だけど、格は大御所風味で、

ネクストバッターズボックスで、

真剣に集中している姿が印象に残った。

公式発表では180cm、125kgだが、

実際には10,000kgはあるだろうか。

とすると10トンだ!

スイングしたとき、

体幹軸が全くぶれないバッター。

大魔神のようなフォームからのアッパースイングは、

まるで巨人の星に登場したオズマみたい。

速すぎるバット軌道から

オズマの「見えないスイング」を思い出したのは偶然か。

結局プリンスは5回の表に

CJはプレート左からインサインドに消える系の、

91マイル・フォーシーマー、

しかも低めの難しい球を渾身のアームスピードで投げ入れるが、

プリンスは例の見えないアッパースイングで、

ライトスタンドに弾丸ライナーでぶち込んだ。

呆然とする観客たち。

唖然とするエリックとりょうさん。

エンジェルスの攻撃。

というより「エリックのエンジェルス」攻撃でしょうか。

彼がマイク・トラウト。

去年は史上最年少、メジャー史上初の新人での打率.320、

30本塁打、45盗塁以上を記録している。

満票でアメリカンリーグの新人王に選出され、

MVPでさえも前出したミゲル・カブレラに次ぐ次点となった。

ダルビッシュさんはトラウトくん、

いやトラちゃんがいなければ、

軽く新人王だったでしょうね。

これだけ活躍して、まだ21歳だなんて信じられません。

メジャーは本当にマンガの世界です。

走攻守全てに超評価がついていて、

ファミスタだと「ぴの」と、

「ぱつく」を合わせたような異次元選手であります。

彼が打てばボールはどこまでも飛び、

ゴロになると足が異常に速いので、

いつも塁にいるイメージがあるのがトラちゃん。

思い出したのがマッハ5で走ることができるサイボーグ002のジェット・リンク。

アメリカ人というのも同じですね。

はいトラちゃんは塁に出ましたよ。

プリンスと2ショット。

こんなに大きなリードを取ってしまうのですね。

マッハ5だから当然ですね。

球界の至宝アルバート・プホルス。

三冠王に最も近いとされてきたドミニカ共和国出身の33歳。

5年間で3度のMVP、

通算打率.331、出塁率.426、

長打率.624は全てメジャー現役1位。

現在最もスイングスピードが速い打者とされているから、

消えるプリンスよりも速いのか。

年俸もものすごく、

「アルバート(プホルス)の報酬をね、

一試合あたりで計算してみると、だいたい740万円になるんだ」

とエリックがまたつぶやいた。

「去年のアルバートは670打席立ったから、

すると一打席180万円かかる計算となるね」

とも言う。

え、そんなに!と絶句する俺。

俺も打席に立ちたいです。

違うか。(笑)

プホルスの次はジョシュ・ハミルトン。

俺が一番好きな打者です。

彼については、

去年ここで詳しく書いているので、

興味がある方はこちらのリンクをご覧ください。

http://blog.nakisurf.com/naki/archives/35697

ふわりふわりと歩き、

バッティングもトップの位置は投手が球が離れた瞬間という

「のらりくらり打法」だが、

ひとたび打つと、

打球はミレニアムファルコン号よりも速く銀河系を離脱する。

彼の飛距離は光の速さで計測しなければなりません。

ふわり

ゆらり

と見せておいて、

絶好球が来ると「バシィ」と打つ姿は、

俺の理想とする波乗りを見ているようで、

震えるほど憧れてしまいます。

翌日(今日)4安打を打ったので、

この試合で何か開眼したのかもしれませんね。

トラちゃんがホームに帰ってきました。

これが得点ということで、

野球では最も重要な瞬間ということになります。

俺もトラちゃんとハミちゃんさまたちとハイタッチしてみたいです。

291

ここまでエンジェルスに連敗中のタイガースは、

どうしても負けられない試合でした。

ただ、タイガースの今日は、

「秘策、絶対に打たれない作戦」

というのがあったようで、

それはデッドボールとフォアボールを多発するというもの。

球界の秘宝ハミちゃんさまにもドカリと高速球をぶつけて場内ヒヤリ。

写真を見て驚いたが、

ハミちゃんさまはボールが当たっても顔色一つ変えずに、

さらには悟った表情をしていた。

バットのグリップを涼しそうに見ているのがすごい。

「それでいいんじゃ」

とキャッチャーに言いに出てきた

タイガースのジム・リーランド監督。

捕手出身で、メジャー経験こそないもの、

猛獣や怪獣、そして奇才、天才、鬼才、

妖怪だらけのタイガース・ロースターたちをまとめられる選手掌握術は、

まちがいなくメジャー界ナンバーワンであろう。

さっきも書きましたが、タイガースは昨年アメリカンリーグのチャンピオン、

頂点に到達させた手腕は68歳の生きる監督伝説。

そのリーランド思考キャッチャーのペーニャがとったのは、

プホルス敬遠策。

キューバ出身のペーニャ。

敬遠のときにプホルスに何かを言い、

その後はふたりとも笑顔でこのような敬遠劇。

何を言ったのかが気になります。

もうすぐ国民栄誉賞を授与される松井秀喜さんは、

高校時代に5打席連続敬遠されて名を上げたが、

プホルスの高校時代は、

88打席で55回も敬遠されたという。

とすると敬遠は慣れたものですね。

チャンスのときに必殺豪打を打つ能力を持つマーク・トランボ。

「今がチャンスだからマークは打つかもしれません」

というりょうさんの予想は外れて火を噴くような内野ゴロ。

日曜日のデーゲームということもあって、

多くの子供たちが観戦に来ていた。

こうして一流選手の懸命なプレイを間近に見て、

夢を紡ぐのは大切なことです。

試合は膠着したまま延長戦に突入。

延長13回裏まで進み、

時計を見ると、

4時間半も真剣に野球を見続けていたことに気づく。

観客も夕方の波乗りに向かったのか、

半分以上が帰ってしまった。

バッターは上記した

”チャンスに異常に強い能力を持つ”

マーク・トランボ。

ここでこのポーズを見せた。

すると、りょうさんが、

「あっ、このバットはレフトの掲示板の端に合わせてます。

花形満、じゃなかったマークの予告ホームランです!!」

え!

とマークにフレームを合わせて、

ミートの瞬間にシャッターを切った。

バシューッ!!

とボールはうなりをあげて大空に吸い込まれていき、

音が消えた。

やがてボールが落ちてくると、

それはレフトスタンドまで届いていった。

劇的なサヨナラホームラン!

「WOW!WE DID IT!!」(俺たちはやったぜ!)

と喜ぶエリック。

マーちゃんの予告ホームランを見破ったりょうさんのアゴはあがり、

「やはり花形満でした?!」

と言いながらそれはそれはうれしそうな顔を見せた。

エンジェルスで神格化しているラリーモンキーも踊り、

マーちゃんを迎えるホームプレート前はこのように歓喜の輪。

長いけどすばらしいゲームでした。

これで夕波に間に合います。

それにしても驚異的に強いタイガース相手に延長までもつれこませ、

そして勝ってしまうエンジェルスは強い。

しかもこれでスイープ(同一カード全勝)というのだから、

エンジェルスのこれからが楽しみです。

エリックもうれしそう。

ヒーローインタビューを受けるマークのうれしそうな顔。

「どうして予告ホームランを思いついたのですか?」

「ボクはやるときはやるのです。ファンのみなさんありがと?!」

とあって、

今年最初のメジャーリーグ観戦記が幕を閉じたのです。

招待してくれたエリックとジャッキー、

そしてリユニオンのりょうさん、

こんなすばらしい席で大好きな野球を見させてくださって、

本当にありがとうございました。

生涯忘れられないゲームとなりました。

またご一緒させてくださいね。

観客の中にDセンパイを見つけた人は

shop@nakisurf.com にご一報を。

題名を「ドドゲ」として、

どこにいたかを記していただき、

お名前、景品郵送先のご住所本文内に明記してください。

正解者さまにはもれなく私からのGWギフトを差し上げます。

(締め切りは4月26日(金)までです)

それでは後ほど!


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