サーフボード。
昔はボートを製作するのと同じクロスで作っていたのだそうで、
その目の粗さと重さが魅力でありました。
サーフボードはこのくらい傷ついていたほうがリアルでいい。
例え水が入って黄ばんでいたとしても
それが個々のキャラクターなのだと感じるようになってきた。
サーフボードって生きものみたいです。
機会があって、
ドナルドのことを文字にしました。
単語を連ねて彼のことを表現していくわけだけど、
もうここにいない人のことを書くのは、
ちょっぴりと喪失したような気持ちになった。
彼はもうここにいないということを知っているが、
写真の中にはしっかりとたっぷりと生きていた。
こうして何気ない仕草の中に
「真のサーファーならではの表現」
というのがあり、
それこそがスタイルなのだとよくわかった。
ドナルドはプロサーファーとして、
そしてボードビルダーとしてこの時代を生きたのですね。
ブラ師匠とペリカンの接近遭遇。
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月曜日が楽しみな一人です。
それはマンデーブログがあるからなのですが、
今週は何だろうか?
わくわくしながらページを開く。
このブログには示唆があったり、
教訓があるのが常だけど、
今週は、
「手中の波をしっかりと乗れば良かった」
ということでした。
https://www.nakisurf.com/blog/showroom/archives/56911
「今を生きよ」
とは、人生で大事なことのひとつですが、
得た波をしっかりと大切に乗ることによって、
波周りが良くなったり、運がついたりすることは、
波に乗っている私たちがよく知ることです。
つまりマンデーブログの良さは、
波乗りを深く愛する人が書くすばらしさなのでしょうね。
よく波乗りの話をすると、
「(技術が)上手、下手」
ということを主題に持ってくる人が多いけど、
実際に大事なのは、
「ものすごく好きか、まあまあ」
という浸かり方なんだと思う。
俺は「超ものすごく好き」なので、
同じ好きさ加減の人の文章、写真、
または絵やボードデザインに触れると、
歓びがあふれてくるのでしょう。
文章の形にもさまざまありますが、
サーフィングはしないけど、
取材してそれは見事な誌面にするライターもいますが、
結局そんな文章を読むと、
「波を愛していない」
ということがすぐにわかってしまうものです。
逆に前出したドナルドのふざけたポーズでさえも、
波乗りを愛していると一瞬で感じられる。
不思議です。
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