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naki's blog

今日のサンクレメンテ・ピープル_ハービー・フレッチャーが波乗りの今を嘆く_(1758文字)

こんにちは、

美しい夕陽に染まるサンクレメンテ・ピアを

パノラマで撮ることができました。

こんな横長の作品は、

見るべきものがたくさんあって飽きません。

これを特大プリントでお見せしたいです。

ランチ前のコール。

ルースキャノンに全力投球していた。

これはRRレイルの速そうなフォルムでした。

COLEのレイルに対してのこだわりについてはこちらを↓

https://www.nakisurf.com/brand/cole/cole-rail.html

その後、ハンセンズでKCこと、

ケーシー・カーティスとミーティング。

スケートボードで手首の骨にヒビを入れてしまったのだそうで、

ギブスが痛々しかった。

そのままアストロデッキ社に行くと、

グレイソン・フレッチャーが

「ソルトクリークに行くんだけど、一緒に行く?」

とかなり本気で誘われたけど、

「10分位しか時間がないよ?」

とお断りしておきました。

「お父さんは?」

「インドネシアで、

サウジアラビアの王女にサーフィンを教えているよ」

「王女に!」

「あはは、びっくりだよね」

グレイソンのお父さんはクリスチャン・フレッチャーであります。

グレイソンのおじいちゃん、

ハービーとミーティングがあり、

話題はおのずと

「今どきのサーファー」ということになっていった。

「今のサーファーはつまらないね」

「そうですか」

「一流だろうが、なんだろうがコンテストに出ているのはほとんど一緒さ」

「どういったところがつまらないのでしょうか?」

「昔のサーファーをレストランの料理に例えると、

ステーキだろ、サーモン、鱸、チキン、ポークリブ、

タコスにパスタ、ピザにハンバーガーとなんでもあった」

「そんな感じですよね」

「それが今はどれも食パンだから、つまらないことこの上ない」

「食パンですか!」

「ヤー、それも漂白剤の効いた白パンで、ちょっと味が違っていたり、

大きさや切り方は変えているけど、みんな一緒じゃないのか」

「そう言われてみれば、個性がない気がします」

「まださ、息子クリスチャンやネイザンとか、

ブルース(アイアンズ)は味が利いているけど、

奴らはコンテストピープルじゃないからな」

「はい、でも実際にどのくらいの人がコンテストを見ているのでしょうか?」

「これっぽっちだけだろ。

みんなで同じようなことをやっているのを真面目に見ているのは、

真面目な人たちさ。家に帰れば波に乗らずにボードを眺めて、

あげくの果てには左右対称じゃないって、血相代えて怒るような人たちが、

コンテストの8点とか、8.1点の違いを真面目に見ているんだろう」

「その0.1点で勝ち負けが決まるときがありますからね」

「ファー!その通り、実は何も変わらないのに

食パン同士でこの角が丸いとか、香りがいいとかやっているんだよ」

「そうかもしれません」

「サーフィングというのはな、夜明け前に起きて、

暗い海に向かってパドルアウトしていくところにソウルがあるんだよ。

あんな20分おきにホーンが鳴って、

1点だ5点だ、勝利が大事だとやっているサーファーがね、

サーフィングを語るからつまらなくなるんだよ」

「なるほどです」

「もっと大きなところを見ないといけない。

波は目の前から来るわけじゃないだろ?」

「はい遠くから来ます」

「その大洋ロマンを語れるのがサーファーなんだ」

「そうですよね。でもそれは選手も語れるのではないでしょうか?」

「多分な」

「多分?」

「奴らはな、スポンサーから報酬をもらいすぎているから、

余計なことを言ってクビになったらやばいと思っているんだよ。

だからみんな同じことばっかり言っているだろ」

「そう言われてみれば」

「それがつまらなくさせている原因のひとつだ。

それにあんなに給料をもらったってしょうがないだろ。

税金でみんなもっていかれちゃうし、

だったら好きなことで食べていけるのなら、

言動も好きなことができないと嘘となる」

「深いです…」

こんな調子で、

それは長くサーフィンのことを話してくれました。

さすがハービー・フレッチャー。

「ミッドレングスという個性と、プレミアムカーの融合」

本当に美しいボードです。

こちらは霧雨が降ってきました。

そちらのお天気はいかがですか?