“競わない”
“楽しく”
“みんな仲良く”
というモットー(方針)が気に入ってしまい、
やたらとサンオノフレに通っている。
そしてそこにある『フォードアーズ』
という魔法のブレイクに魅せられてしまった。
ここでよくサーフしているのは、
クリスチャン・ワック
キャメロン・ブラウン
ブライアン・アンダーソン
タイラー・ウオーレン
ブライアン・ベント
ライアン・イングル
リンジー・スタンライド
JJ・ウイッツエル
ジャスティン
アレックス・ノスト
マックス・デクスター
ジョニー・レッドモンド
こんな個性的なサーファーたちに愛されるブレイク。
隣には歴史的なオールドマンズがある。
一見するとなんのへんてつもないブレイクだが、
じつに多くの秘密がこの波に隠されている。
グライドしていって、
謎解きしながら重要な点と点をつなぐと、
ふくよかで、長い距離のマニューバーが描ける。
これをひとつでも読み間違えると、
ストンと終わってしまう波。
ここは最初CANVASのパーチェイスで乗り、
そしてミッドレングスで乗り込んだ。
Cole Midlength 6’4″
キャッチサーフのオディシーシリーズ、
↑Skipper 5’6″
Odysea 7’0″
Beater Fin-Less 54″
Cole Curveball 5’4″
CANVAS ButterZone 8’0″
Doc/Surf Prescriptions Fin-less 5’3″
で、このフォードアーズの波質が、
千葉だったり湘南に酷似していると思って、
ちょうど千葉から来ている大西に聞いてみると、
「そっくりです」ということだった。
それなら銘シェイパー、
しかもここでサーフしたことのある人に
フォードアーズ・スペシャルモデルをデザインしてもらえば、
ひいてはジャパン・スペシャルモデルとなるのではないか、
と気づいたのでありました。
ちょうど先週末にドッキー工場、
つまりサーフ・プリスクリプションズに行ったので、
説明すると、
「それはおもしろい考えです。ロングでもミッドレングスでもなく、
あの波を滑るのでしたらフィッシュです。それもオールドフィッシュです」
「でもオールドフィッシュって、もたつく感じが好きではないのです」
「でしたらもたつかないようにレイルをナイフィーにしたり、
Veeを強くして、そしてコンケイブを強めたらフォードアーズ用になります」
とアウトラインをノートに描きはじめたドッキー師匠。
さらには、
「フライングタートルのテンプレットを基にデザインしましょう」
とブランクスを持ち出して、
それに直接アウトラインをつけてくれた。
「VEEはこの位置から、ここに向かって、
そしてコンケイブはここからかなり深く掘ります」
「スプーンみたいですね」
「そーです。リバース・スプーンのようになります」
「サイズも決めましょう」
と5’10” x 22″ x 2-3/8″という指針が産まれた。
さらにはCADでアウトラインとロッカーを調整し、
仕上がったのがこれ
VEEとコンケイブの融合、
そして22インチという超幅広モデル。
テイルデザインは、ムーン変形ムーンツインです。
深いシングルコンケイブは、
緩い斜面でも加速しやすく、
そして扱いやすく。
”フォードアーズ”完成しました。
美しい。
ドッキーは自社工場なので、
これからグラッシングをして、
来週には完成する予定。
ファーストライド・レポートをお待ちください。
それでは、
すばらしい日をお過ごしください。
そして良い夏を。
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