「南南西うねりはじめました」
これではまるで冷やし中華のPOPのようだが、
ようやく待望の南うねりが入ってきた。
夜明け頃から動き出し、
サンクレメンテピア
王子邸前
サンオノフレレフト
フォードアーズをチェックするが、
ぴりっとしなかったので、
結局ふりだしである王子邸前に戻る。
俺は波チェックしないで入るタイプなのだが、
最初に見たサンクレメンテピアが、
あまりにも期待はずれ(膝波)だったので、
こうなったのです。
王子邸前はこんなバレル波であるが、
全ての波がクローズアウト。
日本で言うダンパーなのであります。
王子は寝ているようだった。
霧が出ていて、太陽は見えず。
俺のビーチ基地はこんな感じです。
こうして浜に居場所を作るのが俺流。
基地があれば一度戻ってきて、
ブレイクの場所を確認したり、
水を飲んだり、携帯をチェックしたりできるのです。
ひさしぶりにAVISOプレイングマンティスに乗ってみると、
その勢いのある乗り味がやたらと楽しかった。
同じプレイングマンティスで、
最大級のセットを掴んだヤス。
今日はテイクオフの勉強になったようです。
セカンドセッションはNS1。
掘れた波で試してみたかったのです。
どうやっても抜けられないバレルだけど、
テイクオフの張り付き、滑走感覚は、
しなるボード特有の生きものムーブに魅了された。
も、もしかしたらこのボードは生きているのかもしれません。(笑)
いつものことだが、
王子邸前はCOLEボードだらけで、
この他にダニエル・レパード、エリック・クレイン、
ベンジ・セバーソンがクローズアウトバレルを楽しんでいた。
早めに上がって工場巡り。
デイブ・ネイラーに行くと、
朝の回で、
新しいファブリックインレイが封入されたところだった。
これはリネン・インレイ。
「そうだ、ゴールドフィッシュちゃんは?」
と探しに行くと、いましたいました!
(食べちゃいました)
昨夜ホットコートがかけられ、
もうすっかり固まって、
あとはサンディングを残すのみとなっていた。
そこで、
サンダーのジャーミーにメモを残す。
「今日サンディングしてください。午後に撮りに来ますね」
という内容の魚偏風の言葉でした。
フィンを設置するのはエリック。
「サイドフィンは7度と4度角が重要なんだよ」
とおまじないのように言う真面目な青年です。
これは友人のジャワ杉本さんのルースキャノン。
「デイブ・ネイラーさんに巻いてほしいのですけど」
というご要望を受けて、
デイブに巻いてもらうことにしました。
観察していて驚いたのが、
巻く前にコンケイブやレイル、
タックの位置等を全て確認していたこと。
やはり良い職人というのは、
見えない準備が周到にされているのですね。
さすがデイブです。
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これはデイブのランチ。
イギリス人らしくチップスとポテトサラダ。
判で捺したように毎日同じメニューです。
職人だなあ。
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