こんにちは、
春の天候はめまぐるしいですね。
こちらは霧雨の朝で、
曇天オールデイ、夕方ちらりと晴れて、
また分厚い雲に覆われてしまいました。
週末までこんな天気だそうで、
ちょうど原稿仕事があるのでそちらに没頭します。
夕方Tさんと一緒にソルトクリークは、
グラブルズに行きました。
「ボードないんですけど、何か貸してください」Tさん
「もちろんです。体重はどのくらいですか?」
「77kgです。実家に帰っていたら4kg太っちゃってハハハ」
「それならこのシングルフィンではどうでしょうか?」
「うれしいです。シングルはあまり乗ったことがないので楽しみです」
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サーフセッション後
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「どうでしたか?」
「いやあ、なかなか上手く乗れなかったです…」
「わかります、見ていてそんな感じでした」
「なんというか、ターンが足に付いてこない感じがしました」
「そうでしょうそうでしょう」
「ナキさんは何かわかるんですか?」
「Tさんはいつものショートボードと同じ乗り方をしていませんでしたか?」
「他に乗り方があるのでしょうか?」
「はい、ボードが替わると乗り方が変わります」
「それは意識的に変えているのですか?」
「そうでもあるようで、そうでもないような」
「それはどういうことですか?」
「説明がむずかしいのですが、例え話でもいいですか?」
「いいですよ。大丈夫です」
「Tさんは楽器は何かできますか?」
「何もできませんが、太鼓なら叩いたことがあります」
「それです!」
「え、どういうことですか?」
「太鼓ってさまざまな種類がありますよね。大太鼓に小太鼓とか」
「はい」
「サーフボードを太鼓に例えてみましょうか」
「はい」
「例えば、Tさんは普段高音が出る小太鼓を叩いているとします」
「はい」
「それで太鼓が中太鼓の少し大きなものになって、
小太鼓と同じ音を出そうとしたらどうなりますか?」
「同じ音は出ませんよね」
「そうです。それと全く同じことを波乗りでしようとしていたのです。
ショートは小太鼓で、シングルフィンは中太鼓としたらどうでしょうか?」
「なるほど、意味がわかってきました」
ぼくは違う太鼓で同じ音を出そうとしていたのですね」
「そうなのです」
「なるほど、でもその太鼓の違いをナキさんはどうやって知っているのですか?」
「きっと太鼓と同じです」
「同じ、ですか?」
「はい、まずはそっと叩いてみます」
「なるほど、最初はそっと乗るわけですね」
「そうです。それで音を大きくしていくと、その太鼓の音が出せるようになります」
「これで長年の謎が解けました。自分はいつでも同じ太鼓のように乗っていました」
「よかったです」
「みんなボードが変わっても普通に乗っているのが不思議でなりませんでした」
「違う種類のボードにいきなり乗ることって、かなり楽しいですよ」
「深いです。ありがとうございました!」
波に乗るだけですが、
乗るボードで滑走表現は変わってきます。
ご自分の好きな音を知り、
その楽器がわかったらサーフィングはさらに楽しくなります。
そして違う楽器にも挑戦してみると、
さまざまな音色を楽しめるようになります。
人生もそうなのでしょうね。
味覚も好みも広い視野を持とうと、
Tさんから逆に教わった日です。
それでは原稿に戻ります。
すばらしい日としてください。
今日もありがとうございました。
それではまた明日ここで!
ALOHA!
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