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[大切なテクニック編、ピーク周りで]グレイトサーファーのマナーと心得_(1846文字)

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こんにちは、

いかがお過ごしですか。

こちらは日本に大きな寒波をもたらせた低気圧から、

西ー西北西うねりが届いていて、

日々サイズを上げてきています。

すでに3日目。

確かあの寒波は6日続いたので、

まだまだうねりが届きそうです。

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[大切なテクニック編、ピーク周りでのマナー]

先日、

ジョー兒玉さんと”チャーチ”というポイントブレイクに入っていた。

(チャーチはサンオノフレとトレッスルズの中間のブレイク)

満潮の朝で、少人数で空いていたのだが、

ひとりの茶色いログボードに乗ったグレイトサーファーがいた。

兒玉さんは彼と同じ波に乗ろうとしていたので、

思った波に乗れないでいたのだが、

ある波、茶板の彼はホワイトウオーターの裏に入ってしまい、

それが見えなかった兒玉さんが一緒の波に乗った。

泡波を抜けてきた茶板の彼は、

兒玉さんがセクションをふさいでいたのを見ると、

さっと後ろ側にターンしていって、キック(プル)アウトした。

兒玉さんは、彼が後ろから来ていたのを知るよしもなかった。

ルール的には、優先権は彼にあるが、

この弱&パーフェクト波で、

この小人数でのセッションの際に

(茶板の)彼がそうするであろうことは100%予測できた。

少しあって、

今度はリーシュをしたクリアロングボードに乗った人がやってきて、

一本目からピークの後ろから抜けられない波にテイクオフしていった。

「えげつない人が入ってきましたのでお気をつけて」

横にいた兒玉さんに伝えると、

「この人のどこがえげつないのか、

あの茶板がなぜグレイトサーファーなのかの違いがわかりません」

そんな感想であるらしかった。

「それはですね、このクリアボードの人は、

例えば私が完璧な場所でテイクオフしようとします。

で、彼はかなり奧にいて、このセクションを100%抜けられなくても、

自分が奧にいるから、

ルールにある

”ワンマンワンウエイブ”

という規約を持ち出して無理やり乗ってくる人なんです」

「へえ」

「だからえげつないというカテゴリーのサーファーとしたのです」

「いやあ僕にはどちらがそうなのかの見分けが付きませんが、そうなんですね」

「そうなんです。周りのサーファーを知っておくというのは大事です」

「深い世界です」

「はい、もしも兒玉さんの前にパーフェクト波がやってきて、

その奧からーー抜けられない場所から彼が、

こちらに向かってテイクオフしてきたら乗ることができなくなります」

「はい」

「せっかくの今日一番の波がせっかく来たのに彼のおかげで乗れなくなってしまうんです」

「そうですよね」

「もし彼が茶板の彼のように

”他者の位置が完璧である”と判断したら

100%の確率でそのサーファーに”GOGO!”と言ってくれるはずです。

だからグレイトサーファーなんですよ」

「なるほど。理解しました」

こんな会話を思い出していました。

波に乗る位置だけではなく、

波に乗る順番までも考慮したりする人はグレイトサーファーだと思う。

「海に入っているみんなも波に乗りたい」

という大原則を知っていること。

そしてその『気づき』が多い人たちとのセッションは最高であります。

みなさんも気づけられるように視野を広く持って、

さらには波からの情報(崩れ方、本数、自分の位置、他者の位置)

もインプットしながらサーフできたらハナマルですね。

逆に波に対して自分が最良の位置であったのなら、

ミスしないように強く深く漕いで波に乗っていくのです。

グレイトサーファー=テクニックや技術ではありません。

今までテクニックがあるサーファーで、

どん欲に波に乗り続けたり、

長い間待っている人の波を

(悪い位置から)無理やり奪ったりするバッドサーファーも多く見ました。

または上記した人のようにそれが良いのか悪いのかがわからないので、

ボードの浮力と、自分の位置、

または早く立ち上がったのかを頼りにして、

それが最優先だと思ってしまうサーファーもいます。

それぞれの規則というか、マナーが違うのでめげることは多いですが、

これを機にみなさんがグレイトサーファーの定義を知り、

さらにすばらしいサーフィング時間を過ごせますように。

そしてより多くの人がグレイトサーファーとなれるようにと、

ここに書いてみました。

なぜなら人が多くてもグレイトサーファーだらけのピークは、

すばらしいスーパーセッションとなるのです。

ある日、

そのスペシャルデイのピークであなたがグレイトサーファーとなれますように!

Keep on Surfing!!

 

 

 


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