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酔生夢死OR酔想夢日_ダニエルフィッシュ_諸行無常、有為転変の夢ではないタイラー_(1332文字)

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Tyler Warren’s 5’5″ Bonzer

幕末期の長岡藩の家臣、

河井継之助の生涯を描いた司馬遼太郎の『峠』。

私が小学生のときに母の本棚にあったので、

初めて読んだ長編作品であります。

再びそれを読んでいたら

「酔生夢死(すいせいむし)」という言葉を知った。

字面から推測して辞書を引くと、

やはりそのような意味だった。

「何もせずに、むなしく一生を過ごすこと。」

でもそんな人生はあるのだろうか?

酔って夢を見ているような人生、

そんなことをぼんやりと考えていた。

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今日は朝からいろいろと忙しく、

気づいたら陽が傾いてきたので慌ててサンオノフレに行くと、

ガンガン西うねりが入ってきていた。

朝の波は小さかったので、

潮が変わってからやってきた新しいうねりだと推察する。

ペルーにクイックトリップに行っていたタイラーが帰ってきたので、

みやげ話を求めて家に遊びに行ってきた。

彼は旅の間も私ブログをチェックしていたようで、

「ライアンのシングルフィンはどうですか?」

「ものすごく調子いいよ、それにしても詳しいね」

「へへ」

「車に入っているけど見る?」

「モチロンです」

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自分と同じスタイルのハンドシェイプということもあり、

かなり入念にチェックしていたタイラー。

こうしてまた彼のシェイプの層が厚くなるのでしょうね。

なんとティミーの元サンダーのダニエルがタイラー家に訪ねてきた。

懐かしい。

15年ぶりくらいだろうか。

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ダニエルはタイラーに特別フィッシュをオーダーしていて、

それはクラシックフィッシュと、

ドリームフィッシュの中間モデルだという。

名付けて『ダニエルフィッシュ』。

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テイルを削いで、それをキックとして、

ノーズ側のエッジ位置を動かして、

テイクオフのためのボリュームを確保する。

そんなカスタム仕様のフィッシュは、

ハンドシェイプならではのもので、

そんなこともタイラーシェイプの良さなのだと感じいった。

思いだしたことがあって、弊社NAKISURFの

https://www.nakisurf.com/brand/tylerwarren/

タイラー・ウオーレンボードの紹介文を読んでいたら、

以下のものを見つけた。

—————————–

全体のフォルムとディテールを眇(すが)めると、

やはり尊い何かが立ちのぼってくるものがあります。

サーフボードマニアとして、

そしてこの現代の多様なシェイプ時代に凛とした存在となるボードがこれ。

このボードを触ったときに感じたのは、

まるでご神体のような気がしたこと。

サーフボードから生きるためのエネルギーを授かり、

ご利益を分けてもらうための霊験とか神性が宿る。

そんな気持ちになれるのがタイラー・ウオーレン・シェイプ。

しかも彼は確かに現存していて、まだ20代という奇跡。

「諸行無常、有為転変の夢ではない現実」

高鳴る鼓動。

—————————–

すばらしい、

誰が書いたのかと思ったら私でした。(笑)

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私たちは「酔生夢死(すいせいむし)」ではなく、

「酔想夢日(すいそうむび)」なのではないかと、

車の中で考えていた。

「酔うように想像し、夢を見るように生きる」

体力と精神は強い波に向かっていけるようにする毎日。

深く、ゆったりと生きていきたい。

波乗りから得るものは大きい。