サーフィングにはさまざまな表現がある。
Jack Lynch at Fourdoors
Patric Gadaskas at Riviera
これは金曜日にムービープレミアをしたデーンの弟、
パトリックのターンである。
きっとみなさんの多くは、
いつかはこんなエアをすることを夢見ているのだろうが、
実際には着水の際に反発してきたノーズやらテイル、
またはフィンが顔面にぶつかってきたり、
または着水の衝撃で、
膝や足首の靱帯損傷、骨折してしまう恐怖がある。
私はほぼ毎日サーフ歴32年になるが、
それでもこういうターンはできないという事実がある。
Noah Funaki on Cole Loose Cannon at Shipwrecks
推測だが、こういうターンをするためには、
小さい頃にサーフィングを始め、
海の側に住んだら可能だろうが、
逆にこういうターンでなくても、
サーフィングの持つ醍醐味を味わうにはあり余るほどがある。
先日の教会岬の300mフルスロットル日が良い例であります。
Unidentified at Upper Trestles
10年ほど前に、
ロブ・マチャドの流れるようなサーフィングを見て、
「これぞ自分に合っている」
そう決意し、勝手に入門して今に至っている。
ペリカン飛行を礎とした飛翔系であります。
この派は、どんどん大きくなっていて、
現在はアレックス・ノストを筆頭とするオルタナティブ(別の:ウネギクネクネ)系と、
ひとつのカテゴリーが出現し、
サーファーズ・ジャーナルやフォーム・シンメントリー、Beached Daysが登場している。
日本でもBlue誌やグライド、さらには新生NALU誌がこのカテゴリーの内容ですね。
Tom Curren, Backdoor ’91 Photo by Tom Servais
ちょうどこのターンをハワイで見た。
もしかすると、
このターンが私のサーフィンライフを変えるきっかけになったのかもしれない。
次元が違うが、上記した教会岬でのターンと同様なものがある。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/65658
高速で波を走り、
そこから急激に波の中に遠心力のターンをする。
写真で見るとエレガントだが、
実際には体がバラバラになりそうなほどコアに負荷がかかっていて、
恐ろしいほどのGを味わえるのがこのカービングターン。
ウネクネ派はそんなターンを追いかけている世界なんです。
パタパタサーフすることに、
薄いボードでなかなか波に乗れないことに気づいたら、
こちらの一派にぜひ。
門戸は広いです。
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波がまだまだあります。
Lindsey Engle Nation “HotDoggingLogging”
9’2″22.75″3.0″
forward concave to spiral vee with 60/40 soft rails.
Wide tail semi pig outline
この大きめの南うねりで開催されていたのは、
ローワーズのハーレープロと、マリブのMSAインビテーショナル。
このマリブのは、
1962年から続いていて、
あのミッキー・ドラも出場していたほどの権威だと言い、
リユニオンのチームライダーのローファー(ブライアン・アンダーソン)は、
「ノーズライドだけなら簡単さ。軽く優勝してくる」
そう言ってマリブに向かったが、
その後、インスタグラム等ではおとなしいから敗退したのだろうか。
なんと、このウイメンズ部門で、
ライアン・イングルの奥さんリンジーが優勝した。
私はコンテストには見向きもしないのだが、
知り合いが出ているのなら話は別です。
とってもうれしい気持ちになった。
ローワーズのハーレープロはライブ中継等でご覧になっていると思いますが、
各人全てが同じボードデザインに乗っているのが気になった。
(なぜコンテストに興味がなくなったのかは、この下にあるリンク内に詳しいです)
以前にドノバンが、
このローワーズ・ビラボンプロにスポンサー枠(ワイルドカード)で出場したときに、
「レトロ・シングルフィンで出なよ」と真剣にそそのかし、
ふたりでツインも合わせて会場までボード群を持っていったが、
結局は普通のトライフィンで出てしまった。
そのライディングは、
ソウルアーチをしたり、私たちにとっては10点満点を連発していたが、
実際のスコアはさんざんたるもので、
「基準が違うもの」は、
同じサーフィングでも評価できないのだと知った秋の始まりでありました。
例えば、相撲とボクシング。
(体操競技の)床運動とヨガ。
ラーメンとステーキ。
少年ジャンプと小説すばる。
そんなことであろうか。
私はドノバンたちの長いファインラインに胸ときめかせたが、
得点を与えるWCTジャッジは、
「波の一番クリティカルな場所で難易度の高い技を繰り出したもの」
に高得点を与えるという。
このことを書いた記憶があるので、
検索してみると、ありましたありました。
『なぜオルタナティヴサーフなのか』
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/61134
サーフ人生を変えたい人には必見ポストです。
昨夜はそのドノバンと、Gラブ、
そしてマット・コスタたちがソルトクリークで無料コンサートを開催した日。
何万人も集まったというウソみたいな情報が流れるほど盛り上がった。
そのドノバンがこの23日にニューアルバムをリリースするというので、
ここにお知らせしておきます。
「ハートフルな人生にはハートフルな音楽が必要なのさ」
あいも変わらず言うことがかっこいい。
NAKISURFでも先行予約をいたします。
ホームページ内に特設ページを作成しますが、
それまでは、shop@nakisurf.comまで、
「ドノバンCD」という題名でメールをいただけたら対応いたします。
予約特典としては、
ドノバンの秘蔵写真をプレゼントいたします。
ひさしぶりのニューアルバムが楽しみ。
そしてそのアルバム発売に併せてジャパン・ツアーを開催するということで、
こちらにその情報も置いておきます。
下北沢と名古屋には行けそうな気がしています。
また彼と一緒に日本縦断ツアーしてもいいですね。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/2290
お会いできたら会場でぜひ!
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