新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

【連続特大号】各国間でのロングボーダーの違い_サンオノフレ妖怪集_「週末サーファーが3年でハングテン」というサーフィン上達法_忌野清志郎さんのあいつの口笛_(3926文字)

Jamison O’connell at Fourdoors

ブライアン・ミラーつながりでこのジェイミソン・オコーネルと知り合った。

彼は波乗りを始めて3年。

そしてちょうどこの土曜日に、

彼が自身最高のハングテンをメイクした瞬間を撮ることができた。

この写真を見せた後のジェイミソンのヨロコビは、

ここに3000字ほど書けるものだったが、

長すぎるのでここに割愛しました。(笑)

その作品だが、

GoProで撮ったものに16mmフィルムを重ねて、

細部を調整した現代アートに仕立てました。

こんなメンコがあったら欲しいかも。

でも今の子どもはメンコで遊ぶのだろうか?

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夕陽に浮かび上がるハッピーサーファーたち。

野球話で恐縮だが、

先日のニュースで読んだのだが、

日本一になったソフトバンクの工藤監督が、

育成、吉本祥二投手に対しての指導がすばらしいという内容。

………

工藤監督は、吉本投手の投球練習中に

「楽しんで!はい笑って!」と指示し、

「みんなは野球が好きでプロ野球選手になったんだから楽しんで投げなきゃ」

と、笑顔での投球をうながしたという。

………

なるほど!

波に乗ることを教えるときに

これからは「笑顔で!」を追加しよう。

201511_SanO_4307

日本時間の月曜日、

感動ブログに載せた画角と同じで、違う時間。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/67240

左前にあるトラック正面がフォードアーズで、

椰子の木の前が岬(ポイント)。

見えないけど、左画角の先にはオールドマンズがある。

北西波が大きくなると、

岬沖からライト(レギュラー)方向に行ったときに

このフォードアーズがインサイドピークとなる。

それほどまでにこの岬は遠浅で、沖に突き出ている。

稀にオールドマンズの正面くらいまで乗っていけることがあって、

その距離は1000mだと聞いた。

スケールの大きな話です。

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冒頭のジェイミソン・オコーネル。

スタイルも完璧で、

週末サーファーがたった3年でここまで上達するのはすごい。

日本に行ったときに気づいたのが、

「こちらのロングボーダーと日本のロングボーダーが違う」

そういうこと。

つまり、こちらのロングボーダーは

「みんなでゆったり楽しく乗りましょう!」

という人が多いのに対し、

日本は競技的というか、

真剣な顔でそのテクニックに集中し、

ロングにとっての見せ所であるホワイトウオーターになると、

すぐにプルアウトしてしまう。

よって、すぐに沖に戻ってきてしまうし、

ギラギラとした視線を多くの波に落としながら数多くの波に乗っていく。

これではまるで、

コンペ志向のショートボーダーのボードに推進エンジンを与えたようなもの。

そんな競技型ロングボーダーと一緒にサーフすると、

しかも複数いたらもう乗る波は沖にはなくなってしまう。

以前、エルサルバドルで、

数人だけで良い波に乗っているときに入ってきたのが、

リーシュを膝に付けたブラジリアンのロングボーダー5人組。

「多くのブラジリアンサーファーは得波マナーが悪い」

とは知っていたが、

私を含めた他のサーファーを完全無視して、

全ての波を容赦なく乗っていったのを思いだした。

そのときはパドリングで岸に戻りながら、

チャーリー・ブラウンがルーシーにやられたときの

「やれやれ(GOOD GRIEF)」の意味がしんからわかった。

日本のサーファーは、

軽度重度はあるが、こういうことを経験しているから、

ロングボーダーに対しての蔑視や怖れがあるのだろうか。

お互いが波に乗ることの同じ行為をする

「サーファー」というくくりなのだから、

お互いのボードに乗り、それぞれの浮力を尊重すれば、

こういう気持ちにはならないと思う。

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Noah Cardoza

これは双子のカドーザ兄弟の兄ノア。

ちなみに弟の名はベンジャミン。

ふたりともNATIONボードを愛し、

そしてサンオノフレ妖怪20人衆に必ず入るほどのサーフ力と、

キャラクターを持ち合わせている。

穏やかさを表現した独特のスタイルがカドーザ兄弟。

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Karina Rozunko / Seea

これはシーア(Seea)のカリナ・ロズンコ。

シーアは、どうしてこんなにもかわいい子が、

しかもサーフ術に長けていて、

さらにはウナクネ風味というか、

「競技志向ではなく、得点ではなくスタイルも含めて印象に残る人」

という概念でアンバサダー(Seea Babes)を選んでいる。

そんなカリナが夕陽の中で波に乗っただけで作品になってしまう。

そんなヨロコビ。

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River Covey

私の写真術の師匠はジョージ・サラスだが、

彼にとって義理の息子になるのがリバー。

リバーはまだ17歳だが、天才の気配がたっぷりある。

ただ、なにぶんにも頭脳解析で、

奔放なリバーだから遊んでしまっているので、

これからどうなることやら。

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こうして彼の視線を撮ってみると、

揺らぐことのない自信があり、

それによって輝いているのだろう。

リバーよ、

「もっと夢を持って、真面目に進もう。不良になるのは簡単なんだぜ」

そう言った。

彼のサーフスタイルは、一見すると奇抜だけど、

それはクラシックを基本とするかなり高度なサーフ力の現れだろう。

ジュニア妖怪3人枠のひとり。

IMG_5163

で、

冒頭のジェイミソンが、

「写真、あまりにうれしいので、

夕食をごちそうシマス、させてください!」

そういうので、ひさしぶりの外食となった。

IMG_5161

このブログに出てくる

サンクレメンテのピコ通りの名店『ボード&ブリュー』に行き、

ターキー・サンドイッチをありがたくごちそうになった。

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「どうやったら3年であそこまでサーフィングが上手くなれるのか?」

そんなことを彼に聞いてみると、

「やはり朝から寝るまでサーフィングを意識しています」

具体的には?

「波に乗っているのを想像して、(サーフィンの)ポーズを取ります。

波乗りできるときは、どこまでも追い込んでやります。

翌日起き上がることができないほど疲れるまでサーフします。

ワタシはアフガニスタンで海軍歩兵をしていたので、

体はとても強いと自負していましたが、

サーフィングの疲れ方はハンパではないです。

でも翌日も気合いとガッツで暗い内に起きてまた海に行きます」

なるほど、

この技術力を得るためには、

「想いと根性」で、近道できないことですね。

そんな彼を撮ったときに写っていたカモメ。

ただただ生きていくだけなのか、

それとも私たちのように楽しいのかはわからないけど、

鳥もまた懸命に生きている。

自分も羽ばたき続けなくては。

dreamcrusher_banner

ドリームクラッシャー。

昨日の発売日から一夜明けて、

それは多くのサーファーからオーダーと、

お問い合わせをいただいています。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/67285

初心者から嗜好型プロサーファーまでを

適正範囲とする新時代のプレミアムショートボード。

またはスーパーフィッシュです。

Photo by Aubrey Leo

オフィスでは、

BluetoothをつないでiTunesからの曲を聴いている。

自身が選曲したプレイリストからがいつものことだが、

直感的にランダムに設定してみた。

すると一曲目にかかったのが、

忌野清志郎さんの「あいつの口笛」。

嗚呼(ああ)…。

この曲を含めたアルバム『夢助』は、

忌野さんが憧れていたメンフィス(テネシー州)で、

さらにはステーブ・クロッパーのプロデュースで製作された夢歌の集合体。

しかもアルバム最後の曲がこれ。

私はこのトラックが1番好きで、9年前の私はやたらと聴いていました。

作詞が清志郎さんで、作曲が細野晴臣さん。

.

ステーブ・クロッパーについて↓

(”ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト”なる天才プロデューサー)

ちょうどこの清志郎さんのドキュメンタリーを見た。

(Youtubeで見られます)

1.まず細野さんが書いた曲がメールで清志郎さんに送られてくる

2.そこにはレルルレオルゥルロローと歌う細野さんのメロディー

3.そのメロディに合わせて清志郎さんが歌詞を歌う

4.そしてステーブ・クロッパーが、この初期メロディも重ねて入れよう

そんなことになって完成した傑作。

清志郎さんの下に重ねてある細野さんの

「ルレルルラロー」という低音ハミングをどうぞ聴いてみてください。

その最高傑作を『夢助』の最後のトラックに封じ込めて清志郎さんは去っていった。

彼の最後のアルバムの、

さらにはその最後の歌を大好きになっていた。

ショックでこの夢歌を聴けない時期がずっとあって、

そして今日ここに突然かかった夢の曲。

不覚にも涙が止まらない。。。

……………

「あいつの口笛」

作詞:忌野清志郎さん

作曲:細野晴臣さん

……………

あいつの口笛が どこからか聞こえる

かすれた口笛が 君にも聞こえるだろう

自転車を盗まれ うちひしがれているとき

どこからかあいつが やって来てくれた

口笛吹きながら 長い影を連れて

なつかしい笑顔の 古い友達さ

とおい旅の途中で ふと立ちどまるとき

かすれた口笛が きこえた気がしたんだ

オレンジ色の風が 青い朝の道を

ゆっくりと走り出す 旅はどこまでも

オレンジ色の風が 青い朝の道を

ゆっくりと走り出す 旅はどこまでも

……………

さよなら清志郎さん。

そして今の私が突然したくなったことは、

大好きなドリームクラッシャーをオレンジ色にして旅に出ること。

……………

オレンジ色の板が 青い朝の波を

ゆっくりと滑り出す 旅はどこまでも

……………

夢はどこまでも!

Dream on!