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大きく動く潮と、秒間200万回動くマエストロの純粋サーフィン_(2150文字)

あけましておめでとうございます。

新春なので、フェイスブックのバナーを毎日作成しております。

今日はこれが完成しました。

さてさて、2018年、

なんと平成30年のお正月がやってきて、

すでに三が日となってしまいました。

子どものときはお正月が来るのが楽しみで、

大みそかでそれが極まり、年越しそば、

除夜の鐘、おせちとなり、

元日は仮眠後、早起きして家族で初詣に行き、

その帰りに正月価格(倍やそれ以上だった)の喫茶店でアイスココアを飲むのが常で、

そのココアの上に浮かぶホイップクリームにお正月のうれしさが凝縮されていた。

その後は友人や弟と、

凧(ゲイラカイト)を上げたり、

ベーゴマをやって、TVで特別番組を見て過ごした。

3日となると、

「お正月がもうすぐ終わってしまう」

「また1年間待たねばお正月は来ない」

そんなさびしさにも似た感情を受けたことを思いだした。

みなさん、初乗りはしましたか?

こちらは2度目のスーパームーンで、

潮がやたら干いています。

なんでも6時間で3.31mも動くので、

時間で割ってみると、

1時間で55cmも海の水が少なくなったり、

多くなったりする日です。

潮というのは、

ご存じのように極端に動きが少なくなる

「潮どまり」という現象もあるので、

実際には潮が多く動く時間には、

70cmとか80cmも1時間で高低するのだろう。

これだけの水を動かす月の重力という存在も不思議であります。

さらには人間は新生児で約75%、

子どもで約70%、

成人では約60−65%が水で満たされています。

とすると、

私たちも月の引力に引っぱられたりしているのでしょう。

事故や事件が満月に多いとありますが、

同時に出産も満月や新月に多いのも納得できます。

これほどまでの干潮になると、

誰もいなくなるのが常で、

これはKCクラスでないとテイクオフできない、

つまり普通の上級者では波に乗れないほど、

掘れ上がり、水深もほとんど少なく、

つまり怪我をしてしまうか、

ものすごい波体験をするか、

そんな表裏一体のスリリングなセッションとなる。

テイクオフからボードが浮き上がり、

その斜面を飛ぶように降りるスリルは、

波乗りを始めたときに想像したものと同じだと気づいた。

Nation The Connector 6’5″

.

このバレルはちょうど二つめの岩を越えたところで、

ここまで来れば、ちょっぴり安全なんです。

ひとつめの岩は、

ちょうど後ろの泡が跳ねているところに視認でき、

2つめは海面がボヨボヨしているのがわかるだろうか。

ご覧のように手前側は岩だらけ。

火山からの溶岩であろうか。

無事に終了。

体にもボードにも傷を付けずに帰ってくることができた。

満潮時にはチャンネルになっている箇所を歩いているのだが、

徐々に砂が付き始めている。

毎年4月にはリーフの上まで砂がかぶると言っていたから、

その始まりを見た。

ちなみに横に見える岩は、

最終セクションの目印だから、

普段はここからまだ波に乗って、

岸を目指すエリアの地形を歩いて確認できたのがうれしい。

【プラヤ・ネグラ:人物図鑑】

マエストロ♂、年齢不詳

釣り師であるマエストロは、

「魚釣りで家族を養っている」

と豪語し、毎日岩場で手釣りをしている。

ターゲットサイズの魚に合わせて、

3種類の重さのルアー(銀スプーン)と、

糸を使い分けている。

手でクルクルクルリンとルアーを回し、

その遠心力で遠くに投げる卓越した技術。

この辺りの釣りというと、

この手釣りだけのようで、

竿を使っているのは、観光客だけというのを知った。

マエストロは、

波のサイズが気に入ると、サーフィンをする。

そのさまは、

まるで早回しのバッタが乗り移ったかのように、

波の上をギザギザに滑っていくものだった。

詳細に言うと、

ボトムターンからトップまでは小刻みに手と顔が動き、

それはまるで「ゲームセンターあらし(©すがやみつる先生)」の、

“炎のコマ”のようだ。

それは「1秒間に200万回以上レバーを動かした結果」

自分が消えてしまうというものだが、

きっと私には見えないが、

秒間に200万回細かくターンした「肉体炎のコマ」のようでもあった。

彼にとって私の単純ラインと長く、

斜面に切り込ませたターンが新しいらしく、

いろいろ極意を聞かれたので、

極々簡単に教え、

逆に彼の極意を聞いてみると、

身振り手振りでおよそ30分も止まらずに教えてくれた。

さらに言うと、

この身振り手振りも秒間200万回のごとくすばやかった。

私がサーフィンを教えるときは、

「頭を固定し、あまり動かさないよーに」

とするのだが、

マエストロの場合は、

頭も手と同時に瞬時にヒュンヒュン動き、

木陰なのに大汗をかきながらの熱演であったことを書き加えておく。

とすると、

彼にとってのサーフィンの魅力は、

めまぐるしく動く視界にあるらしかった。

潮が上げきる前にマエストロが帰っていった。

今日のお父さんはペスカド(魚)ではなく、

サーフボードを持って帰るだけだが、

家庭は大丈夫なのだろうか?

今夜の夕食はあるのだろうか?

そんなことをふと感じてしまった。

純粋ローカル図鑑_ワイプアウト厳禁&泳げるサーファーになりましょう_(2295文字)

『純粋サーフィン』

そんな言葉がまた立ちのぼってきた。

これこそがウナクネ式の源流なのだろう。

Pura Vida!!(純粋人生)

いつまでも。