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naki's blog

11フィート@15秒と200@10ノットのイナリーズ_海でのんびりしよう_リーシュの切り方(切っていませんけど)_2日で20本折れたサーフボード_1mm厚のサーフグローブのレポート_スラッシュ・ジッコー中_(2888文字、中短編です)

Buoy 1 is steady in the 11 feet @ 15 seconds.

こんにちは、

1番ブイは11フィート@15秒とその威力を下げました。

ようやく下がったというこの大波。

ワイメアベイでの『エディ』のレポート、

感想がインターネットサイトで踊っています。

こちらノースハワイですが、

海軍発表の風情報は150@06。

これは南東風が6ノット。

とすると、イナリーズはサイドオフになるので、

よーしよしと勇んで行ったのですが、

実際には200@10。

南南西の風10ノット。

つまりサイドオンショアでした。

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「兵(つはもの)どもが 夢のあと」

.

と、芭蕉の区が浮かび、

あれほどまでにあった波はどこに行ったのだろうか?

と、素朴な疑問が浮かんだ。

20091209_Kauai_V1942

すると、メキシコ大ちゃんからの電話があり、

「波が少し上がってきました。これからオーシャンサイドでやりますね」

と、うねりの先頭が太平洋を渡って、

北米大陸ーーカリフォルニア沿岸に届いたことを知らせてくれた。

「波は、みんなとつながっているんだな」

と思いながら、このやわらかくなった波を見た。

思っていた、願っていた波とは違うけど、

サーフすることに決め、

何本かいい波に乗ってきた。

やはり近くで見ると、それなりのサイズとパワーがあって、

海のエネルギーを感じ、

風と太陽を受けて、BD3も喜んでいるようだった。

ずいぶんと流されてしまったけど、

やわらかで膝の上まで沈み込む、

白い、無垢な砂浜をゆっくりと歩きながらサビタまで戻ってきた。

タオルを浜に敷いて、

iPodから流れる陽水さんの楽曲を大音量で聴きながらのんびりする。

20091209_Kauai_V1928

こんな時間が大好きで、

誰もいないイナリーズならではの過ごし方だと思う。

D先輩からのメールで、

「陽水の人気作品はもちろんだけど、

穴場作品にもすばらしさがあるから聴いてみなよ」

とあって、

そのURLに沿っていくつかの作品を聴いてみましたが、

やはり歌詞共にうなってしまった。

若い頃ーー10代、20代にも彼の楽曲は聴いていたのですが、

今44才になって聴いてみると、

その不思議な詩の意味、メロディのすばらしさ、

そしてお声の美しさに感銘を受けるのです。

以前ハーちゃん(ハービー・フレッチャー)から

「加齢するのって最悪だぜ、

若いうちに好きなことをしろよ」

というロックンロールな助言をいただいていたのですが、

これはそれに相反する感想を陽水さんの曲から受けるわけです。

inari

カメラを出したので、

周りに見える色々を撮ってみた。

20091209_Kauai_V1931

なぜか砂浜を走れるサビタのタイヤ。

「泳げたいやきくん」

という歌があったけど、それとこれは違う話ですね。

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BD3。

これは日本でも乗っていたので、

乗ったフィーリングが同じで、信頼もおけるし、

アジャストメントを一切必要としないのもありがたいボードだ。

極めて高いクローン技術という恩恵にあずかっているわけだが、

昔ならシェイパーに「これと同じように削ってください」

とお願いしていいたわけだが、

なかなか同じくならずに失望していた。

みなさんもご存じのようにサーフボードは彫刻品なので、

「同じものというのは存在しなかった」

とは、そのときに実感したことであります。

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こちらは自分がデザインしたリーシュ。

通常6フィート(183cm)のところを

6フィート8インチ(203cm)と、20cmも長くしたので、

大波の日もこのリーシュでサーフしました。

「切れないの?」

とはよく聞かれるのですが、

巻かれたときにひっぱらなければ大丈夫です。

少しでも怖いと早く海面に出たくて引っ張ってしまうけど、

そうすると切れてしまうのがこのコンプ(細)・リーシュ。

イナリーズが大きいときはノーリーシュの人も多く、

それは巻かれたときに

1.ボードが周りになくなること

2.ボードをひっぱらないのですぐに海面に出てくる

3.なぜかボードが折れないこと

という利点があるらしい。

実際にはバレル外で巻かれると、

ボードは岸まで流されてしまうので、

強力な泳力を持つ人以外は必要となります。

ただ、しっかりと装着していても、

首に絡まったまま巻かれてしまったりしたことがある人は、

逆の意味でのリーシュの怖さを知っているのでしょうね。

だから細いリーシュでサーフしていて、

切れてしまうのもある程度歓迎しているのです。

その上での細いリーシュの選択なんですよ。

さきほど「バレル外で巻かれる」と書いたのだが、

バレル内で巻かれると、ボードはなぜか流されていきません。

きっと円運動の中心に入るから、波に持っていかれないのだろうけど、

そんなことを研究してみると、新時代のリーシュが誕生したりするのかな。

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こちらはiPhoneとiPod。

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「アップル社の回し者」と噂されているほど、

アップル製品に恋い焦がれています。

少し昔だと、ドラえもんでも思いつかなかった便利製品ですよね。

昨日の夢のかけら。

うまく巻かれないと、

ほっかほか弁当の割り箸のように折れてしまうのがここイナリーズ。

2日間で20本以上が折れたと聞きました。

不思議と調子の良いサーフボードに限って折れてしまうのです。

これも誰か研究してくださいね。

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自分の足。

この年まで健康でいられて、両親に感謝しています。

裸足が一番気持ちいいですね。

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今日のお弁当はタッパーウエアに入れたご飯にイワシ佃煮と、塩昆布でした。

スプーンだと、信号待ちのときに大量に食べられるから朝食に最適です。

和食大好き。

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オフィスに戻って、

ホリデーコーヒーを飲んで、

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日本でテストした1mm厚という超薄手のサーフグローブのレポートを書いた。

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こちらもZ1スーツでおなじみのオーラファイバーを裏地に使用して、

快適性と使用感を高めました。

保温力は1mmでも充分にあるので、

「製品化をGOしましょう」

と担当のIさんにお伝えしました。

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前出したD先輩が起床されたようで、またメールがあった。

「最近ね、俺が色物みたいになっちゃっているから波乗りの写真を載せてね」

とこの画像が添付されており、

「速度のあるときにジッコー(実行)したスラッシュでしょう?!」

と「へへー的」な誇らしげなメールでした。

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センパイ、早速掲載しておきましたよ!

日本に行ったときに「ジンジャー」、「しょうが」

という字をよく見ました。

生姜の「体を温める」という成分が注目された結果だが、

本当に温まる。

俺は石垣島の「ゆきさんの黒糖ジンジャーシロップ」

を愛用していて、今回も日本から購入してきました。

豆乳に混ぜて飲むと、南島の暖かさを体に取り入れるようで、

そんな青珊瑚的な時間にほっとしています。

みなさんの最近のキーアイテムはなんですか?

今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございます。

書き始めるときは1万字を書こうと思っていましたが、

そろそろ日が暮れてきちゃいました。

曇っているので夕陽は見えませんが、

静かな夕方です。

また明日。

今日にありがとう!