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naki's blog

四国お遍路文化_夢波=への字波に放心_半田流小夏パスタ_(2673文字)

会長(ウナクネ心友会)は、

このとき放心していたと後で聞いた。

自身夫婦のお盆休み。

土佐高知への帰省中。

そんな地名の、

さらに奥まったところに帰省したところ、

まさかの夢波がやってきた。

この日は何人かのSMSにより、

「早くから風(オンショア)が吹き出すようなので、

早めがいいと思います」

とか、

「(波が)良いのは朝だけだね」

そう聞いていた。

けれど、そんな予報のときは、

「遅めに行けば空いている」と知っていたので、

急ぎつつも、のんびりめで出発した。

波が続いているので、

体力も尽きてきたのか、

お盆の行事が多いのか、だんだんと空いてきて、

11時には沖で波を待つ人が8人だけになった。

このピークからセット波を100mほど乗っていくと、

インサイドピークがせり上がってくる。

ただ、サイズがないとこの棚には乗らず、

波は消沈気味となり、

カットバック系か、

またはインサイドピークが分断してしまうのだった。

サイズがあれば、

そのインサイドピークは深いチャンネルからのせり出しで

「く」の次のように曲がる。

沖を水平線として、

上からこの波を見ると、

「へ」の字のように見えると思うので、

「への字ピーク」と名付けた。

会長が見ている波の左端くらいからそのへの字が始まる。

そこで無人の、

クロスウエッジ

ダブルアップ

そんなことだらけの秀逸最高波を乗った後での放心だった。

「人生最高のお盆休みでした!」

そう言う河合さん夫婦もまた四国人であり、

お遍路さん文化が、

DNAレベルで受け継がれているようです。

直近の新月@大岐の浜、ハイビスカス食堂

.

お遍路さんのことは、

レキくんから阿波の国で聞き及んだ。

ものの本によると、

阿波

土佐

讃岐

伊予

で四国は名の通り4つの国の島国で、

その弘法大師由来の八十八箇所をレキくんが、

真言を唱えながら毎日50km歩き、

三五日間で通過し、

さらには大師由来の地に行って彼は何かを得た。

レキくんと再会してからは、

お遍路さんのいろいろが気になって、

札所という意味も調べた。

河合さんの心の家のそばに第36番札所があった。

青龍寺だという。

空海がまだ弘法大師のころ、

青龍寺に行くには、

「竜の渡し」

という船に乗らねばならなかった。

(いまは「宇佐大橋」がある。下の画像中央)

本尊は、

波切不動明王だとあり、

暴風雨を鎮めることができ、

そしていまも海の安全や豊漁、

世の波をも鎮めてくれると信仰されている。

その竜を前に夜明けを見るのは、

「しんの波乗り」

の秘法を授かるチャンスのひとつであると信じている。

Eric Christenson Cosmic Fonzer 7’2″

Original Bonzer Fins

.

これがその「への字」。

台風15号からの残り波なのか、

または18号RUMBIA(ルンビア)からか。

推定するだけで楽しい。

鎌倉七里ヶ浜にも同名のブレイクがあるが、

同類の波だろう。

高知にはおもしろいお店が多い。

工夫を凝らしているのがうれし楽しい。

その河合さん家で、

「小夏」

「トマト」

「半田そうめん」

を使って、

『半田流小夏パスタ』を作ってみたら、

あまりの絶品さ加減に言葉を失った。

これがマボロシとならぬよう、

自分のためにもレシピを書いてみた。

【4人前】

半田そうめん300g

小振りの小夏(3ヶ)甘夏なら1ヶ程度

フルーツトマト8個

おいしい塩

リンゴ酢

エクストラバージン・オリーブオイル

絞ったリンゴジュース

宇佐の朝陽に輝く釣り道具。

使い込まれた美しさがあった。

さて、半田流小夏パスタの作り方です。

小夏は内皮が残るように切り、

フルーツトマトは1/4、

麺を表示分数茹でる。

火を止める前に吹きこぼすように泡を蓋までいっぱいにし、

それから麺を流水と貯水の両方を使ってよく洗う。

次に氷を用意し、

茹でた鍋を使って、

氷が麺の廻りに小さく残る程度まで麺を冷やす。

(もし溶けてしまったら、さらに氷を追加するといい)

ザルで水切り後はその冷えた鍋に麺を戻して、

オリーブオイルをさらさらと4人分、

つまりバゲットにそれぞれしみこませたりする程度の量をふりかけ、

かきまわすと、ボブ・マーレーの

“Stir it up(情熱が高まる/心が興奮する)”

が頭の中でかかった。

そのメロディのまま、

麺がヒタリとつかる手前程度にしぼったリンゴ汁をかけ、

軽く2〜3回鍋を揺らすようにし、麺を攪拌する。

小夏、トマトを散らし、

塩をぱらぱらっと落とし、

最後にリンゴ酢を塩を溶かすようにふりかけて、

最後に5回くらいふわりとかき回したのが上の写真。

小振りの透明なボウルを用意して、

麺を入れ、

それから小夏を散らし、

ーー仏蘭西料理のソースのようにーー

美しい位置にトマトを置いて、

鍋底に残ったソースというか汁を上にかけたら完成。

先日の海賊料理とは違い、

あくまでも実験料理なので、

恐る恐る食べたのだが、

この真夏の、

しかも夢波後の感動味に腰がくだけた。

すると、京ちゃん(会長の妻)のiPhone=スピーカーから、

ボブ・マーレーがこの曲を歌い始めた。

世の中とは不思議だなと感じた忘れられない夜の一コマ。

[追記]

半田そうめんの茹で方は、

四国一の名店だと噂される「ほうばい」さんの、

マナブさんの茹で&洗い技を再現してみました。

「もうすぐ3000Likesになるよ」

そうやってキャッチサーフ本社から連絡があった。

多くの人たちがLIKEしてくださるのは、

ウナクネ流だと、

マイノリティを貫きついていてもいいのだ。

これでいいのだ!(©天才バカボン/赤塚不二夫プロ)

さて、この7月7日にやってきた波は、

バリのタナロット寺院先のワールドクラス。

高間教授が連れていってくれた無人波。

忘れられない波もあります。

Odysea Skipper Fish 6’0″

Special Fins

NAKISURFではキャッチサーフ、

サンオノフレサーフカンパニーなどで知られるキヨモ社。

その展示会が21日(火)、

22日(水)でフラッグシップ店である世田谷ブラインさんで開催されます。

これは完全アポイントメント制ということで、

バナー内の金澤さんにご連絡するとよろしいと思います。

ちなみに金澤さんとは、

炎の営業部長として知られ、

または漫☆画太郎ではないかとささやかれているお人です。

(翌週に大阪サウス・スウェルさんでも28日(火)開催)

良い波が続き、

そして夢波への1本1本、

一歩一歩をお遍路さんのように伝い歩いている。

Have a Great Day!!

【巻末リンク:文中に出てきたボブ・マーレーの楽曲】

【巻末リンク:漫☆画太郎疑惑の金澤さん】

【特大号】第1回WSBL改めWSBJAMジャパンラウンド2018.第一戦レポート_(3838文字)