美しい波。
優しい人。
豊かな食べもの
パワフルな土地
私にとって四国とは、
不思議な土地になった。
Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish 6’6″
Special fins
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台風18号のうねりだろうか。
南西うねりが薄く入ってきた。
ウナクネ豊穣、
平和で楽しい波乗りを祈願して、
広報部長と会長、そして法王たち(3日間)が、
波切不動明王(巻末リンク*1参照)と、
龍王権現近くの波での修法17日目。
満願の日にスキッパーフィッシュでパドルアウトすると、
ルンビア (台風第18号)から清波が湧き出て鏡のようになったという。
私は大好きになっている高知弁だと、
「お祈りしたき、清波が湧き出よった」となるようだ。
やはりいい。
近くで見ると、
波はこうなっているときもある。
私たちは波に乗っているわけだが、
それはつまりかなりの頻度でこの視界を得ていることになる。
暖色が入っているのは、
夜明け、または夕陽を波面に映しているからに他ならない。
Nation The Connector 6’5″
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【テクニック編:波を滑る】
ある日、
写真家の友人とある人が、
「朝焼けと夕焼けの色は違うか」
そんなことを論じていた。
写真家は「心象の違いだけ」だと言い、
ある人は「あきらかに色彩のレゾリューションが違う」ときっぱり言った。
レゾリューションとは、
1080とか4K(4000)とやっているあれで、
それは色彩を伝えるドットが、
同面積でどれだけあるかで、その数字のことを指している。
当然大きい方が色彩も解像度もきれいである。
「朝陽と夕陽のレゾリューションは違わない」
写真家がそう言うと、
「ラティチュード(色彩の寛容さ)と、メタグラフィーのエクリチュールが違う」
そう返してきた。
それを聞いて苦笑いをした写真家は、
「そうやって難しい言葉を使っても説得できないよ」
そこまで言われて、
ある人は、
自分が使っていた単語群がいかに表面的だったことに気づき、
それからは無口になってしまった。
同様に波乗りでも同じである。
あの難しいオフザリップやエアリアル、
はたまた際どいリエントリーを高みとしても、
それらが理解できるまで磨かねばならず、
けれど、たいていは主道の
「波を滑る」という単語をおざなりにしている。
そこで、ラカ太郎くんに
『波を滑る模範縁起(演技)』を示してもらった。
ちなみに太郎くんは、
2026年7月にダライ・ラカ39世となるため、
ラカの称号が付いている。(リンク*2参照)
これが波を滑る基本姿勢だ。
これができないと、
全サーファーが熱望する古代からの超テクニック、
「チューブライド」はできない。
さらに言うと、
ウナクネ界のみならず全ヨコノリ系で重要なので、
この近くにある『五色浜』にちなんで、
5色で解説してみました。
まずAのレッドライン。
メイン重心は、
脳天から後ろ足と前足の中心
(具体的には曲げた後ろ足の膝の下)
Bはサブ重心。
前の肩から前足
Cは目線だが、
顔をノーズに向け、そこで視界を得る
Dは波への加重線
長く弱く傾けたらトリム
強く傾けたらターン
(バックサイドではカカト側)
Eは上体
リラックスさせて、柔軟に動けるようにしておく
この基本姿勢を常に意識して、
いつでもスタリとできるようにしておいてください。
私の気力が満ちているときは、電車はこの姿勢で乗る。
ロングライド可能で、
外房線や東海道線を思い出すに至った。
セイントカルちゃん、
聖式と名付けられた彼は清いお人であります。
腰たまに胸程度のビーチブレイクには、
持っている最長のボード2本ではせ参じた。
キャッチサーフ・バリー・マッギーDFWモデル7’6″と、
7’0″サイドバイト。
この地域でウナクネ段位を持つジェイくん。
ピンク・ティントのクアッドでクネったと思ったら、
ハンドプレーンとスイムフィンでイルカになった。
フローズンスイカ100%ジュース。
夕陽に見えるが、朝陽。
横たわる竜が右手にいる気がする。
そして自分はその竜の中にいるのだと気づいた。
この地名は竜で、
四国七大寺のひとつとされる青龍寺がある。
雲まで龍に見える。
Happy Surfing!!
【巻末リンク*1:波切不動明王について】
【リンク*2:ラカ太郎、ダライ・ラカについて】
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