新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

【テクニック編:波を滑る】_竜の中から_(1773文字)

美しい波。

優しい人。

豊かな食べもの

パワフルな土地

私にとって四国とは、

不思議な土地になった。

Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish 6’6″

Special fins

.

台風18号のうねりだろうか。

南西うねりが薄く入ってきた。

ウナクネ豊穣、

平和で楽しい波乗りを祈願して、

広報部長と会長、そして法王たち(3日間)が、

波切不動明王(巻末リンク*1参照)と、

龍王権現近くの波での修法17日目。

満願の日にスキッパーフィッシュでパドルアウトすると、

ルンビア (台風第18号)から清波が湧き出て鏡のようになったという。

私は大好きになっている高知弁だと、

「お祈りしたき、清波が湧き出よった」となるようだ。

やはりいい。

近くで見ると、

波はこうなっているときもある。

私たちは波に乗っているわけだが、

それはつまりかなりの頻度でこの視界を得ていることになる。

暖色が入っているのは、

夜明け、または夕陽を波面に映しているからに他ならない。

Nation The Connector 6’5″

.

【テクニック編:波を滑る】

ある日、

写真家の友人とある人が、

「朝焼けと夕焼けの色は違うか」

そんなことを論じていた。

写真家は「心象の違いだけ」だと言い、

ある人は「あきらかに色彩のレゾリューションが違う」ときっぱり言った。

レゾリューションとは、

1080とか4K(4000)とやっているあれで、

それは色彩を伝えるドットが、

同面積でどれだけあるかで、その数字のことを指している。

当然大きい方が色彩も解像度もきれいである。

「朝陽と夕陽のレゾリューションは違わない」

写真家がそう言うと、

「ラティチュード(色彩の寛容さ)と、メタグラフィーのエクリチュールが違う」

そう返してきた。

それを聞いて苦笑いをした写真家は、

「そうやって難しい言葉を使っても説得できないよ」

そこまで言われて、

ある人は、

自分が使っていた単語群がいかに表面的だったことに気づき、

それからは無口になってしまった。

同様に波乗りでも同じである。

あの難しいオフザリップやエアリアル、

はたまた際どいリエントリーを高みとしても、

それらが理解できるまで磨かねばならず、

けれど、たいていは主道の

「波を滑る」という単語をおざなりにしている。

そこで、ラカ太郎くんに

『波を滑る模範縁起(演技)』を示してもらった。

ちなみに太郎くんは、

2026年7月にダライ・ラカ39世となるため、

ラカの称号が付いている。(リンク*2参照)

これが波を滑る基本姿勢だ。

これができないと、

全サーファーが熱望する古代からの超テクニック、

「チューブライド」はできない。

さらに言うと、

ウナクネ界のみならず全ヨコノリ系で重要なので、

この近くにある『五色浜』にちなんで、

5色で解説してみました。

まずAのレッドライン。

メイン重心は、

脳天から後ろ足と前足の中心

(具体的には曲げた後ろ足の膝の下)

Bはサブ重心。

前の肩から前足

Cは目線だが、

顔をノーズに向け、そこで視界を得る

Dは波への加重線

長く弱く傾けたらトリム

強く傾けたらターン

(バックサイドではカカト側)

Eは上体

リラックスさせて、柔軟に動けるようにしておく

この基本姿勢を常に意識して、

いつでもスタリとできるようにしておいてください。

私の気力が満ちているときは、電車はこの姿勢で乗る。

ロングライド可能で、

外房線や東海道線を思い出すに至った。

セイントカルちゃん、

聖式と名付けられた彼は清いお人であります。

腰たまに胸程度のビーチブレイクには、

持っている最長のボード2本ではせ参じた。

キャッチサーフ・バリー・マッギーDFWモデル7’6″と、

7’0″サイドバイト。

この地域でウナクネ段位を持つジェイくん。

ピンク・ティントのクアッドでクネったと思ったら、

ハンドプレーンとスイムフィンでイルカになった。

フローズンスイカ100%ジュース。

夕陽に見えるが、朝陽。

横たわる竜が右手にいる気がする。

そして自分はその竜の中にいるのだと気づいた。

この地名は竜で、

四国七大寺のひとつとされる青龍寺がある。

雲まで龍に見える。

Happy Surfing!!

【巻末リンク*1:波切不動明王について】

四国お遍路文化_夢波=への字波に放心_半田流小夏パスタ_(2673文字)

【リンク*2:ラカ太郎、ダライ・ラカについて】

【特別特大号】ウナクネ・カノン(正史。ご注意:普通のサーファーは読まないでくださいね…)_(4038文字)