新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

【サーフィン】文章の日_(1539文字)

天才編集者として知られるTerraさんこと寺内さんは、

「バス釣り界のスカイウォーカーですよ」

松風王子のU-skeさんに聞いたのは、

ノースハワイのコーヒー農園の池に向かって歩いていくときだった。

しかもゲーリー・ヤマモト直伝の

レイク・パウエル流ですぞと聞こえてきた。

ベイトタックル(竿)を一閃すれば、

ニュート・スキャマンダー(ハリー・ポッター)の魔法杖のようにキラキラリンと、

大型のラージマウス・バスがその先のペンシルベイトに引っかかるらしい。

寺さんもクワイエットファンクの久保田さんもバス界の救世主であり、

文学も森鴎外から水木しげる、

夏目漱石からつげ義春(ねじ式)、

ジョージ秋山まで範囲に入れており、

さらにはスシローで廻る皿を見て、

どのネタがいいか、

どの魚がおいしいのかを瞬時に判別できる能力を持つ。

寺さんが、

「銘漁師の隠れ料理店がありますよ」

というので、

大原漁港まで彼と一緒に行ってみた。

するとコワそーな漁師、

釣りキチ三平の谷地坊主のような人が、

入店するやいなや「おっ!」と寺さんにあいさつし、

サービスのそれはおいしいゲソ揚げ(フリッター風)が届けられるほどの御人であります。

その彼が担当するNALU誌のコラムの連載を持っている。

栄枯盛衰の雑誌業界では、

連載を持っていても次号に書けるとは保証されていない。

編集者が移動すればなくなるし、

さらには休刊(閉刊、たいてい終わり)という目にも遭う。

さて、

寺さんのご依頼ならばと意気込んで3編も書いた。

ちなみに前回のBlue誌は2編書いた。

ふたつとも送って戸井田編集長に選んでいただいた。

でも寺さんに、

NALU誌に書いたものはどうもしっくりこない。

波乗り派閥

というズバリコラム系と、

昨日ぼくはハリケーン波でサーフしていた

(青春小説)

うーん。

最後に書いたのは、

ちょうど時事ネタでもある

「ダクトテープ」

というコラム。

締め切りが来たので、

まずこれを寺さんに読んでもらった。

送ってから気づいたのは、

このダクトテープ・インビテーション・マッチのことから

説明しなくてはならないのか、

またはそれらは全てすっとばして書いていいのかという葛藤だ。

アレックス・ノスト、

はい、わかりますよね。

そう書いていいのか、

または彼の最近から書き、

波乗りが神格化していることも書かねばならないのか。

なぜ、タイラー・ウォーレンが急遽欠場したのか。

しかもダクトテープ・インビテーショナル総長である

ジョエル・チューダー

いわばウナクネ(ドラグラ)和尚が論ずる始祖イベントに対してである。

テニスで言うと、

ナダルがATPファイナルズをドタキャンしたようなものである。

ウナクネ(オルタナティブサーフ。ドラグラ)式で示すのなら、

タイラーは裏皇帝であるので、

これは和尚に対してのクーデターではないのか。

そんなことまで書かねばならなくなって、

文字数だいたい1500Wのショートコラムが、

およそ200枚(8万字)程度を越えてしまうだろう。

小説すばる、

オール讀物、

野性時代、

ジェイ・ノベルなどの月間小説誌、

またはそれ風の”新文芸”みたいな雑誌に鋭意売り込んで、

連載させていただくべきなのではないかと、

大いに悩み、

さらにはどうなるかわからなくなり途方に暮れていた。

放置してあったコーヒーを飲もうと手を伸ばすと、

安西水丸大先生の傑作「海賊の宴会」がここにはあり、

それをしばし鑑賞していた。

気持ちを切り替えて、

一度波乗りに行こうと、

サンオノフレにそのまま向かったのであります。

Catch Surf Odysea® Skipper Fish

スキッパーフィッシュ6’6″

Photo by Brian Miller

Happy Surfing!!