新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

【サーフィン研究所】奄美大島と低気圧_テイクオフまでの機敏_キャッチサーフ直営店_諸行無常の故郷店_(1692文字)

「これだ!」

「いや、あのふくらみが気になる」

「!?スルーして見てみよう」

「やはりあのふくらみは簡単に崩れるぞ」

「なぜだ」

「深いはずのチャンネルに砂が溜まってしまっている」

「それならば奥だ、奥のピークだ」

「黒い岩の前で賭けではないが、良い波ハンティングをしよう」

「そうそう良いのは来ないけど、絶対に来ないわけではない」

「他にサーファーは誰もいないし、来たら乗るだけ」

「シンプル」

.

.

(中略)

.

.

「来た」

「ショルダーの角度といい、こんな極上のうねりが来るとは!」

「待っていて良かった」

「ピークの中にある芯を見つけ出した」

「ギリギリまで波に近づいて」

「芯とテイルが合わさるようにボードを返し」

「出来る限り波の中に食い込ませるようにテイルを沈ませ」

「一気にインパクトパドル」

「グザバッ、グゴバッと二回だけ、

そして信じられないほど重くして、深く強く漕げ」

「(ボードを)波の下に落とすように、

自分も一緒に落下させながら立ち上がる」

「低く、低く」

「下に風が入る、レイルが合わさった」

「時間が止まった」

そんな思考のキャッチボールを思いだした。

Catch Surf ®Skipper Fish 6’0″ Taj Barrow Pro

TW Captain Twin + VEKTOR VT Trailer

Amamian Backdoor, Amami Oshima

.

奄美大島の前を大きな低気圧が通り過ぎていった。

激烈な雨が降り、

強烈な南西風が吹いた。

そして正午頃、

北西に向きを変えた強い風。

波は予想していた風波ではなく、

長周期波で来ていた。

低気圧の中心から奄美大島ぼ沿岸までおよそ200〜250km。

近くを通る低気圧なのに、なぜ長周期のうねりとなるのか?

推測としては、

この大きな低気圧は、

陸側に向けて猛烈な風を吹きつけ、

波の基になるうねり群を次々に創り出していた。

いや、創り出し続けた。

いわゆるセット波というやつである。

そのうねり群を待ち受ける沿岸側から、

うねり群を押しつけるほどの猛烈なオフショアが、

瞬時にうねりの凹凸やコブを除去し、

さらには整列させていたのではないか。

そんなことを考えながら波を待っていた。

すると、

波はまるでそのようにやってきては崩れていった。

これは数日前の嵐の始まり、

晴れているが海は荒れ始めていた。

[キャッチサーフからのお知らせ]

キャッチサーフ本社は、

カリフォルニア州サンクレメンテにあり、

ここはサンオノフレやトレッスルズ、チャーチ、Tストリート、

そしてサンクレメンテピアやステートパークを擁する世界有数のサーフタウンです。

このサンクレメンテのデルマーストリートに、

キャッチサーフの直営店2号店がオープンしました。

(1号店はラグーナ・ビーチ)

オリジナル・クロージングと小物の数々。

「ハイエンドに作り込む」

というのがテーマですから、

それはすばらしい完成度であります。

ボード群もこの通り。

NAKISURFもいつかこうなりたい。

キャッチサーフ好きとしてはもはや芸術。

このプロジェクトはじつは五年前くらいから進められていて、

物件待ちだったのです。

そのくらい良い場所にあるので、

サンクレメンテに行かれた際はどうぞお寄りください。

(デルマーストリート=サンクレメンテのピア通り)

さて、

奄美には『エブリワン』というコンビニエンスストアがあった。

数年前からそれがファミリーマートとなった。

調べてみると、

「宮崎、鹿児島両県に所在する全ての店舗は、

南九州ファミリーマートに経営譲渡された」

とあり、

つまり売却されてしまったのであります。

私はノースハワイで、

昔から伝わる伝統的なお菓子や軽食を売っていた

『メネフネマート・ラワイ店』が、

セブンイレブンに売却され、

それらお菓子や軽食は、

売ってはいるが、添加物だらけの、

味も色も重さも全く違うものになって涙した一人なので、

こういうのにはつい悲しくなってしまう。

さよならエブリワン。

嵐で出来た波は、

まるで大魚の鱗(ウロコ)のようになっていて、

ずっと見続けてしまった。

Happy Surfing!!