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naki's blog

奄美ー千葉_イルカとウミガメ_涙と太郎と二郎と山崎さんのシエラとサバット_ちゃぶ台とDJタンテイ_(2178文字)

Tyler Warren 1973 Bonzer 6’4″

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ボンザーは思想だと感じていた。

ボンザーは実在だとも感じた。

無量無数のことが結びついて良波となる。

その波から選び出したものに自分の身体で乗り、

いくつかの象徴的な閃きと、

幾万もの感覚を感じた瞬間の画像。

バックドアのウミガメの親子。

この子ガメは、

私がひとりサーフしていると、

波を待つ場所を「ここだよ」と教えてくれたり、

波が来ないときは、

目の前に浮かび上がってきて何かを誘う。

潜ってみると、

カメ世界の親と子の海底世界がどこまでも拡がっていた。

波乗りは悟りであり、慈悲でもある。
智慧から真理を論理的に構成し、
実存的な技術を高めることができれば、
波に乗ることで精神世界への門を示し、
欲望と煩悩を混ぜ合わせ、求心に達する。

奄美から離れる日がやってきた。

成田に向かう機が正午に離陸するというので、

大好きなバックドアでクイックサーフし、

丘の上からこの永かった奄美大島の旅にありがとう、

無事にサーフできました。

そんな想いを南方へ伝えると、

月輪の下方、沖にイルカの群れがいた。

「イルカがいました」

そう緑くんから聞いていたけど、

こんなタイミングで見るのは、

「奄美の海」からのメッセージだろうか。

拡大すると、

ミナミバンドウイルカだと見受けられる。

上記したウミガメと同じで、

人間と一緒に泳いだりもするフレンドリーな種であります。

奄美のファーマーズマーケット

「味の郷かさり」で、

レンコンがあったので、

薄切りにして素揚げすると、

まるで松本零士さん(©銀河鉄道999)の描く絵のようになった。

さて、空港。

ボードの数が多すぎて、

バッグに入りきらなかった。

だが、キャッチサーフなので、

外側にサランラップで巻き付けてチェックイン。

PUボードならほぼ不可能な空港サバイバル術。

不思議だったのは、

機が離陸を始め、

滑走路を離れた瞬間から大粒の雨が降ってきたこと。

私の涙かと思ったが、

そこまでセンチメンタルなジャーニーではない。

だが、じつに不思議なタイミングだった。

浮かび上がると青空に戻り、

機内でしばし原稿書き。

すぐに千葉の海が見えた。

飛行機は速い。

追い風が強かったようで、

飛行時間はたった1時間半程度。

波が見えた。

胸くらいだろうか。

しかもオフショアか、

無風のエクセレントコンディション。

無事に到着。

キャッチサーフも無傷。

成田空港第3ターミナルの不可解な作りを

たくさんのサーフボードを持って通り抜け、

第二ターミナルでバリの山崎さんを待つ。

そのあいだに入稿前の原稿チェックをしていった。

ひさしぶりの千葉の道、

ホンダ・サバットも発見。

山崎さんのシエラ号と私たちは、

無事にNAKISURF千葉に到着した。

タイラー・ウォーレンマニアで、

ご自身もトラッカーを操る山崎さんは、

迷いなくタイラー&NAKISURFロゴを新車に貼ってくれた。

日本一の清流は仁淀川。

仁淀川沿いに「いの町」があり、

そこにカリン塔(©ドラゴンボール)並の高い山がある。

カリン山の頂き付近にあるのが森本果樹園。

この果樹群は絶品果物として、

高知県はもちろんのこと四国地方で知られている。

森本果樹園の『ブンタン』。

仁淀ブルーの清流を吸い上げて、

土佐高知の太陽という縁の結実。

芸術であります。

芸術なのは、

この時期の勝浦のかつお。

一尾500〜600円という値で、

わすれられない味と食感を届ける。

ジェフリーズ&エックスに行くと、

サバットがナンバーもサバットだという奇縁号を発見した。

千葉も幸先が良い。

サバットはラカ法王の御料車で、

幻のミニカーにもなっている。

これがアメリカでのサバット。

覆面サバット。

到着するとラカ太郎くんが、

キャッチサーフのスタンプ5’6″を持って登場。

ワックスの塗り方を教えました。

真冬用のワックスを薄く広く塗ります。

レイル内側まで。

凱旋帰国したスキッパーフィッシュ6’0″と、

NAKISURFレンタル用スキッパーフィッシュ。

フィンをゆうパックで別送したのだが、

まだ届かないので、

別のフィンセッティングで乗り味を試してみた。

ベースの長いサイドフィンがダントツの高評価を得ている。

これは山崎さんのクイバー。

タイラー・ウォーレンのトラッカー7’を先頭に

66スキッパーフィッシュ、

7’6”のバリーマッギー師匠プランク(シングルフィン)。

サーフを終えてご飯となるのだが、

ラカ太郎とかんたん二郎家は、

こうしてちゃぶ台が車内に登場するのがクラシックである。

「このちゃぶ台は星家(©巨人の星)と同型で、

耐久製に優れています」

そうタロジロの父ちゃんが誇らしそうに言っていた。

インスタグラムなどで大人気のDJタンテイ。

ステッカーがあるようで、

ツナくんの車にすでに大サイズが貼られていた。

欲しい。

それが上画像の赤丸内にあります。

二郎くんも一緒に拡大しちゃいました。

かんたんボーイ二郎くんは、

ヘバラで大波に呑まれたそうで、

少しサーフから離れているんだと教えてくれた。

「またサーフしたくなったらやるといいよ」

そう言うと、

ほっとしたようにうれしそうにしていた。

海は怖いときがあります。

これは真実。

逆に怖くないと危険なので、

常に畏怖を持って海に向かわなくていけない、

そんなことを二郎くんから学びました。

Happy Surfing!!