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【文藝特別寄稿:三八手の風】_ここに結実した絶品土佐冷中華_(1737文字)

EC SURFBOARDS The Cosmic Fonzer 7’2″

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「うねりは波となった」

こんなことを誰が言ったかは失念してしまったが、

おそらく片岡鯖男さんだろう。

この人の文章を読むと、

いつも片岡義男さんの文体を思いだす。

Catch Surf ®ODYSEA x Barry McGee Pro DFW 7’6″

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「三八手の風」

片岡鯖男

 

「サバ手(巻末リンク*1)をして、

波といっしょに飛ぶように滑っていくとき、

風の音が聞えてくるんだよね」

そう語って、

サーファーは、彼女を見た。

ふわりと笑って、彼はこう加えた。  

「波は風がつくってくれるもの、

サバ手は自分でつくるものだから、

その風の音は自分の音だと言っていいね」

低くなった太陽から射してくるオレンジ色の光に、

サーファーは、目を細くしていた。

朝から波を見続けて紫外線に焼けた目にオレンジ色の陽が、

痛いのだ。

「私にもできるかしら」

どうやら彼女はサバ手のことを言っているらしい。

「明日の朝、サバ手してみるわ」

そう言って、

彼女は、風のように微笑した。

四国でのプロジェクトがあって、

それが徐々に固まってきた。

土佐市から高知県に発信し、

日本国外まで響くようなものになりますように。

そんなこともあり、

さまざまなジンブツとお会いしている。

達人
偉人
仕事人
魂人

これも人の縁。

昨日のワイン話ではないが、

偶然でなく必然のことなのだろう。

少し前に

「こちらではいただきものをすることが多い」

そう書いた。

(巻末リンク*2)

いただいたのでお返しすると、

なんとわらしべ長者のようになってきた。

最近の結実の構築は、このようなものだった。

まずは、

ヤスくんの働く農園経由で、

「朝獲れきゅうり」をいただいた。

同日、

昨日の主役である玉ちゃんより新生姜をいただいた。

このキュウリを近所に住む漁師のおじさんに差し上げると、

その夕にキュウリの甘酢漬け物になって戻ってきた。

うれしいので、

私のポストカード各種を彼の娘さんに向けて進呈すると、

少しして、

「タコが獲れたき、茹がいたから食べるが」

そうやって夜道を暖かい袋を抱えてスーパーカブでやってきた。

うわー!

たいそう驚くと、

「こんなの小さいき」

漁師の彼はそう謙遜するが、

こんなタコを水中で見たら大蛸である。

さらにがしら亭の京ちゃんが会長と帰省していて、

戻るときに

「余ったき、食べとうせ」と、

枇杷、小夏、ハッサク、

イチゴを美しい土佐弁と共にいただいた。

ドラゴン広場で、

春野町産のネギを買った。

50円だった。

それらを使って、冷やし中華を作った。

麺を茹でる。

(土佐市宇佐、千崎細麺80円)

小夏、きゅうり、タコ、ネギを切る。

新生姜をつぶしたものに、

ゴマペーストを合わせ、

甘酢キュウリの漬け汁を加えたのをスープとし、

茹で上がった麺を水洗いし、

宇佐ショッピングセンターでいただいた氷水でしめ、

前出のスープをかけ、

そこにハッサク果汁を搾っていただくと、

冷やし中華歴48年の傑作の頂上、

人生でとびきり一番の冷やしとなった。

おいしい
感動的においしい

食べものに対しての評価は数あれど、

「ありえないほど おいしい」

そんな最上級の評価となった。

ブツブツ交換が、

わらしべ冷やし長者になった瞬間でした。

みなさん、ありがとう!

その

「ありえないほどおいしい冷やし中華」

の発端となったキュウリ農家ヤスくんが、

エリック・クリステンソンの

コスミックフォンザーに初めて乗った日。

「宇宙的に速くておもしろいです!」

そんな感想であるらしかった。

【巻末リンク*1:サバ手については】

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/89230

【巻末リンク*2:いただきもの。第二部の後半に】

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/97389

【巻末リンク*3:令和元日@土佐】

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/97445

Happy Surfing!!