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naki's blog

『鰻捻春秋』初夏号_北原白秋特集_天声鰻語_(783文字)

季刊『鰻捻春秋』

初夏号

特集『北原白秋』

海豹と雲( 昭和四年)

 

風格高うして貴く、

気韻清明にして、初めて徹る。

虚にして満ち、

実にしてまた空しきを以て、

詩を専に幻術の秘義となすであらう。  

鳥の皐栩る、

ただに尋常の行であらうか。

海豹の水に遊ぶ、

誰かまた険難の業とのみ判じよう。

雲は太古にして若く、

波は近う飜つて、

かへつて帰する際涯を知らない。  

詩は我が生来の道である。

その表現の玄微に好んで骨を鏤る。

畢竟は我がふたつなき楽みを我と楽むのである。

ただ志して未だ風韻の神に到らず、

境涯整はずして、

また未だ苦吟の傷痕を脱し得ざるを恥づる。  

望んであまりに遼遠なるが故に、

深く頭を垂れるのである。

北原白秋

風と蝶

蝶を追ふ 光る風並。

風並の そよぐ青萱。

この道の はてしなさ。

空はあり、 空の奥。

風は追ふ。

草の葉

さきわらべのつむりにも
月の光はしたたれり。
草の葉しるき土のうへ、
影は風とし揺りそよぐ。

『鰻捻春秋』

編集後記:

昨日ここに寄稿してくださった

『三八手の風』を執筆いただいた片岡鯖男先生は、

「四国にカンズメさ」と言いながら、

こんな魅惑的な写真を送ってきてくれました。

正面に青龍寺を抱く最東部の「竜」が裏手に見えます。

(横浪半島、土佐市竜)

使い込まれた机には別冊太陽の棟方志功特集(1974年夏号)があり、

その昭和49年に引き込まれますが、

MacBookプロがあるのでかろうじて現代だとわかります。

ちなみに中央に見える宇佐大橋は、

昭和48年開通なので、

もしこの写真が1974年のものだったら、

新品の橋が架かっていたことでしょう。

それにしても先生の簡易スタンディングテーブルを成す

段ボール箱にほっこりしました。(編集部:英治)

Happy Surfing!!