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naki's blog

低気圧通過後の友人たちと宗安寺のソウアン_(2123文字)

また美しい夜明け。

海面反射にグリーンフラッシュが出現するとは、

どういうことだろうか?

バリの高間教授に聞いてみよう。

なぜなら彼は以前、

グリーンフラッシュの研究をしていて、

私の撮った緯度経度まで調べていたと聞こえてきた。

さて波。

これは片岡さんも書いていたが、

低気圧通過後は、

かなりの波が土佐の海に押し寄せてきた。

これはウナクネマコトくん。

パワフルなリップです。

翌日、

マコトくんのパーフェクトなバレルインを祝って、

親友であるヤスくん(ウナクネ支部長)がサバ手で声援を送っている。

こういうのいいなぁ。

そのヤスくんは、

古美術に近いレトロフィッシュで、

見事なバレルライドを見せた。

「ヤスくんは、

須崎市ゆるキャラのしんじょう君似だ」

そんな噂が経っているが、

私がそう言ったわけではない。

初日のヤスくんは、

スキッパーフィッシュの66で、

このストーリング。

これはタキビシでなくとも

「フダラク・テンライ」

ということになる。

フダラク=聖地

テンライ=天まで昇るライディングのこと

キャッチサーフ・スキッパーフィッシュの6フィートを駆るタローマン。

バレルがかなり上手で、

それにはあまり関係がないが、彼は頭脳明晰である。

ただ、本人はそうは思ってはおらず、

「記憶力が良い人」として認識しているようだ。

昨日もこんなことを行っていた。

「宗安寺のソウアン(SO-AN)のランチはさ、
宇佐カツオの刺身だよ。
もっちり口の中にはり付くような極旨のカツオはさ、
キヨシくん(マスターシェフ)の目利きがいいんだよ。
小皿にあった徳島は鳴門のもずくが絶品さ。
いつも思うけど、ソウアンは野菜が特上だよね。
あれで750円だと、キヨシくんはぜったいに損をしているよ。

そのキヨシさんとother day。

他にイサキの香草焼き、
ブラジル北部バイヤ名物ムケカ、
うるめのタジン鍋、スマカツオのタタキ、
タイ・グリーンカレー、
ベトナムのフォーとかがオススメだけど、
キヨシくんはこだわって作っているから、
あれで儲かるのかが心配だよ。
コーヒーもさ、
ハワイのカウ種を使っていて、
そんなレベルのを出す店は高知では少ないからさ、
デザートとかそういうことでも超銘店だとわかるよ」

そんなことらしい。

さて波。

ガシラ顔だということで、

ガシヤンと一部で呼ばれる岡ちゃんは、

バレル内でつぶされても、

リップに叩かれてもしぶとく、

不死鳥のように蘇っていた。

感動。

高知市の新本町にある

『しんほんまち整骨院』の名医ケンくん。

流れるような美しいマニューバーを披露し、

私たちからウナクネ・エレガントの称号を得ていた。

上記したガシヤンと一緒にインドネシアに行って、

極貧ボートトリップでダニに喰い殺されそうになりつつも、

信じられないほどの波に乗ったり、

ニアスでパーフェクトな6フィートを完全にメイクして、

四国からは、

ポイくん以来の偉人となった、

なりましたというよっちゃん。

深いバレルと、

ターン・ストールという「合わせ」の斬れと、

フォームボールの安定性が群を抜いていた。

こちらは私のブログの長年の読者であり、

この辺りでは『社長』と呼ばれている中土佐の猛者。

「普段はシスターズあたりでサーフしているんです」

そんなことをおっしゃっていた。

いい波はもちろん、

難攻不落なセットも多くやってきて、

偉人タマちゃんまでもが、

波に化けた妖(あやかし)に呑み込まれていった。

この波はナイショですよ。

そうみんなに言われているので、

ここにgoogle mapを付ける気はないが、

ここは怖ろし波な上に、

こんなショアブレイクを越えないと沖には出られず、

ひとたび潮が代わると、

私のパドル力を持ってしても遙か沖にまで流されるし、

浅いところは膝程度の深さしかなく、激烈に危険である。

この日だけで3本ものサーフボードがまっぷたつとなり、

二人大流血し、

ひとりは肩の骨を傷つけたのか、

ブラリ痛そうに上がっていった。

15人がサーフィンしての6人の被害だから、

被害率4割といったところで、

全盛期のイチローさんの打率よりも高いということに気づいた。

しかもほぼ全員がこの波を良く知るサーファーたちでありました。

実際にショアブレイク付近は、

息も絶え絶え上がって来た人が転がっていたりと、

まるで野戦病院の様相でもありました。

なので、

魔獣波に向かう決意に加えて、

それ相応の自信と、

技術と体力を持ち合わせたサーファーでないと危険です。

全部が揃ってからでないと、

サーフィンできないどころか、

数キロも流されてしまう。

リーシュなどが切れたら、

一生忘れられないほどの怖い思いをすると聞きました。

半端な気持ちでは、

乗ることができないほどのハードコア波であります。

そんなことはみなさんお分かりだと思いますが、

命の危険がある波です。

そんな確認のためここに書きました。

奥に住むオバチャンこと冨永さん

(ご近所さんだが、500mは離れている)

に梅をいただいたので、

干してウメボシとしてみる。

そう言えば藤子・F・不二雄さんの作品で、

ウメ星デンカっていたけど、あまり関係ないか。

風船が梅みたい….。

【巻末リンク:タマちゃん、奇跡ワインについて】

【文藝短編】ジグザグ玉ちゃんとベンチュラ・セイジのワイナリー=(イコール)カレラワイン=三輪酒_(1836文字)

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