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【サーフィン研究所】無人波のイロハ_フィン・フォイル_霧のカモメフィン&タヌーマン_(2358文字)

こんにちは、

梅雨空&台風の本日をいかがお過ごしですか。

さて、

昨日と一昨日は、

すでに大人気となっているカタサバ先生の連載

『3.8フィートの週末』を掲載させていただき、

このブログをお休みさせていただきました。

その間は、

地形が決まった千葉北のバンクで父ちゃんとサーフし、

サーフィン研究にいそしんでいました。

研究発表としては、

1.

夏なのに、無人サーフスポットが山ほどある。
そして駐車場地区から離れれば離れるほど、
比例的にサーファーは減っていく傾向だ。
補足として、
“なぜ無人なのかについて”
のコウサツが必要でありましょう。

そんなことになりまして、

それをいくつか書き出してみました。

【首都圏のサーフスポットで無人となる理由についてイロハ】

イ 知られていないから

ロa 海底に何か(リーフも含める)が潜んでいるから

ロb テトラの破片、または危険生物が目撃された、されるため

ハ 付近の流れが強烈だから

ニ 近隣の川などで水質が悪い

ホ 得体の知れない怖さがある(恐怖新聞、または陰陽師をご参照ください)

ヘ 禁忌(ホと似ているが、お盆や友引、そういう日は避けたほうがいい地)

ト ショアブレイクがすごく、出入水できないため

ハ ダム放水前だから(河口地区に当てはまります)

マ 津波警報が出ているから

ヤ 船の通り道だから

けれど、

真剣にサーフィンのプロセスを経験していきますと、

これらの多くは、

自分で認識できるものが多く、

経験を積めば積むほど、

無人波を安心して楽しめます。

サーフィンを楽しむ方法は、

こうしてゲレンデ選びにも初級から有段という分けが存在していることがわかりました。

研究所からの報告を終わります。

Catch Surf Odysea Plank 8′

.

Mega Float

メガフロートという言葉がある。

私は元々ショートボードのプロだったので、

全長7フィートを越え、

ノーズが丸く、

分厚ければメガフロート気分となる。

上の画像のようにブレイク前からこうして波に乗れるのは、

なかなかに気持ちが良い。

うれしきは、メガフロート気分だ。

この『気分』ということを書こうとしたが、

すでに文字数がいっているので先を急ぐ。

高知のハイカラ・マコトくんが、

キールフィンを探しているという。

ゲインズのいろいろがあったので、

この写真を送ると、即決となった。

このゲインズのキールツインは、

インサイドフォイルがコンケイブとなっている。

シェイパーたちが口を揃える

「ダブルフォイルよりシングルフォイルが速い」

ということが、

十年以上の時間をかけてわかるようになった。

そのくらいフィンというのは重要だということも。

冒頭に書いたカタサバ先生は、

当分ハワイにいるということで、

「いないあいだ、自宅を使っていいです」

そんなことになった。

台風接近。

で、道路状況を見ると、

ノンストップなら10時間ちょいで行けそうだ。

タローマンへのカモメフィン&そのボードの配達もできる。

ならば、ではではと、向かうことにした。

千葉から四国。

まずはアクアラインを越えるのだが、

海ほたるSAに立ち寄ると、

こんなビジュアルがあり、

私が赤いチーバくんに見え、

そしてタヌキのきさポンが、

四国にいるタヌーマンに見えるのだった。

浜松SAで給油。

レギュラーが154円もする。

チーバ、じゃなかった千葉では、

132円なので、

40リットルで880円の差額。

そのままひたすら走り、

名古屋、京都、神戸を越え、

明石大橋より淡路島に入り、

そのまま鳴門海峡を渡り、

徳島県で国道1号線に降り、給油。

リッター142円。

さらに高知道へと進むと、

タヌーマン注意という看板が立つようになった。

こうして私は、

タヌーマンが近づいてきたことを知り、

出発後14時間後には、

夕刻の、

霧のカタサバ先生邸に到着するのでありました。

すると、

タローマンが三分ほどの時間差で現れた。

これはどこかで待ち伏せしていたかのような正確さで、

そんな緻密さもタヌーマンは持ち合わせているのだろう。

「はい、カモメフィン」

「すごいよ〜!うれしいなぁ」

「これでしょ、カモメフィンって?」

「そうだけど、もう一種あるんだよ」

「どんなの?」

「もっと短くてさ、もっと太いの」

「へー」

「これがそのボード?」

「そうだよ」

「ロッカーが思ったよりあるねぇ」

「そうなんだね」

「だからフィンが長いのかもしれないよ」

「そうだろうね」

「昔のアストロデッキも集めているんだよ」

「そうだろうと思ったんだ。これは、

全てハービー・フレッチャーから手渡されたものであるぞ」

「それはすごいなぁ。由緒が違うね〜」

「そんなことも重要だよね」

「あのさ、これパドリングしてみてもいい?」

「もちろん」

バシャ。

突然タローマンは、海に飛び込んだ。

「サバー」

「タヌーマンはサバ手が上手だね」

「練習の成果だよ」

「やっているんだね」

「サバ手最高ですよ」

「どう?」

「いいね〜」

「どういいの?」

「ロッカーのあるところと、

ワイデストポイントがマッチしているんだよ」

「わかっちゃうんだね」

「わかりゆうにゃぁ」

「お、土佐弁だね。やるね」

「かんたんです!」

「そんなことまで知っているの?」

「何言っているの、ジロ君の1番のファンは僕ですよ」

そう言って、

桟橋の下をくぐったり、

もう大変な歓びようでありました。

魚影もやたら濃く、

ちょうど近所の漁師のおじさんが通りかかったので聞いてみると、

「チヌやろ、カマス、アカメ、

そいからスズキ、カンパチ、へダイ、

キスゴ、ヒラメもぎょうさんおるき、

ガシラ(カサゴ)にアオリイカ、クエがおるで〜」

数十匹単位で泳いでいるチヌ(クロダイ)を指さして、

「これ釣れますか?」

「見えるのは釣れんがよ」

そんなことらしい。

四国は魚影も濃い。

Happy Surfing!!