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【サーフィン研究所2】タイラー・ウォーレン『ワン・オフ』_(1494文字)

Tyler Warren’s Fishes

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こんにちは、

「即位の礼」ですね。

令和も平和で、

幸せでありますように。

さて、

昨日からの続きですが、

タイラーに直接ボードのオーダーをしたく、

そしてもっと言うと、

『*ワン・オフ』

のオーダーにタイラー家にやってきたのでした。

(*ワンオフ「one off」=ある目的のために製作されたもの

一度限り作られるものという意味)

タイラーのサーフィンは、

WSLレベルでもあって、

ドラグラ界(オルタナティブ・サーフ)の象徴である

ダクトテープでも頂点にいる。

かんたんに言うと、

オールラウンドの世界制覇人であり、

「サーフボードの最高峰をシェイプする」

シェイパーサーファーとしての理想でもあります。

造型はもちろん、

歴史にも造詣が深く、

これもやはり尊敬に値するヤングマンなのであります。

彼のパーソナルシェイプ。

メジャーのシェイパーがひれ伏し、

さらには他社と契約しているプロですら、

お忍びでオーダーするというカルト人気のサーフボード。

本人によるテストライド。

バレルも深く、

そして正確だ。

フィッシュからミッドレングス。

美しい。

そんなことで、

やってきたのはタイラーのスタジオ。

自身のTシャツの完成に顔をほころばせ、

そして詳細を確認して、

きれいに折りたたんでいた。

1971年のボンザー。

今年の台風2号はこのレプリカモデルで、

奄美大島の逸波に乗りました。

(巻末リンク)

さて、

今回私が求めた『ワン・オフ』というのは、

「この1本」

つまり、

「私が乗れる全ての波に合うボード」

ということ。

以前タイラーにNALU誌でインタビューした際に、

「もしも1本だけしかボードを持っていけないとしたら?」

そんな質問をしたときに、

彼は

「2+1のエッグシェイプだね」

そんなことを答えたのを思い出して、

私も

「1本だけ」というミニマリズムに沿って、

この究極の1本を作ってもらいたかった。

ちょうどタイラー本人の2+1が完成したところで、

このテンプレットでもいいのだが、

私用の新しいテンプレットで製作するべく、

ボードルームに行ったり、

タイラーが本日乗ったというさまざまなボードを見せてもらった。

私のスタイルに、

そしてカリフォルニア、

土佐ブルードラゴンや奄美、

千葉や湘南、ハワイ、

コスタリカ等々全ての波に乗れるデザインを求めた。

ディスク、

パフォーマンス・フィッシュ、

フィッシュ、

ジッパー、

ショートボードの長いの、

そんな全ての要素が入ったボードをお願いした。

数十分のやり取りがあって、

タイラーは得心したようにオーダーカードに向かい始めた。

これが私のワンオフ6’5″となった。

タイラーは超多忙なので、

期間も設けないというスキップ・フライ式とした。

色もオマカセして、

1970年代風の彩色にうれしそうなタイちゃん。

余談だが、

これがタイラーがNAKISURFのために描いてくれた曼荼羅ロゴ。

ライフ・スタイルというのは、

サーフィンも全てを含めてのスタイルということで、

そんな提案にうれしくなった。

タイラー家にズバズドズド〜とハーレー群がやってきて、

すわ!

ヘルス・エンジェルス!?

そう思ったらタイラーのお父さんのゲーリーであった。

さすがタイラーのお父さんというだけあって、

こんなあふれるスタイルにうれしくなった。

今回は、

私の写真にタイラーのインスタグラム・ポスト作品を使いました。

さすがタイラーということで、

すばらしい作品群でした。

それではワンオフ6’5”完成までお待ちください。

新春ごろかなぁ。(嬉)

【巻末リンク:1971ボンザー@奄美】

【サーフィン研究所:思想と科学】波に乗るボンザーという魂と真意_『心の中の波』の作り方(2277文字)

Happy Surfing!!


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