Eric Christenson Fonzer 7’2″
2018 August
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2018年台風13号。
四国は清流であり、
美しい海岸、
そして山と大地だった。
徳島にいる亮太くんのところを訪れ、
海に川にところてんとやっていると、
うねりが持ち上がってきた。
それは台風のうねりだという。
そのときレキくんが、
「ミクロドです。
全ての始まりはミクロドです」
と言うので、
迷わず室戸岬にあるミクロド(御厨人窟)を訪れた。
台風のうねりが大きくなっていた。
そして、
ここにはレキくんが信条に掲げた
「オンリー・ブルー・スカイと、ブルー・オーシャン」
があった。
そして室戸岬を西に回ると、
岩場にグレイトサーフがあり、
そしてはるか彼方の白い筋。
その筋は波であり、
無人で偉大なる海の姿を見せていた。
台風13号。
シャンシャン(SHANSHAN)の波。
こうして改めて記してみると、
レキくん由来で、
空海思想の中に飛び込み、
この青龍寺の裏にやってくることは、
すでにこのとき示されていたのかもしれない。
そしてタキビ神の神格化もすでにここにあったのだろう。
布谷さんの台風13号を経て、
オリジナルの大瀧詠一さんによるハッピー・バージョンを聴く。
すると、
大瀧さんが、
この楽曲に何を求めたのかが、
何を布谷さんに託したのかが、
少しだけわかった。
(巻末にリンクしました)
雨の水曜日のあとに
波は去ってしまった
♪
昨日の雨に、
そんな歌詞が浮かんだが、
『雨のウェンズデイ』
という1982年の名曲があったので断念する。
ちなみに出だしは、
布谷さんの『五番街』的なブルースで、
「から(空)」な気持ちを唄うような気分であったことを、
自分自身のために付け加えておく。
ひさしぶりにハレタに行く。
ここは「物産」であるが、
すぐれた食堂というか、
複合型産直市場だ。
土佐市が掲げたドラゴン広場が、
さんざんたる有様なのに比べ、
こちらは栄光揚々である。
無農薬、
笑顔農園で知られるキタノノウエン謹製のパパイヤ茶が切れていた。
美人の店員さんが会計のとき、
「キタノさん、これがシーズン最後のパパイヤ茶らしいですよ」
そう教えてくれた。
季節が変わっていく。
CDを青空くんよりいただいた。
プレーヤーがないので聴けていないが、
センスの良い彼の楽曲が楽しみだ。
スカイアンドシー・ムロトの大切な初期メンバーの彼は、
布谷さんのように50年後に再評価されるのだろう。
室戸の名店『浦戸屋』。
ブリの季節が終わり、
カツオの季節が始まる。
スマ、
キツネという魚種は、
いままであまり産地で食べたことがないが、
深き味にうれしくおののく日々でもある。
(椎名誠さん風にね)
ちなみに室戸の深層水からの塩と、
オリーブオイル、
トリュフオイル、
正しく圧搾したゴマ油と合わせて試し、
さらには本醸造の醤油でいただいて、
魚種や旬による味覚で何が良いのかを得る。
そんな食べ方をするのは、
おいしいもの研究所だからであり、
サーフィンも日々研究している。
本日の課題は、
「フロントサイドのボトムターンで、
暴れるレイルのおさえ方」
というものだった。
パタゴニア&バンズであり、
ベンチュラ・キャンプ出身のケンタから、
DFWxNAKISURFのコラボボードと共に便りが来た。
「これは新潟のビーチ・ブレイクです。
水芭蕉は、長野県の小谷村(オタリムラ)です。
どちらも県境で隣り同士なんですよ〜」
あちらはまだ雪があるのですね。
一昨日が真夏日だったこちらと比べると、
季節がひとつ違いますね。
とすると、
あちらの冬は極冬となり、
五季節エリアとしてもよろしいかと思った日でもある。
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【巻末リンク:大瀧詠一さんのオリジナル】
Happy Surfing and Happy Ending!!
◎