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【サーフィン研究所】龍のふるさとにやってくるドラゴン波_(1359文字)

「龍のふるさと」

という地に来ている。

その南に

「手を拡げた」

という意味のリベラルな名前が付いた海岸公園がある。

ここには管理されたトイレ&シャワーがついていて、

駐車場もあり、

町民や島民が集う笑顔のビーチでもある。

このメインの波は、

じつに不思議な波だ。

いままでさまざまな波に乗ってきたが、

波質には系譜というか、

そういうものがある。

例えば、

アマミアン・バックドアという波があるが、

元々は本家がオアフ島のノースショアにあるものだし、

どこもたいていは、

どこかの波と当てはまる。

だがしかし、

ここだけは別だ。

うねりが複雑に折り重なるピーク。

起伏と溝のみの海底隆起。

砂粒は溝の底にしかない。

海面に浮き上がるボイルは、

溝だったり岩穴が由来している。

ボイルは吸い寄せたり、

押し出したりするので、

サーファーとしてはあまり良い記憶はない。

そのボイルをかき分けながらピークの下、

ささやかな凹みにボードに乗った自身を合わせる。

この凹みが波の起点となる。

具体的には、

起点の予感がしたら、

その辺りにボードを合わせ、

波との距離が縮まったらテイクオフ開始だ。

テイルを凹みの手前で可能な限り沈ませ、

波とのタイミングを合わせて、

ボードを波内に射出させると同時に、

胸をノーズ側に押しつけるだけ押しつけて、

フル・トルク一漕ぎで波の中に入る。

Pope Raca on

Catch Surf® Skipper Fish X JOB 6’6″

.

ライトは冒険のようなセクションが続く。

目指すショアブレイクまでは、

3から8回ほどのドラマが続くだろう。

レフトは大きく分けて2種あり、

一つは、

ピークでバレルに切り立つもの、

もうひとつはただひたすら緩慢でパーフェクトというものだ。

さらにこれらが組み合わさったりし、

最後はショアブレイク手前で岩群に入ってしまうか、

サイズは胸以上になったり、

東うねりが強ければ、

この岩群を越えて浜まで進むことができるだろう。

Catch Surf® Skipper Fish Ⅵ 6’0″

Nakisurf Original Twin + Vektor VT

.

ドラマと書いたが、

例えば、

(波が)跳ねる

(波に)吸い付かれる

ボイル

(満潮限定)バックウォッシュ

ベンド

フック

ドレイナー

パウンド

硬化

これらのどれか、

またはミックス・トッピングで迫ってくるのだからおもしろい。

ちなみにグリーンヒルの緑くんは、

ここでサーフィンを始め、

他にもここをホームスポットとしているのは、

碇山勇生さん、

森哲太さん、

牧野大地さんたちという字面から想像すると、

この難解な波が、

偉大なるサーファーとなった彼らを育んだとも言える。

世界的なサーファーたちをも包括するこの波の偉大さと、

どこまでも深い慈愛を持つサーフスポットがここだ。

サーフィン、

波乗り道の険しさは強い波だろうか。

ここの波は強大であり、

過酷で容赦がない。

そしてその日がたくさんある。

そんな虎の穴、

グレイトサーファー養成所のような場所である。

緑くんの親友であるトシ小林くんも、

この波に焦がれる一人である。

後ろには葉山のガラさんが見える。

【巻末リンク:2年前の奄美編】

【ウナクネムーブメント定義授与&NAKISURF千葉チーム結集記念】龍郷メインブレイクの凄まじさ_新型トラベルボードケース_(2600文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyle!!