
「お前はもう夢の中でなく、
はげしい波の中をまっすぐに向かいなさい。
天の川のなか(この世)でたった一つの、
ほんたうの気持ちをなくしていけない」

上の文章は、
宮沢賢治作、
『銀河鉄道の夜』初期稿のフィナーレの言葉をまとめたものだ。

「どこかから聞こえるチェロのような声」
それはきっと、
天の声、
自分の気持ち、
そんなところであろうか。

この物語を初めて読んだときから、
じんわりと好きになったのだ。

それからというもの、
ことあるごとにまた読み、
読んで、
かいつまんで、
そして抜き出して読み続けていた。

ドラグラでは、
華厳さんとタキビ神、
そしてシギーGもこの物語が大好きなので、
それぞれの「ギンテツ研究」にも参加した。

で、
今日は初めて読んで48年後、
宮沢賢治さんが螺旋状に潜ませていた真実というか、
「(人の)生の向かいかた」
そんなことがまた少しわかってきた。

やはり本はすばらしい。
活字が紡(つむ)ぐ感動を感じていた。
春の嵐がまたやってきている。

新しい本もやってきた。
この二冊は、
クワイエットファンクの久保田さんからいただいたもので、
彼が伝えたかった世界というのがこの中に散らばっているのだろう。

セクション滑落。
よく見ると、
そのなかに私が写っている。

Cosmos Surfboards TheOne 6’4″
Nakisurf Original Twin-Fins
.
オンショアというか、
ストーミー・コンディションなので、
うねりというメイン波のなかに、
腰くらいの高さのコブがあって、
速度があるときに乗り上げると、
瞬時に投げ飛ばされてしまう波質だった。

姿三四郎という柔道物語があり、
そのモデルとなったのが志田(西郷)四郎。
四郎の得意技が山嵐(やまあらし)だ。

その山嵐を波サンシローにかけられた気がしたので、
オンショアのみに存在する
『サンシロー波』と名付けてみた。

これは青龍寺、
奥の院の入口。
鳥居に不動明王とある。
波切不動明王のことだ。

こちらは新しい青龍寺
「本堂」にある波切不動明王の石像だ。
私は海での困難のとき、
この波切不動明王に祈っている。

海が銀河のように大きく写って、
まるで水の山のように見えました。
もうカムパネルラは、
銀河のはずれに行ってしまった気がしました。

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【巻末リンク:宮沢賢治さん研究の一例:コロボックル】
【巻末リンク*2:このポストの後半部分にドラグラ・ギンテツが】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
◎
