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naki's blog

立春のころ_波に乗る芸術品_北斎犬吠荒波越ノーズライド_(1155文字)

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お気に入りのサーフボード。

大好きなブレイク。

そして手軽な波サイズ。

低い水温のおかげで夏の喧噪は遠くに行き、

どこまでも自分と向き合えるのを冬と定義している。

少し前の冬は大波や強い波と向き合う自分がいた。

その時、その時で冬の目的が変わるのもサーフィングの歓びなのだろう。

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ボブシモンズのレプリカを見つけた。

1950年代のサーファーたちは、

どのように冬と向き合っていたのだろうか。

ウエットスーツがなかったというので、

海に入ることは大変なことだったのだろう。

満月、立春が過ぎた。

まだまだ寒いが、

暦の上では春がやってきたことになる。

立春について少し調べてみると、

「立春から立夏の前日までが春。

九州など暖かい地方では梅が咲き始める。

この日は寒さの頂点で、

翌日からの寒さを「残寒」または「余寒」といい、

手紙や文書等の時候の挨拶などで用いられる。

そもそも春とは、

”寒さが増さなくなった時期”として定められたため、

春の初まりは寒さが底を打ったということである」

みなさんもお気づきの通り、

春の芽生えみたいなのをこの満月から感じていた。

体が反応するというか、

少し軽くなったような感触があり、

まだまだ寒いけど冬は終わったのですね。

「これ以上寒くならないのが春」

その言葉が余韻のように残っている。

もし寒くなっても残暑みたいなもの、

つまり残寒だとされている。

これからは暖かくなるだけ。

よーし、春よ来い。

もう来たのか春。

ありがとう春。

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朝濃霧の西うねり。

ミッチくんが「無風の276°です!」

SMSをくれたので、

クリークかピアか、

はたまたカラフィアかと悩み抜いて、

結局チャーチに行くことにした。

ボードは2本。

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NATIONのSonic Boom5’4″と、

6’11″シングルフィンと三脚。

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月曜日ミッチくんに体の軸の使い方を教えたら、

それがいきなりできるようになっていて驚いた。

聞いてみたらその練習を家でずっとしていたという。

想いは何よりも重要ですね。

ミドルス方面からどうしようもないほど上手なサーファーが現れて、

レンズをのぞくとタイラーだった。

昨日話したときに

「明日は満潮過ぎにチャーチに行きます」

と言っていたことを思いだした。

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「タイラーは波に乗る芸術品ですね!」

というミッチくんの言葉に深くうなずき、

その流れるような、

気品あふれるグライドを望遠レンズから追いかけていた。

そういえば、彼がワイプアウトしたことを見たことがない。

それほどまでにコントロールされた波乗りというのもあるのですね。

世界は広い。

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葛飾北斎 千絵の海 総州銚子に浮世絵からの操舵師を加えてみた。

それにしても下駄履きで、

銚子犬吠の荒波を越えていくのはいなせです。

180年前の日本にもタイラーのような漁師がいたのだろうな。