「波に乗る」
という行為をしていると、
たいていはこんな視界に出くわすだろう。
この視界でもテイクオフするときがある。
というか、
激しい波のたいていは、
こんな視界でテイクオフしている。
でもテイクオフの際の写真を見ると、
水は顔にかぶっていないし、
もしかすると、
「たいてい」ではなく、
「まれに」なのかもしれない。
まわりくどいことを書くのは、
ここが自然に満たされているから。
ここというのは鎌倉。
夏の猛列なる陽射しと、
たっぷりの雨を含んで、
植物はイキイキとしている。
晴れやかな気持ちになります。
植物から立ちのぼる気が良い場所です。
この妙本寺から酉の方角(272°)に行くと、
中村さんたちの家がある。
そしてこれはなんと、
NAKISURFがある玉前神社の正門(上総一宮)から、
富士山の頂上を通って、
出雲大社に抜けるレイライン上にあった。
これを知ったときは絶句してしまった。
なぜならこの付近ですばらしいことの多くに出くわすからだ。
その聖地というか、
ご自宅に行ってみると、
やはり奇跡ごとの多くが起きた。
おなじみ中村豪くん、
竜くん、
そしておやっさん友ちゃんの二世帯3家族の家です。
あいにく竜くん家族は不在だったけど、
奄美のグリーンヒルから緑ユウトくんが来ていて、
「一ヶ月の居候です」
そう言って、
それは楽しそうに滞在していた。
左から緑優人(ユウト)くん、
雫(しずく)ちゃんと豪くん、
涼(すず)ちゃん、
藍(あい)ちゃん、
お母さん、
亜希(アキ)ちゃんのThe Nakamura’sでした。
ユウトさんは緑くんの実弟であり、
豪くんと同じくドローンマスターであります。
Drone shot by Yuto Green
.
この春、
こんな映像も撮っていただいた。
「これからウミカフェビーチ・イーストサイドに行きますけど、行きます?」
「喜んで!じつはさ、
さっきサーファーズからの帰りに見たらあそこだけやたらと良かったんだよ」
「強い北東風のときは、あそこが最高なんです」
「行こう行こう!」
そんな文体でやってきたら、
弱いオフショア、
夕陽の始まり、
信じられないほど良い波、
そしてほぼ無人というコンディションに驚いてしまった。
これは三浦安間さん。
すばらしいフォトグラファーの、
すてきなノーズライド。
Nacky on
Catch Surf ®ODYSEA x Barry McGee 7′ Quad
Original Twin + Vektor VS
.
ナッキーは、
鎌倉の夕陽に溶けるようにテイクオフをした。
稲村ヶ崎が酉の方向に見え、
真横にはサーファーズ岬の裾野が拡がっていた。
アキちゃんは、
最近サーフィンに目覚め、
今ではどこでも、
睡っていても波乗りの夢しか見ないほど、
波に乗ることに夢中になっている。
そのサーフィン研究を夫の豪くんが支えている。
Photo by Go Nakamura
.
例えば、
昨日はみんなで一緒に海に来て、
砂浜で子どもたちの面倒を豪くんが見て、
アキちゃんは日没まで波に乗った。
Photo by Go Nakamura
.
豪くんは子どもの活動を見て、
手が空いていたら写真を撮る。
そうやって、
「奥さんファースト」
で砂浜にいたのが印象的だった。
自分もサーフィンしたいだろうに、
そんなことを一言も漏らさずに、
笑顔で写真を撮って、
子どもたちと一緒に遊んでいた。
お母さんでもあるアキちゃん。
マンライ(満足ライディング)で上がってきて、
この笑顔。
めでたしめでたし。
で、
こんな夕陽を見ながら駐車場に戻ってくると、
なんと昨日は豪くんの誕生日だとわかった。
もっと言うと、
自分の誕生日に奥さんに楽しんでもらおうという気持ちの、
とっても優しい人となりに驚いてしまった。
さすがです。
そう感動しながら見る鎌倉の夕陽。
いい日でした。
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【巻末リンク:その酉の方向のこと、レイライン】
【巻末リンク*2:バリー・マッギーの狂おしくすてきな提案ボード】
Catch Surf ®ODYSEA x Barry McGee Quadのすばらしさ_土佐の仲間たち2_(927文字)
Happy Surfing!!
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