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【サーフィン研究所】聖式乗り_無人の理由_タンゴの顛末_(1539文字)

波が小さく、

そして強めの北東風日。

千葉北でサーフィンするには評価の低い日である。

こういうときは、

軽装でさっとサーフし、

睦沢の道の駅温泉に行き、

任意で冷やした体を温め、

のんびりとするのが良いのかもしれない。

聖式カルちゃん。

ネーミングの由来は、

「聖なる」ということから。

カルちゃんは、

古式でありつつ、

高い品位と知性を持つ。

高い意識を持つヘア・アーティストとして知られていて、

いくつかのファッション誌に連載を持っている。

私たち流に言うなら、

『法王の仕立て屋』だ。

カルちゃんは、

私がまだ見ぬ波に乗りたいように、

千差万別の髪をカットしたいのだという。

幸せな天職であろう。

カルちゃんのカット、

通称『聖式カット』を施された二郎くんと、

ヘリテージ86を持った父ちゃん。

サーフィン親子写真の感動をここに。

Photo by Takibi God

.

波情報が『フラット』とか、

低得点となると、

サーファーはやって来なくなる。

けれど、

ここは外海なので、

潮位によって、

または「たまに」波はやってくる。

そんな一瞬をタキビ神は焼き付けた。

Photo by @hirosurfandphoto

.

上の画像は、

金井親子と私が一緒に乗っている作品だ。

こういう波は、

こうして、

お互いに距離を取ってサーフするのが最良である。

けれど、

こんなスープでも、

誰かが優先権という正義暴力で突っ込まれることがある。

先日は二郎くんが乗っていたら、

後から乗ってきた大人が、

わざわざ彼の後ろまで近づいてきたという。

しかも上記したようにスープライドである。

顛末は、

二郎くんがワイプアウトし、

その人にボードが飛んで、

「危ないですよ」

父ちゃんがそう注意されたが、

これは誰が見てもこの人が間違っている。

だが、

優しい父ちゃんは、

「ごめんね〜」と謝っていた。

その神対応は見習うが、

文句を言った人は真実を知る機会が次に伸びて、

さらに言うと、

彼は文句を言いたくて、

今日も誰かの後をつきまとうサーフィンをしているのだろう。(笑)

Photo by @hirosurfandphoto

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これは珍しい。

3世代が同時に乗ったショット。

おじいちゃんから孫までが同じ波に乗って、

全員が笑顔。

こういうのを見て、

「ルール違反です」

「危ないです」

そんな電子的なコメントをまれにいただくが、

一緒に波に乗ることを楽しむ余裕すらなくなっているのだろうか。

Photo by @hirosurfandphoto

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土曜日の午前中からゴキゲンナナメだったマグヤン。

誰にも話しかけず、

よってこちらも話しかけず、

みんなには、

「マグヤンはどうしたのですか?」

「ツナクンさんはなんで怒っていますか?」(タロジロ)

そう私に聞くが、

いつものように全くわからない。

そんなことになっていたが、

マグヤンは聖式カットの際にやってきたので、

「その不機嫌はどうしたのか?」

本人にそう聞いてみると、

「何も不機嫌でもなく、怒ってもいません」

そう言う。

「だったらいじけるのは止めた方が良い」

はっきりと言うと、

その後みんなと打ち解けていた。

内向的な性格なのはわかるが、

何かを掛け違えると、

ずっと深部まで到達してしまう典型が、

今回の出来事だ。

Photo by @himatubushi2013

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誰もいないので、

広い駐車場を使って、

キャッチボール大会となった。

Maiiso Fluffy, Izu

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先ほどからフリオ・デ・カロ

(JULIO DE CARO)のタンゴを聴いている。

1920年代、

すでに90年も前の楽曲だが、

私の心に響くのは、

せつなさと優しさ、

そしてうれしさ。

Happy Surfing and Happy Life Style!!