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naki's blog

【サーフィン研究所:夏休み特大号】トロピカルくんと、タキビ神、そして星野源さんの聖式カット_(2006文字)

Tropical Matsumura on

Catch Surf® ODYSEA Special 10’0″

.

2020年、

令和二年の夏。

短い夏だと感じるのは、

私だけではないらしい。

Catch Surf® Skipper Fish 6’0″

Nakisurf Original Twin + Vektor VT

.

霧がすごい。

干潮のパンチのある波で、

スキッパーフィッシュを波ロールの上に叩きつける。

ロックのドラム、

いや大きな銅鑼を蹴るようにゴーンとやる。

Takibi God on

Catch Surf ®ODYSEA Plank 7’0″

.

タキビ神が作ろうとしている世界は、

デューク・カハナモクが創り上げたものとは違い、

情緒性というメロディがあり、

それにリヴァーブを強くかけたものだ。

少し難解な文章だが、

冒頭で波に乗るトロちゃんこと、

トロピカル松村さんが喜びそうな文体なので、

実験的に書いてみた。

トロちゃんは、

人気雑誌の有名ライターであり、

1970年代のトロピカル三部作(細野晴臣さん)の現任者であり、

多羅尾伴内(大瀧詠一さん。故人)楽団の収集家でもある。

スワロウ・テイルのアイパを持つ立ち姿が、

とってもトロピカルダンディだと思った瞬間、

私のプレイリストが、

泰安洋行のアルバムとなり、

蝶々さんがかかった。

(巻末リンク参照)

Takibi God on

1940 The Box

.

タキビ神が、

80年前のボードのレプリカに乗る。

私も乗る。

ちなみにブライアン・ベントが製作したものだ。

聖式カルちゃんも乗る。

先日、

「細野晴臣 A Night in Chinatown」

ライブDVDを観ていたら、

突然カルちゃんがステージに出てきた。

そして、

名曲ファイヤークラッカーをマンドリンで演奏し始めた。

「えー、カルちゃんすごい!」

さらにはジェームス・ブラウンのGet up!だと、

細野さんと掛け合っていた。

クレジットを見ると、

白いスーツはカルちゃんではなく、

細野さんの弟子のひとりである星野源さんだった。

でもヒゲの感じとか、

まさにカルちゃんでありました。

ボックスに乗った星野源、

じゃなかったカルちゃんは、

この家具調ボードで、

フィン・ファーストの荒技を持ち込んだ。

前方にフィン(この場合舵)という抵抗があると、

ボードは反転を始める。

フィンが付いたノーズ(本来はテイル)が、

一気に波の中に引き込まれていく。

その動きを想定したカルちゃんは、

体勢低く、

ボックスから振り落とされるどころか、

逆に操作しているのがすごい。

浸水し30kg近くあるボックスで、

テイルとノーズを入れ替える大技に一同唖然。

聖式カルちゃんは、

ドラゴン・グライド・プロダクションズの中では、

西遊記の孫悟空として設定されている。

カルちゃんは、

三蔵法師を助けるという主役なのだ。

だが、

沙悟浄がタキビ神で、

猪八戒がラカ法王。

なので、

脇役のキャラが立ちすぎているため、

あまり活躍できていないようだ。

さて、

聖式ビーチカットの時間のタイムがやってきた。

ヘア・カリフォルニアのカルちゃんが、

この玉前神社前浜に降臨してきたのだ。

『HAIR CALIFORNIA X TAMASAKI SHRINE2020』

「神さまは、ずいぶん切っていませんね」

「わかる?」

「はい」

「半年ぶりかな?」

「じゃあ半年分切っておきますね」

私もそろそろ南へ向かうので、

聖式カットができなくなるので切っていただいた。

星野源さん、

または細野晴臣さんカットをリクエストしたが、

「いつものハネハネ・ビンテージにしませんか?」

そんな提案があり、

そのようにしていただくと、

細野さんの表現するトロピカルな気持ちとなった。

さすがカルちゃん、

楽器からハサミまで使いこなし、

さらにはボックスに曲乗りできるのだから、

木場の角乗り保存会のメンバーに立候補した方が良い。

ヘアカット後のタキビ神。

夕方の潮が良かったのだが、

現在は潮が動き、夜が良い。

となると、

夜目が効くタキビ神のプライベート・サーフブレイクとなる。

バレル・マスターのタキビ神は、

首を曲げてジョージ・グリーノウの視界を表現しつつ、

そのサーフハッピーを体現していた。

出ました!

ジローくんの「かんたんでした!」ポーズ。

これは神武天皇のポーズに似ていると、

巷で話題になっていたことを思いだした。

(巻末リンク*2参照)

美住町のフィッシュゴッドは、

カルちゃんの友人でありつつ、

「土産物天才」なのだ。

今回は、

湘南地ビールなるものをいただいた。

この天狗ビアをアイス・コールドにし、

氷水のシズル感たっぷりにいただくと、

バーボン・ウイスキーのような風味に驚いて、

しばし言葉を失うほどおいしいものだった。

【巻末リンク:蝶々さん歌詞】

【ドラゴン・グライド・プロダクションズ】タキビ神三部最終作『羅迦法王』_(1549文字)

【巻末リンク*2:神武天皇のポーズとは?】

【サーフィン研究所:盛夏特大号】玉前浜に浮かぶフルーツ・ムーンに想うこと_(2188文字)

Happy Surfing and Happy Summer!!