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naki's blog

【サーフィン研究所:特大号】令和二年のお盆休みは、ジロ・レオ・トロにピザとエビの次世代マックス_(2600文字)

熱い暑いお盆休みが終わると、

ジローくんたちは、

「今日から学校です!」

そう言って海からいなくなってしまった。

人も減って、

ちょっぴりさびしい秋心のような感覚がある。

BLUE誌に巻頭コラムの連載を持っていて、

次の9月10日発売号の原稿を書いている。

内容は、

17年前に行ったフィジーのボート・トリップのことだ。

この写真はアッシャー・ペイシーで、

この時代はアッシャーまでもが、

ショートボードに乗っているのが新鮮に映る。

(巻末リンクを参照ください)

この旅の元々は、

フィジー諸島にサーフ・リゾートを探す投資家がいて、

その彼が出資した旅だった。

だが、

あまりにも無垢な島民と、

危険過ぎる波を理由にして、

メンバーの私たちは、

その投資家に

「ここにあなたの望むような

サーフ・リゾートは無理でしょう」

と伝えた。

ワイキキのように初級者ができるスポットがあれば良かったのだが、

それすらもなく、

大も小もただひたすら傲慢であり、

そして偉大なる激波だった。

今となっては、

あの波のリゾートを実現させなかったのは賢明だったと思える。

だって、

きっとまだあそこに無人の凄波や魔波があり、

「またいつかあの波に乗れる」

と想うだけで、

ファンタジーのような気持ちとなる。

これは、

トリスさんが撮ってくれたジローくんとの2ショット。

ジローくんはとっても純粋で、

強く、

力持ちで、

たくましく、

明るく、

聡明で優しい小学校3年生だ。

ジローくんは、

TVの上にアンテナがあり、

ダイアル式チャンネルだった時代の少年のようだ。

けなげで、

懸命に、

そして真剣に遊んでいる。

Jungle Emperor Leo

これは手塚治虫さんの

『ジャングル大帝』という作品の英語タイトルだが、

レオこと、

ジローくんが活躍する作品を読みたくなった。

レオが大帝となるように、

ジローくんは大師となります。

次世代への期待大。

1970年代に生きるトロ松くんの筆名は、

トロピカル松村さんだ。

私は彼のことをトロちゃんと呼ぶが、

タイムマシン系の賢人で、

いろいろ考えて現在をその理想形としているが、

道具というか、

身の回りはレトロ一択で、

ビンテージ・サーフボードしか所有しておらず、

イベントでのレコード屋を運営していたり、

そんなことにいちいち惹かれるのである。

「でね、トロちゃんあのさ、
こういうことがアヴァンギャルドなんだよ」

そんなことを言うと、

彼の豊富なボキャブラリー・セレクションの中から的確な語句を返してくれる。

まるで元国文教師の吉原さんか、

文学マニアの華厳さんのようである。

しかも次世代。

彼が書く文章は構成力があり、

編集の精度、

または想像力、

(その道の)理解力、

目的、

信奉等々、

技も力のある人なので、

同じ業界としてこんなにもうれしいことはない。

なんと言うか、

マニア的な視点が彼の強みだ。

5教科での総合得点ではなく、

どの学科にも属さない研究を重ね、

それを表現できるプロフェッショナルなのだ。

ちょうど、

サーフマガジン編集長(休刊中)の高橋淳くんが、

彼の父親所有のベリーボード(おそらく1970年代)でサーフしていて、

そのボードと一緒にカメラに収まる2人の笑顔がとびきりビンテージだった。

これは私が乗りたいボードのひとつになった。

誰か、

こんなレトロ系で、

コンディションが悪くない個体をお持ちの方がいらっしゃいましたら、

ぜひNAKISURFまでご一報ください。

こちらは、

デューク・カハナモクを愛する市原マーちゃん。

お盆休みだったらしく、

ジェフリーズ令和二年、

お盆休み週間の皆勤賞は彼が得た。

あーちゃんこと、

アキラちゃん。

ジローくんと同じ小学三年生で、

4年ぶりに同場所でサーフすると、

見事に上達していて驚いた。

(巻末リンク*2を参照してください)

もっと写真があるので、

今週のどこかで掲載しますね。

アーちゃんのパパはピザ職人です。

見事にピザ生地を発酵させて焼く。

屋号は『チャッキーズ』で、

広尾では知る人ぞ知る直火焼きの秘密ピザ屋だと聞いた。

子どもたちの前で腕をふるうのを見ていると、

まるでアンパンマンのジャムおじさんに見えた。

食育で言えば、

こういうことが、

次世代へ真に楽しさが伝わるやり方のひとつである。

突然ヤマちゃんがピザを回し始めた。

彼は以前、

ドミノピザで働いていたそうで、

見事にピザ生地を拡げていった。

みんなの目が点になった瞬間。

こちらは昨日の画。

題して、

「ラーブスタァ」

なぜそんな題名なのかというと、

ルリエルがこれを見てそう言ったからだ。

英語でLobster。

そして完璧なクイーンズ・イングリッシュ。

ルリエルは、

「気持ち悪い、なにこれ?きゃあ〜」

そう言いながら両手をクロスに組んで走り去ってしまった。

見ると、

海老がまだ生きていて、

網の上でのたうち回っていた。

夢枕獏先生ならば、

完全にこの海老の気持ちも含めて書き尽くすのだろうが、

私は目を背けてしまった。

タキビ神のありがたきポージング。

そらの色と、

音頭Tの色が同じで感動させられた。

Bon Voyage co.

これはなにかというと、

最近の私たちの合い言葉であり、

とにかく、

『泰安洋行』と聞くと、

うっとりとしてしまう。

ということは、

ピザ・パーティが土曜日だったのだと、

休みを振り返りつつ整理すると、

いろいろが交錯している。

とにかく伊勢海老は、

ケイスケが大原港で買ってきてくれたもので、

さらにさまざまな魚介があり、

タキビ神が牛肉、

スイカなどを持ち寄ってのBBQが海老視界の昨夜である。

サーフィン写真もありました。

NAKISURFハギウダが、

6フィートのスキッパーフィッシュで良い波に乗った。

そのとき私は、

10フィートのキャッチサーフで、

良い波に乗った。

そして前出のピザ山ちゃんが、

ヘリテージの86(259cm)で良い波に乗った。

山ちゃんは2m近い身長なので、

私たちが乗るエッグボードみたいに見えるのがすごい。

この3人でボードを三角トレードし、

それぞれのボードの楽しさを見つけたあったお盆休み。

しかも無人であんなに良波だったのが忘れられません。

忘れられないといえば、

トロちゃんの長男昭汰くん(4歳)とも一緒に乗りました。

こちらの顛末はも濃いので、

また後日、

きっと今週に掲載します。

【巻末リンク:17年前のフィジー未踏島】

【naki’sコラム】ロマン主義者たちの冒険・フィジーの向こう側、南東諸島編 PART1

【巻末リンク*2:4年前のあーちゃん】

千葉一ノ宮で友人たちによるスーパーウナクネセッション_5歳児の波乗り指導法_マックスまっちゃんと日本語の勉強少し_(2488文字)

Happy Surfing and Happy Summer!!