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【サーフィン研究所:SR三部作前編】海神波_SR5000_ハードロック・地獄波とセクションT_(1855文字)

いやはや、

とんでもない台風がやってきた。

10号は、

英語圏だとハイシェンという名で、

海神という意味だと知った。

920ヘクトパスカルだなんて、

もはや神話ですらあり、

風速70mを時速にすると、

なんと252kmもあるという。

この風に乗って行けば、

四国から千葉まで3時間ほどで到着する。

さてSR500。

ここは内海というか、

オープンオーシャンではないので、

太平洋の外海がオーバーヘッドであってもここはさざ波程度だ。

だが、

この海神のように猛烈な台風が来たら別だろう。

SR500に到着すると、

サバ手で迎えてくれたのは、

細野晴臣さんのファンであり、

クレクレタコラとWBPを愛するシャチョー。

農家の信くんと同様に、

人格者であり、

「シャッチョのようになりたい」

とチュラさんたち憧れ、

尊敬され、

タヌ氏が恐れる立場の人であります。

NAKISURF&ドラグラ謹製の、

『ビンテージ・アートT』を着ていらした。

(巻末リンクに詳しくございます)

Don Johnston 7’2″ Pintail

.

シャッチョがガンを持ち出す波は、

やはり怖ろしいのであります。

社長さんのグラブレイルは
Ocean Liner Girl
社長さんの乗っていく
波の果てはフダラック

(この意味については、

巻末リンク*2を参照ください)

決死の心を胸に秘めてパドルアウトしたマグヤン。

3時間入って1本も乗れなかったのは、

20年ぶりだということで肩を落としていたが、

「この波で無事に帰ってきただけで上等です」

そうやって社長になぐさめられていた。

ティムさんがやってきた。

この界隈では伝説のサーファーであり、

偉大なる教育者であると聞こえてきた。

そのティムさんのファースト・セクション。

ここからセカンドに向けて一気に波が切り立っていく。

アンジェロもパドルアウトしてきた。

クリーンな波を選ぶあたりは、

さすが達人だと全員が感じいった。

8フィートの真正ガンを持ってきたアンジェロ。

グレイトサーファーであり、

勇敢で冷静で、

生後11か月の女児めいちゃんの父であり、

そして人格者のオーストラリアからの師範である。

一度上がって休んでいたら、

インドネシアからやってきたジョニーというサーファーと会った。

なんと、

NAKISURFでも扱っているサーフ・ヨギズの社長だという。

こちらのシャッチョもいるので、

社長がふたりになると、

ひさしぶりにタヌくんが現れた。

「こんな波はかんたんだよ」

そんな文体でさっとパドルアウトしたタヌ氏。

一同が大したものだと感動していると、

有言実行でかんたんに波に乗って、

セカンド・ピークのボイル・セクションで

「あれー」と、

かんたんにワイプアウトした。

この後、

相当の秒数上がって来ず、

一同、

どうして良いのかわからずにお互いを見合わせていると、

ようやくたって浮かんできたのだが、

水を飲んでしまったのだそうで、

それは苦しそうにしていた。

けれど、

タヌ氏は浮かび上がると、

咳き込む肺を抑え、

そのまま次の波に押されながら、

陸付近まで戻ってきた。

野性の勘というか、

獣の知恵というか、

すばらしい判断だった。

そんなわけで、

このボイル・セクションに

『セクションT』という名前が付いた。

どうぞよろしくお願いします。(笑)

さて私。

前日のWBPで肋間神経痛が始まり、

一度タイラーでパドルアウトしたのだが、

寝そべるだけで激痛が走っていた。

こんなときはキャッチサーフだと、

ボードを取り替えた。

Catch Surf® Skipper Fish 6’0″

Mega Quad

.

これが今回の台風海神で私が乗った最大波。

ボイルでデコボコだったので、

怖いというより、

『ハードロック・地獄波』

という歌詞のようだった。

この波はすばらしく、

なんと陸まで乗り継げた。

この写真を前出のチュラさんこと、

ベンチュラ・セイジに送ると、

「もはやこれはSR500ではなく、SR5000ですね」

そんなしゃれたことを言うので、

サイズによって可変する数字というのはどうだろうか?

そんなことをシャチョーと話していた。

例えば波が小さいと、

SR50になるとかそんなことだ。

地獄からの生還というか、

そんな安堵感があり、

過ぎ去った波乗道のことを想っていると、

汝(なんじ)は
チャウチャウドッグ
般若波羅密

そんな歌詞がなぜか浮かんできた。

明日に続きます。

【巻末リンク:珍しいシャチョーT】

【サーフィン研究所】正式発表【ビンテージ・アートT “1969”】_(1386文字)

【巻末リンク*2:社長の果てはフダラック】

【ドラゴン・グライド・プロダクションズ】タキビシン『フダラック』歌詞_(595文字)

Happy Surfing and Happy Summer!!