Red Dragon on The Blue Dragon
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ブルー誌の原稿に取りかかった。
すでに10年以上にも及ぶ連載であり、
さらには、
巻頭コラムということでもあるので、
たいていは、
3〜5編ほど書いてからテーマに沿って絞り上げていく。
ときには編集長に2編送り、
選んでいただく。
今回は、
さまざまな波に乗ったことを書いている。
Tyler Warren 2+1 / 6’5″
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澄明なもの、
啓示を受けたもの、
そして子どもたちと乗った波。
ルーツ・ミュージックという言葉があるが、
ルーツ・サーフィンという言葉があってもいいのかもしれない。
アンビエントだったりララバイだったりと、
そういうことだ。
Catch Surf ODYSEA 10’0″
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ここまで書いて、
「自分の志向をはっきりさせたい」
と気づいた。
原始的な波があり、
その幻がある。
幻はマボロシと書けばわかりやすいだろうか。
一回限りの体験。
いわゆるフォース・ポエジーなのだが、
そのことをサーフィン研究所で研究していこうと思っている。
サーフィン研究所は、
鎌倉市七里ヶ浜に本拠があり、
所長が中村竜さんで、
副所長が中村豪さんとなっている。
(巻末リンクを参照ください)
副所長がステッカーを作ったので、
とても欲しいと感じてしまった。
そして、
物欲は常について回るということも研究したくなった。
町長選があり、
私が推していたペンギン村政策を掲げた候補者は、
167票しか取れず、
本命の5375票に敗れていた。
調べてみると、
敗因は、
町外からの候補者だったということ。
地元民の結束は固かったようである。
だが、
政治を楽しくしてくれそうなのと、
若者寄りのアイディアをたくさん持っているので、
また次回に期待したい。
ペンギン村を理想郷とする
「将来のペンギン村政策について話しましょう」
ということになった。
徒歩で向かったので、
喉と気持ちは幡多ホワイトとか、
ハイ・ボールのお世話になる。
それに合わせたカツオの燻製とか、
カツオの刺身はもちろん、
こんなビジュアルのプレゼンテーションにうっとりした。
土佐では、
カツオをニンニク醤油で食べる。
この鮮烈なる味覚を表現するのなら、
何かを追いかけたくなる味だろうか。
郷愁とも違い、
走って追うような味なのだ。
以前、
東京でカツオを同じように食べたが、
追いかけたくならなかったのは、
目利きのカツオではなく、
さらにはニンニクの質や鮮度がもたらすものだとわかった。
格闘技カポイエラの話となり、
名著の
『空手バカ一代(©梶原一輝/少年マガジン)』
では、
ブラジル伝統の格闘技として登場し、
竜巻のような足技だったが、
実際は違うのだという。記憶というのは不思議なものだ。
「そのな、ペンギン村政策やけど…」
「それそれ!」
「ウルチョラ警察隊という自警団を使って治安を守るんや」
「ここは元々、安全でしょ」
「そうやったね」
「すばらしいことだよ」
「ほなら小学校を小学園とネームチェンジや」
「いいね〜!」
「でな、ハニホヘトイロハザペプシから教えるんや」
「それはわからないよ。マニアックだなぁ」
「大丈夫や、ここの住人は細かいことは気にしないで」
「へー。そうなんだ」
「そうや!今月はペンケイガニなんやで。ペンギン村は」
「それってマンガじゃなくて、小説のプロットじゃなかったっけ?」
「ほな小説もこの町には必要やね」
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【巻末リンク:サーフィン研究所スペシャル】
【サーフィン研究所スペシャル4】八卦ヨノピーク_ドラグラ予言者ジェイミー・ブリシック_ここまでのいろいろ_(2637文字)
Happy Surfing and Happy Summer!!
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