月末の週末ということで、
今日は特大号といたします。
長くなりますが、
どうぞよろしくお願いします。
崖上の海底というのがある。
一気に深くなる岩場のことだ。
これは世界中どこにでもある地形だろう。
けれど、
その崖近くに浅い岩盤などがあって、
しかもその角度が、
陸と平行ではないものはなかなかお目にかかれない。
Devil’s Dounjoun, 2010
Costa Rica
.
コスタリカのデビルズ・ダンジョンが良い線だろうか。
カリフォルニアで考えると、
サンディエゴのビッグ・ロックと、
オレンジ・カウンティの
ロッキー・ショアなどが当てはまるのが、
ここまで極まる鮮烈さではない。
Takiro on
7’4″ Single Fin
Z1 Surfsuits
.
この岩盤のことをサーフ英語では『スラブ(slab)』と言う。
スラブの広義としては、
四角く、
幅の広い石のことを指すのだそうで、
英語に詳しいタキロー(写真上)などは、
普通の会話でも服飾系の英語を使っている。
Christian Fletcher and Pope Raca(ラカ法王)
.
この英語系の
アシンメトリーとか、
プロパー、オーイーエム(OEM)、
エスエムユー(SMU)や、
アットワンスなどを会話にはさむと、
法王がわからずとも、
わかったふりをされて、
「うん」とうなずくキーワードでもある。
正確に書くと、
「う」に発音記号を付けて、
「うん」と言うのが法王流だ。
クリスチャン・フレッチャーは、
「ホーオー」ではなく、
きちんと英語で「Pope」と呼びかける。
見た目とは違い、
きちんとした人なのだ。
(クリスチャンのことをもっと詳しく研究されたい方は巻末リンクを)
これはフレッチャー・ファミリー全員に言える共通項だろう。
フレッチャー家の誰もが、
フェスティバルやトレードショーでへ招待されてやって来ると、
会期の開始から終了までブースにいる。
しかも会期中日程の全てだ。
「それが約束で来ているのだから当然だ」
クリスチャンの父であり、
わがドラグラ・プロの始皇帝を襲名されたハービー・フレッチャーはそう言うが、
時差ぼけとか体調とかもあるのに、
それらには一切触れずにやり通す。
これぞ男の道なのだ〜と、
巨人の星(©梶原一騎原作、作画:川崎のぼる)の飛雄馬を思い出すと、
今週の始まりにフダラックで伴宙太さんに会ったことを思いだしていた。
さて、
岬町波は完全なるスラブである。
沖が深いので、
波がその棚に当たって、
急激にせり上がる。
「渾身の波」
前出の飛雄馬ではないが、
魔球ならぬ魔波があり、
それにテイクオフするとこんなことになる。
Catch Surf® Skipper Fish Ⅳ 6’0″
Nakisurf Original Twin + Vektor VMK
at Misakimachi, Tosa
.
ドガという波が、
ドガ
と文字で表現してみた。
なぜこうなるかと言うと、
異なる方向からピークで重なる波がこうなる。
だが、
ここはある程度サイズがなければ、
まともにブレイクせず、
波高2m以下の小波系は大岩の前か上で崩れている。
ここの海底をチェックすると、
机の上に指を置いたような地形(指先が沖)で、
浅いところと深いところがあり、
この海底名称を調べてみると、
『断裂帯』だとわかった。
これまで「海底の名称」はなかったのだそうで、
「海底地形の名称に関する検討会
(JCUFN:Japanese Committee on Undersea Feature Names)」
というのが海上保安庁から立ち上がり、
現在も名称を公募しているという。
Tyler Warren 2+1 / 6’5″
Nakisurf Original Twin Fin
.
名の通り、
「名称を検討して正式に残す」
そう明記してある。
ならば、
『スカシー・リーフ・シャッチョ風味』
として当局に提出しようかと、
土佐高岡のハレタでしばし考えていた。
どちらにしてもすごい時代だ。
Catch Surf® Skipper Fish Ⅳ 6’0″
Nakisurf Original Twin + Vektor VMK
at Misakimachi, Tosa
.
ナッキーがその断裂帯波を駆け抜けた。
これまでは怖くて怖くて、
喉がからからに渇き、
あきらめた自分に悔しがっていたが、
それでもこの魔性波に乗りたくて機会をうかがっていた。
決心がついたらフィンレス・サーフで鍛えたドロップニーと、
グラブレイルを使って、
見事なフル・レイル・ワークでセクションに張りついていた。
サーフィンがわかる人が見れば見るほど、
すばらしいテイクオフでした。
パチパチ〜!
ドラグラ・プロとして前出したDGP(ドラゴン・グライド・プロダクションズ)は、
ラカ法王の広報部としてスタートした団体です。
ジローやタヌ氏、
またはスカシーなども弘法(広報)しております。
そのデザイン部では、
1970年代をモチーフとしたデザインの数々がなされ、
そしてついに渾身ステッカー群の第二弾が完成しました。
これらは焙煎されたコーヒーと共に、
NAKISURF経由で先ほど室戸まで届きました。
自慢は、
こんな風にキスカットされていたり、
強粘着タイプであり、
もちろん耐水で、
耐候の屋外用仕様でございます。
クレヨンしんちゃんではないが、
「それほどでもございません」
こんな謙遜型のステッカーというのは、
世界でも類を見ないのではないか。
(強粘着というのは、
曲面や凸凹面に対しても優れた粘着力を持ちます)
ステッカー自体にテンションがかかる場合も、
この強粘着を使用すれば、
ステッカーが浮いてくることを防ぐことができる。
つまり、
表面が粗い場所や曲面など貼る場合におすすめです。
そして光沢塩ビの発色性などなど。
サーフボードや車に貼るには最高品質だと自負しております。
【それぞれの詳しくはこちらを】
【おまたせしました。ようやく巻末リンクです】
Happy Surfing and Happy Lifestyle!!
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