満潮スポットに干潮時に行く。
禅問答の様だが、
こうすると、
もれなく無人である。
奄美でもこのことをよくやっていた。
もし誰かが来たとしても、
それは相当の手練れか、
観察力が良く、
私たちの行動に確信があり、
後からやってくるか、
潮の時間を間違えてやってきたサーファー以外は誰もいない。
もしいたとしても、
見たら驚くような波底であるので、
怪我を覚悟しないと波に乗ることはできないだろう。
ダニー師範は、
混雑をそんなことでかわしているらしい。
Okinawa, Japan
March 2021
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この日はそのダニー師範にハッチと麻衣ちゃん、
そしてナッキーが集まった。
うれしい『ハッピー・サーフ・ミート』である。
私たちは波乗りという行為のなかでなにかの真理に迫ろう、
または近づこうとしているのだった。
Disciple Nacky learns by watching every move of Master Danny.
The guru is slowing down towards the wave truth.
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ダニー師範は、
波の真理(バレル)に向けて減速中だ。
さらに師範の一挙手一投足を見ることで、
その偉大を学ぶナッキー。
これはよく伝えることだけど、
武術でも球技、
書道、
料理や運転等々の全てで、
他人をよく見ることが、
上達への最大の秘訣だとされている。
Tom Curren
Photo by Jeff Devine
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上手な人はこうやってやるのか。
ならば真似してみよう。
上手でない人は、
ここがいけないのだと仮説を立て、
断定しつつ自分にも取り入れていけば、
あっという間にグッドサーフィンへの手がかりとなる。
Catch Surf® Skipper Fish Ⅵ 6’0″
Nakisurf Original Twin + Vektor VMK
Urban Island Society Wetsuits
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干潮、
とは言っても中潮なので水深はある。
ただ、
岩盤が形成したピークの下は限定的な水量なので、
左右からの波が合わさる際にあたりの水は波となって持っていかれてしまう。
一番浅いところで20〜30cmくらいの水深で、
幅5〜6mという広さだろうか。
うまく落ちたら大丈夫だろうが、
コントロールができなくなって落ちたら危険だ。
かんたんに書くと、
ワイプアウト禁止の潮位だ。
なので、
こうして際(きわ)から入る。
際は、
コーナーとか、
エッジと呼ばれる場所と同じ意味だ。
合わさった波なので、
どちらかに追い続けないとロングライドできない。
ちなみにナッキーは、
波が合わさり続けるという幸運なロングライドをかっとばし、
軽く100mは乗っていった。
こんなご尊波に真理のかけらをたくさんいただいた日。
沖縄、
友人、
師範、
全てにありがとう!
🙏
読谷の港に戻りランチとなった。
堤防では、
ちょうど水揚げ作業が行われていた。
たくさんの沖縄の魚。
船いっぱいくらい獲れていたが、
近年は不漁らしく、
何日もかかってこれだけだと、
あまり景気は良くないらしい。
資源不足はこんなところにもやってきている。
沖縄名物天ぷらがあったので、
モズクを注文すると、
タマネギ、
ニンジンのかき揚げの中に、
細かく刻んだスパムが混じり、
B級グルメ沖縄代表として、
威風堂々と、
沖縄空手の始祖、
東恩納寛量(ひがおんな かんりょう)風味で斬り込んできた。
前菜後のランチは、
ガーラのお刺身と、
白飯がなかったので炒飯150円を合わせ、
たっぷりと満足した。
もっと書くと、
これだけ食べて550円であり、
保存料とかも使っていない最高なる食事だった。
B級おいしさの鍵は、
ちょっぴりの加工食品を混ぜることによって、
地産解消なる地魚と現代のミクスチャー・ランチとなるのだ。
その風味は、
この混沌とした沖縄を代弁するように記憶に残った。
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【巻末リンク:ダニー師範目線での同日】
http://happysurfingokinawa.blogspot.com/2021/03/happy-surfing-okinawa-guest-house-surf_25.html
Happy Surfing and Happy Lifestyle!!
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