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【サーフィン研究所】一個52万6000円のテトラポッド_(2395文字)

Sting 1973 Ben Aipa / Hiroyuki Maeda

6’2″ x 21″ x 2-1/2″

Photo by @happysurfingokinawa

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土佐高知の海は、

他所の例に漏れず人工物だらけだ。

もちろんこれらの最初は「防災=ありがたいもの」だったり、

「人類の英知」だったものが、

そのうちに「金になるもの」となってしまった。

Photo by @happysurfingokinawa

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これには複雑な裏があって、

あまり書いてはいけないらしいけど、

そのひとつを暴(あば)くとこんなことになる。

A建設会社は公共事業の工事の発注が欲しい。

なぜなら長期に渡る上にかなりの額の工費となるから、

社としては安定した事業となる。

けれど、

「見たところ必要のない護岸やね。

せっかくきれいな海やのにもったいないわ。

けんど、仕事ならやりまっせ。もちろんでっせ」

そんなことになっているようだ。

長期間に渡る洗脳教育(軍隊教育でもある)で、

お上からの仕事=正しいと、

思考停止で考える人は何人いるだろうか?

私の周りにもいる。

彼の仕事へのアプローチは無遅刻無欠勤なのに、

友人との約束は「無断で来ない」、

または「遅れる」のが当然で、

それはきっと仕事優先にしているからではないだろうかと推測されている。

仕事をおろそかにしろとは言っていない。

仕事も友人も同等にすべきだと書いているのだ。

興奮して話が少しそれた。(笑)

公共工事のたいていは県からの発注だ。

なのでたいていは知事を巻きこんで、

さらにはあの役人たち、

Cさん、Dさん、Eさん、Fさんと仲良くなってとやる。

仲良くなるというのは、

一緒にトランプをするわけではないだろうから、

食事を共にしたりするだろうか。

そのときに

「Bセンセ、これは先祖代々伝わるヨウカンです。どうぞ食べてください」

そうやって包みを渡されるかもしれない。

家に帰った大先生は、

そのヨウカンの包みをひとりひっそりと開けると、

新札のゲンナマがびっしりと詰まっていて、

「おぬしも悪やの〜」

うれしそうにそんなことをつぶやくのだろうか。

それで両者の関係ができれば、

建設工事関係はたくさんの労働力を必要とする。

全員成人なので票田である。

よって票はB氏に集まり、

当選は続き、

関係は継続してきたので、

各地の海岸は消波ブロックだらけなのだろうか。

そんなことを滅岸景色を見て思ってしまった。

護岸という便宜上の言葉ではごまかされない。

さて、

テトラと呼ばれる消波ブロックを入れるのにいくらかかるのか。

いったい一個いくらなのか?

ひとつの例として、

この投書によると、

285個のブロックで1億5千万円だとあったので、

単純に割り算をすると一個52万6000円だとわかる。

(昨年の高知県香南市夜須町・手結港海岸改良工事より)

この莫大な額を誰が払っているのかというと国民である。

ならば必要のない護岸を却下し、

その予算を他の部門に使えば国としては最善なのだろうが、

聡明なるみなさんならご存じのように、

日本は縦割り行政なので、

この莫大な建設予算を医療福祉や環境保全に使ったりすることはできないという。

こんなことを声高に書いていると、

奄美大島の嘉徳海岸の巨大護岸しかり、

ここ土佐清水の風力発電所建設もそうだが、

「消される」らしいので、

もし私が突然いなくなったら、

悲劇の殉死として記憶していただきたい。

すると、

各県はそれぞれゴルゴ13か、

ザ・ブライド(キル・ビル)を雇っているのなら、

これもまた大変なことであろう。

これは再録だが、

土佐高知には、

坂本龍馬が誓いを立てた浜として知られる桂浜がある。

ここにもおびただしい量の消波ブロックが入っている。

どのくらい入っているのだろうか?

そんなことをぽつりとドラグラニュースで流すと、

友人の天才DJが調べてくれた。

桂浜の北東側に突き出ている堤防をGoogle mapを使って衛星写真で見て、

堤防のブロック割を目安しました。

上空から見てブロック4枚を一区画に見立てますと、

26個のテトラが見えました。

堤防の高さは5メートル強として、

その下部には少なくとも9段のテトラが積み重ねられているとして。

26×の9段×目安で区分けしたブロック割りが34区画ありました。

26×9×34=7956個です、

これ1個52万6000円をかけました。

7956x526,000=4,184,856,000=41億円となりました。

あの堤防だけで最小に見積もって、

四十一億円という金額です。

サーファーのみなさんならご存じのように

「必要のない消波ブロック」

こんなものが日本にはあふれています。

花街道の浜もそうですし、

宇佐も黒潮町も四万十市も室戸も、今回の香南も安芸、

奈半利、室戸、須崎も中土佐からどこも、

どこもかしこも消波ブロックだらけです。

費用は全て国民の血税からです。

いち市民のぼくたちは何をしたらいいのでしょうか?

ドラグラ和尚であるスカシーの河合さんによると、

室戸の三津漁港では、

昨年の台風で破壊されたテトラ群を補修するという名目で、

ものすごい数の、

きっとヤシイパークの10倍もの消波ブロックを投入しています。

台風で破壊されたのだからまた台風で壊れると思いますし、

壊れてもまったく問題のなかった消波ブロックなのに補修とは?

でも、

こういうことに首を突っ込むと、

キンメダイのエサになるとも聞きました。

どうしたら良いのでしょうか?

こんなことになっている。

この無用というか、

国家的詐欺を告発しつつ、

無駄なテトラを入れずに砂を投入することを推し進めようと、

その小さな第一歩を踏みだそうとしています。

みなさんのお知恵を拝借できれば幸いです。

【巻末リンク:奄美大島】

【特大号】奄美大島発_自然の危機を救おう_嘉徳海岸の巨大堤防建設について_(3898文字)

【巻末リンク*2:土佐清水】

【サーフィン研究所:お知らせ号】ローマ帝国の龍とマリトッツォほっぺた_土佐清水で自然破壊寸前!_(2025文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!