「ぶっとい」
そう形容しなくてはならないほどの厚みのあるうねりが、
沖合いから筋を付けてゆっくりとやってきて、
陸地のどこかにぶち当たり果てていた。
台風1号マラカスからのうねりが入り始めて3日目となる。
あれほど強かった台風だけど、
ついに低海水温によって勢力を落としてしまった。
だが、
これは台風パワー全開時の記録だ。
サーフしたのはこのくらいの時間帯だっただろうか。
下のリストが、
足摺岬の沖にあるブイからのものだ。
平均うねりの高さが5m近くもあって、
通り過ぎるのが15秒もかかっている。
『天変地異』という言葉が浮かんできた。
土佐波は、
前述したようにどこも太いうねりに圧倒されていた。
友人からは、
さまざまなブレイクがクローズアウトしましたと連絡が来た。
The Mid-length 2+1/ 6’8″x 19-5/8″ x 2-1/2″
Shape, Design and glass by @hiroyuki_maeda
Nakisurf Original Twin-Fins
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WBPもいわゆるクローズアウトだったが、
選べば乗れる確信があった。
もちろんのこと、
見渡す限り無人で、
そらの上で鳶がヒャララ〜と鳴いたが、
波の音にかき消されていった。
「喰らって、ひどい目にあったら上がろう」
そんな心持ちでパドルアウトし、
今年一番の波に乗ることができた。
あまりの楽しさに、
あえてグラブレイルせずに、
1970年代の、
ジャッキー・バクスター風のレイト・テイクオフを敢行したり、
すばらしいセッションとなった。
オバケセットもギリギリのところで直撃を回避し、
無傷で陸地に戻ってこられた。
上がってきて一息付いていると、
連絡をとっていたベンチュラ・セイジが奥さんを連れてやってきたが、
彼が見た各サーフ・ブレイクの波情報は、
およそプアー(poor、みすぼらしいという意)だった。
雨粒が写真に写っているのがわかるだろうか。
で、
「うねりの向きが変わったので、龍石トンネル下は?」
ナッキーからのそんな発案があり、
そのタツイシまで行ってみると、
なんと良い岬波がやってきていた。
さすがナッキー。
再びパドルアウトして、
波乗修行僧のようにひたすら波に乗った日。
これは少し前のスカシー館長画像だが、
満開の桜が室戸に咲いていた証拠となった。
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【巻末リンク:台風1号初日】
【サーフィン研究所&ドラグラ講座特大号】台風1号マラカス_”閲覧注意”マル秘タキビ神とダライ・ラカの関係【ドラ大入試問題】_(2539文字)
【巻末リンク*2:台風関係】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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