「『純文学』って何ですか?」
波を待っているとき、
スマイリー・グリズリーにそう質問された。
Photo by 法王
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「うーん、かんたんに言うと、
『おもしろくない文章のこと』だよ」
「へえ。そうなんですね」
スマイリー・グリズリーことスマグリはんは、
そんなことを聞いて澄んだ瞳を輝かせてくれた。
ならば、
もっと踏み込んでみようとこう付け加えてみた。
「文体や構成の芸術的な価値を求めたのが純文学で、
ストーリーやエンターテイメント性を重視したものは、
全体的な文学のどこかにおさまるのでそんなことを言ってみたんだよ」
「へー」
私は中学生のとき、
「純文学こそがブンガクだ!」
と燃え上がり、
図書館でそれらを読みまくって、
なんとなくそんな結論に達していた。
よく考えると、
村上春樹さんも純文学であると感じ、
すると「おもしろくない」というのは比喩として正しくなかったのかなとか、
そんなことを真夏日の風のなかで考えていた。
(昨日の最高気温:須崎市31.5度、黒潮町30.5度)
その質問者スマグリはんとの純文学論によって、
自身が長年持っていた
「アンジェリスム志向」の意識が浮き上がった。
これは私がときに文体崇拝派(アンジェリスム)となって、
そこに注力しすぎて”読めないもの”になっているよと、
華厳さんが指摘してくれるのだが、
これこそがまさに
「意識にまぎれこんだ遺伝子の覚醒」が萌芽せずに、
発酵も蒸留もできずに文字として流れ出ているのだとわかった。
Catch Surf ®ODYSEA x SHOHEI OHTANI 8’
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このクマ・ビーチにあるクマ・ライトは岩だらけだ。
さらに書くと、
やっかいなのは岩ガキが岩にたくさん付いているからで、
ある意味サーファーを寄せ付けないサーフブレイクとなっている。
(だから岩ガキというのかもしれない)
で、
「岩を踏んだ」とか、
「岩に触れた」という感覚になると、
カッターナイフで切ったように鮮血がほとばしる。
根性と気合いで乗る波は鋭く楽しく、
真剣勝負の様相を帯びていた。
レフトは砂地で安全なので、
男と違って、
「くだらないことに命を賭けない」ナッキーはレフトの良波を得ていた。
The Mid-Length2+1
6’8″ x 19-5/8″ x 2-1/2″
Shape, Design and glass by @hiroyuki_maeda
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【番外編:ドラゴン・グライド・プロダクションズ】
この作品はフィクションです。
実在の人物・団体とはまったく関係ありません
私たちのドラグラ民と、
ハッピーサーフィンの象徴たる地位にあり、
精神的指導者なのがラカ法王38世だ。
(法王については巻末リンクを参照ください)
人間社会では、
営業職という激務をこなし、
疲労困憊という字画が多くて書けない文字を背負いつつ、
満面の笑みで各所を廻っておられる。
なんでも水素カプセルが健康に良いということで、
公休日にはそのカプセルに向かっているそうだ。
華厳さんがこのグラフィックを作ったのは、
仮面ライダーの中味だったかもという妄想があるからだ。
これがその妄想の原因だ。
こんな舞台裏を知っているからこそ、
仮面ライダーは法王の化身だとわかる。
法王はそのくらい万能なのだ。
よく考えると、
法王のこれこそがスマイリ・グリズリーの
ガォ〜
というポーズの原型だと思われる。
純文学から『ガォ〜』までやってきたが、
ハッピーサーフィンが一番重要だとわかった日曜日の正午ごろ。
良い日曜日をお過ごしください。
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【巻末リンク:ラカ法王について】
【巻末リンク*2:法王の特別講演】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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