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【サーフィン研究所特大号】ターコイズブルーの海_伊東のボス・ボブさん_松風王国の王子と天才店_(2188文字)

東京から南南西へ、

車で200kmくらい走るとこんな景色となる。

これは南からの黒潮、

生活・工業用水の流入が少ないことに加え、

遠浅の白砂浜によってのターコイズブルー。

岩の横にあるブレイクを見に行くと、

IRIEの遠藤くんが虹色の波に乗っていた。

ズームインすると、

遠藤くんのテイクオフを見て、

友だちの笑顔が写っていた。

こちらもうれしい。

Nacky on Catch Surf® Special Skipper Fish 6’0″

Nakisurf Original Twin + Vektor VMK (rear)

.

ナッキーは手前のレフトに照準ピタリ。

水温は伊豆到着時(日曜日)は19度程度あったのだが、

先日の寒波で一度15度まで下がり、

本日は17度と計測された。

南伊豆では、

14度が最低水温だという。

しかも2月あたりの2週間前後が14度台になるだけで、

すぐに15度、

16度と上昇するとあった。

ちなみに現在の千葉北太東岬の海水温が14度なので、

やはり伊豆は温暖なのだと再確認した。

昨日はサイズが小さく、

「膝くらいでなんとか」

そんな波の記憶だっただろうか。

白浜まで行き、

前述した遠藤くんの師匠であるアッチーに会いに行くが、

あいにくスクール中のようで、

入れ違いサーフだったようだ。

さらに周辺の波を見に行くと、

野良の幼猫が数匹いて、

気持ちよさそうに日向ぼっこしていた。

ここはボブさんと春にやってきたホワイトロックス。

ロングか大きなボードなら楽しくできそう。

見渡す限り無人で、

ドラグラ系サーファーならば、

サーフ・オール・デイとなるだろうか。

こちらがそのボブさん。

彼の職場にお会いしに行くのは、

伊豆に来ると恒例行事となっている。

前回は土佐帰りに寄って、

彼のことを徒然草風に紹介させていただいた。

(巻末リンクを参照ください)

彼は比類なき目利きであり、

また伊東魚類シンジケートのボスでありつつ、

他者が目をつけないブレイクでサーフしている。

これは、

「波の目利き」でないと達成できないことだ。

サーフ・ブレイクというブランド名でなく、

自分が見た波質で判断できる本物のサーファーだ。

先日紹介したサーフショップリアルの鈴木直人さんの、

「職業人サーファー」

という特集があって、

その第一回目の主人公&立役者でもある。

ボブさん、

またお会いしましょう〜!

伊豆に来たら

「生わさび」を購入することにしている。

炊きたてのご飯にかつおぶしをふりかけ、

茎側からすりおろしたわさびをのせて醤油でいただく。

これは下田の名店「藪」でおぼえた伊豆の美味だ。

物産店に行くと、

こんなにおおきな「なめこ」が売っていた。

普段食べている大きさにくらべるとやたら巨大だが、

地元の人は、

「これが本当のサイズです」

と胸を張っていた。

そのまま熱海、

湯河原と通過し、

早川、

大磯と、

西湘に入って松風王国へ。

下田を出て、

上に書いたような寄り道をたっぷりして、

6時間くらいかかっただろうか。

松風町のロミ鈴木

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松風王国の松風町。

波魂を切り撮るサーフ写心家として知られるU-SKEさんに会いに来たのだ。

まずはピースマン・ギャラリーへ行き、

最近の近況を交わし、

それから噂の『HOW SWEET』に行く。

これがどんな噂かをU-SKEさん発言で書くと、

「やばいです。いわゆる天才というかそうです」

「ピザとかパスタとか最高においしいです」

「天才がたった一人でやっています」

「かかる音楽も天才です」

「音質も天才です」

そんな天才の特盛りだった。

私たちがさまざまをいただきながら

「おいしい!やはり天才です!」

と誉めたたえると、

その天才店主であるテツくんは、

「ぼく、タイラー・ウォーレンのトラッカーに乗っています」

そんなうれしいことをボソリと言うのだった。

じゃあドラグラ真性認定店としようと、

そんな話題にもなった。

のみならず、

突然『ろっか・ばい・まい・べいびい』が盤でかかった。

私は度肝を抜かれた。

なぜならこれは、

私や土佐シャッチョさん、

そしてタキビ神が敬愛する

細野晴臣さんのザ・ファースト・スタジオ・アルバム

『HOSONO HOUSE』(1973)のA面だからだ。

リクエストしないで、

ここまでのレア楽曲がかかったことは記憶にない。

3曲目となり、

大好きな「CHOO CHOO ガタゴト」のイントロが流れると、

私の人生の記憶が走馬灯のように廻りだした。

感動的ですらあった。

その後レコード針は、

ピンク・フロイドのWish You Were Here(1975)の溝を拾い、

この(ロジャー・ウォータースの)歌詞によって、

天才シド・バレットのことまで思い出す夜となった。

さまざまを話していると、

閉店時間は過ぎていた。

さらに書くと、

こうして私たちが遅くまでいてもテツくんは嫌な顔一つしなかった。

この日はランチが大盛況だったという。

ということは、

本当はとても疲れているはずなのに、

そんなそぶりを見せないことにも深い感銘を受けつつ、

前述した「天才」という意味の多様性を知った。

こんなすばらしいお店に、

そして連れていってくれたU-SKEさんへ、

本当にありがとう!

【巻末リンク:水温とボブさん】

【サーフィン研究所】カレンダーと水温計_庖丁人ボブさんの伊東カンパチ_Blue.12月号発売!!_(1179文字)

【巻末リンク*2:3月のホワイトロックス】

【サーフィン研究所】春のホワイトロックス_波と自分の位置を合わせる_BLUE最新号発売中!_(1260文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!