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【サーフィン研究所特撰号】ボードサイズを大きくする意味とは_36年前のノースショア_(1459文字)

Cosmos Surfboards

TheOne 2+1 / 6’8″

Nakisurf Original Twin-Fins

.

64で入ろうと思ったけど、

68と少し長くしてみた。

これは波への礼儀みたいなものだ。

フィート換算なので、

64は6’4″と表記しつつ193cmくらいであり、

68は203cmとなる。

「大きく、より大きなボードが欲しい」

初めてノースショアに行ったときは、

コンテストの副賞で、

オープンチケットの長期滞在だった。

当時は、

観光ビザで6ヶ月も滞在できた。

ボクは、

5’10”

6’2”

6’8”

7’6”

長さが異なる4本のサーフボードをノースショアに持っていった。

これらはすべて当時のスポンサーである

「ディック・ブルーワー・サーフボード」の協賛でもあった。

ボクは短いボードしか乗らなかった。

ただ、

コンテスト直前以外は66のシングルフィンに乗っていたので、

6’8”程度なら乗ることはできた。

なので、

「短いボードしか乗れなった」

そう書いた方が正確かもしれない。

それまで7’6”というサイズは、

ノロノロボードだと思っていた。

68もモタモタする感触があった。

しかし滞在して数ヶ月もすると、

68がショートボード感覚となり、

62は腰胸という日に乗り、

510(178cm)は乗ることがなくなってしまった。

ノースショアの強い波には、

大きなボードでないとテイクオフできないとわかったからだ。

サイズがあるときは、

76では足りずに8フィート台が欲しくなり、

リアム(・マクナマラ)のボードを見つつ、

そしてハレイワのサーフ&シーに行っては、

オーバープライスの中古ボードをうっとりと眺めていた。

けれど、

スポンサーのご厚意に甘えてのノースショア滞在であり、

滞在は食費を削ることで延ばしていたので、

余計なものを買う余裕は一切なかった。

ノースショアは、

「北向きの海岸」という意味だ。

オンショアになると、

島の反対側に行くと、

オフショアだという事実を知った。(笑)

ボクにとってのサウスショアは、

アラモアナやダイヤモンドヘッドだった。

ロングボードを借りて乗ると、

ショートのようにすぐにターンをしようとして過加重し、

のみならず、

たった数秒の姿勢変化にも耐えられずにワイプアウトしてしまった。

しかも数回連続で…。

ロングボードは自分には向いておらず、

とっても難しいものだと思いこんでいた。

もし私が、

タイムトンネルなどで、

20歳になったばかりのボクにサーフィンのことを伝えられるのなら、

「大きなボードで波に乗ることをおぼえなさい」

ということを言いたい。

そうすれば、

ボクのサーフィンが大きく変わったのだが、

それに気づくのはそれから四半世紀、

25年もかかってしまった。

ということで、

ボードサイズを大きくすることは、

鍛錬であり、

未来であり、

そして愉楽だ。

そんなことをこの連日の良波で感じさせてくれた。

「初ハワイでいちばんおいしかったものをあげよ」

そんな設問があれば、

私は「ワッパー」と答える。

そのくらい感動的なものだった。

次点はサンセット・ダイナースの

「カルビ・プレート」だろうか。

すでにバーガーキングが上陸していて、

先日機会があって、

このワッパーJr.をいただくと、

あの日の土埃を巻きあげた暖かい風までが思い出せるのだった。

【巻末リンク:その頃をもう少し詳しく】

【佳境の特大号】私の波乗りの歴史_5編_ノースショアはサーファー神話製作場_(4005文字)

【巻末リンク*2:ボードを大きくする利点とは】

【サーフィン研究所:特大号】ほぼ完全月蝕_10フィート友人たちの試乗会『なぜ大きなボードに乗るのか?』〈序2〉_(3475文字)

Happy Surfing and  Happy Lifestyles!!