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【サーフィン研究所:特大号】ほぼ完全月蝕_10フィート友人たちの試乗会『なぜ大きなボードに乗るのか?』〈序2〉_(3475文字)

地球によって、

月に影ができて、

それが完全に隠されると、

皆既月食(total eclipse)だとあった。

それ以外で地球の影に入る場合は、

部分月食(partial eclipse)だ。

昨日のは、

部分月食(lunar eclipse)だというが、

ちょうど晴れていたので写真を撮ってみた。

なるほど、

赤い月が不思議であり、

古来のことにまで考えがおよんだ。

で、

ドラグラのみなさんに画像をお送りすると、

総料理長は銀座からこの月を見たという。

法王は鎌倉妙本寺、

タキビ神もいすみの山中から、

スカシーの河合さんは、

室戸岬でこの赤月を見られたと返信があった。

ちなみに私は青龍寺の裏手でこれを見た。

昨日ここで世界初のキャッチサーフの10フィート、

しかもシングルフィンに乗ること、

乗ったことを書いた。

で、『三部作デス』としたが、

10フィートボードに乗り込んだ5日間におよぶ内容、

およそ10回分くらいの量があった。

なので、

三部作ではとうてい終わらないともわかった。

『ザ・プランク』はハッピーサーフィンの象徴だ。

.

で、

もっと書くと、

序の昨日にきちんと「はじまり」のことを書いていなかった。

なので本日を〈序2〉とさせてください。

Catch Surf ®ODYSEA x Glassy and Mellow Special

10′ Single

.

まず最初に

なぜ大きなボードに乗るのか?

そんな命題というか、

本題を説明してみる。

Black Diamond 5’0”

Twin + Trailer fins

.

元々の私は、

いやボクはショートボードの世界だけで息をしていた。

好きなサーファーはトム・カレン。

またはリチャード・クラムやガーラックが大好きで、

それは彼ら特有のカービング・ターンの美しさがあり、

それこそがサーフィンのすばらしさだと思っていた。

燕青武松  5’7”

Twin + Trailer fins

.

けれど、

そんなカービングターンができる波の日はごくわずかで、

その稀な波の日のために修行だと、

ショートボードで小波に乗る辛い日々を送っていた。

けれど、

クリスチャン・ワックと遊ぶようになって、

彼の親友のタイラー・ウォーレンともサーフするようになって、

ロングボードどころか1950年代のログでもサーフすることになった。

1940年代のボックスでも…。

1940’s box replica

.

それまでは大きなボードに乗ることは、

「かんたん」だと思っていたが、

実際はそんなことは全くなく、

大板でサーフィンするのは「大変なこと」だと知った。

でも私はショートボードが好きなわけではなく、

『サーフィン』が好きなので、

大きく不自由なボードでも、

クリスチャンやタイラーのように視野を拡げると、

〈ミッドレングス〉という世界があった。

MNR 7’0”

.

7フィートや8フィートボードに乗りつつ、

大きなログやボックスに乗れるように修練というか、

深く大きなターンを目指してサーフしてきた。

Hand Shaped Single Fin 7’0”

.

すると、

ショートボードのターンより一段上がったというか、

排気量が上がったというか、

パワフルなターンができることがわかった。

このパワフルなターンというのは、

冒頭に書いたカービングターンと同等な条件だが、

大きなボードに乗ると、

そんなコンディションは小波でも弱でも、

ほぼ毎日あることに気がついた。

ショートボード時代=グッドウェーブは年に数回

大きなボード時代=グッドウェーブはほぼ毎日

.

サーフボードの体積でこれほどまでに印象が違うのだと、

愕然(がくぜん)とし、

前出のクリスチャンにそのことを伝えると、

「なんだ、知っているのかと思っていたよ」

ロングボードに乗るというのは、

カリフォルニアで育つと、

身近にあることなので、

彼らにとっては当然のことのようだった。

で、

波が弱い日は大きなボードに乗り込んで、

日々、来たるべき日『ザ・デイ』に備えていた。

The Mid-length 2+1

6’8″ x 19-5/8″ x 2-1/2″

Shape Design and Glassed by @hiroyuki_maeda

Nakisurf Original Twin Fin

.

今年の『ザ・デイ』。

これまでのロングやミッドレングス修練の成果だった。

さて【本編】。

ようやくだが、

なぜ乗るかを説明していないと、

意味がわかりずらいと思ったので長くなってしまった。

このキャッチサーフの10フィートシングルフィンの発案者は、

ルアー界で名を馳せるクワイエットファンクの久保田さんだ。

このボードの登場によって、

別ブランド〈グラッシー&メロウの〉が成立したのだ。

今回はこの10フィートを3本持ち寄って、

友人たちで乗り合おうというのが趣旨で、

そんな楽しい集まりになった。

誇らしいシングルフィン・スロット。

これがあれば、

ミニマリズムの象徴であるシングル世界にひたれるだろう。

ステッカー・ジョブと英語では言うが、

そのジョブを施すのはいつも楽しい。

オールレッド。

ボトムもデッキもロゴマークも赤。

レイルに存在する白いラインが1960年代のピンラインみたいで、

アウトラインが引き締まる。

私たちがスマグリはんビーチに行くと、

それは良波がやってきていた。

けれどスマグリはんは、

毎年秋恒例の宮崎サーフトリップに行ってしまっていた。

『 行く熊や 鳥啼き狸の 目は泪 』

いくクマや トリなきタヌの めはナミダ

季語:宮崎に行った熊=秋

現代語訳:クマ(スマグリはん)が、

サーフトリップに行ってしまったことに

鳥(友人=私)は鳴いて悲しみ、

タヌキまでもが目に涙を浮かべているという句。

ちなみにタヌはタヌ・ビーチの裏言葉なので、

二つの意味とも受け取れる内容になっている。(華厳選)

ニコニコ・クマさんこと、

スマグリはんがおらんので、

ブレイク周辺は完全に無人となった。

いざいざと、

ナッキーと久保田さん、

そして伯爵コジやんが10フィートでパドルアウトしていった。

Kenji Kubota on

Catch Surf ®ODYSEA x Glassy and Mellow Special

10′ Single

.

クラシックを愛する久保田氏は、

ビッグ・ウェンズデーのマット・ジョンソンの再来のように波に乗る。

またこのボードサイズが、

マットたちが乗っていた時代と同じもので、

120リッターという体積ならではの重厚なるラインを描いていた。

いにしえのニーパドルもやたら雰囲気があった。

さすがだ。

体重48kgのナッキーにしてみると、

体積比で2.5倍ものサーフボードだけど、

じつに上手にグライドしていった。

ウォーキングもこの通りで、

これぞまさしく、

「門前の小僧、習わぬ経を読む」

そんなことわざを思いだした。

普段大きなボードには乗らないコジやんですら、

軽く乗っていたのが印象的で、

さすがソフト・フットの達人だと感じいった。

波に乗ることができただけで、

笑顔になるボードというのはめずらしいのではないだろうか。

そんなことを考えていた。

ヒッキーこと久保田さんの奥さんは、

ご愛用の9フィートのプランクで、

そのグリズリー波に乗っていった。

手を挙げているのは、

チャンネルにナッキーを見つけたからで、

全員にとって楽しく、

美しい時間が続いていった。

普段は東洋町白浜や生見海岸でサーフされているので、

こんな良い波を無人でというのは珍しいことですと、

うれしそうに教えてくださった。

ナッキーとカメラ係を交代し、

そのスペシャル10フィートでいざいざとパドルアウトすると、

Catch Surf ®ODYSEA x Glassy and Mellow Special

10′ Single

.

なんと8本連続で成仏(上陸)を得た。

ビーチブレイクは、

ショアブレイク手前が浅いことが多いので、

フィンを砂浜にこすりつつも、

加重を前後に変えての上陸はとても難易度が高いと思う。

それが8連続となると、

うれしいというより奇跡的なことだとひとりごちた。

波待ちは寒いので濡れないようにしていると、

遠くからのセット波が良く見えることに気づき、

それは良い波に乗ることができた。

四国88箇所なので、

88本乗ろうと思ったけど、

10数本目くらいから何本乗ったかを忘れてしまい、

それは断念した。

まだまだ続くので、

今日はここまでとして明日にまたここで。

Have a great weekend!!

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!