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naki's blog

膝サイズという大波でパイレーチュ!?(2525文字、短編です)

こんにちは、

週末をいかがお過ごしですか?

こちらノースハワイは快晴、

大雨というのが交互にやってくるいつもの気候です。

2010_NH_T6269

ブイ情報によると、

うねりは昨日よりさらに下げて13秒間隔となっていた。

サーフラインの

『サウスショア波情報』を見ても小さく、

「膝から肩」とあって、

今日は土曜日ということもあり、

朝は行かなかった。

朝食後、

ノアがビーチハウスでサーフする約束を友だちとしているというので、

10時頃彼と一緒にホワイトハウス地区に降りると、

「WOW!」

というほど大きなうねりが押し寄せてきていて、

ホワイトハウスとセンターは、

このように一本の波でつながっていた。

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大きい。

昨日も書いたけど、

ブイがいかにあてにならないのか、

そして大手波情報サーフライン社は、

そのブイ情報だけを基にしたであろう、

まったくの机上のものでしかないことを知った。

ただサーフラインは今日に限らずいつもこうで、

最近では汐見表と、

夜明け日没時間しか参考にしてはいない。

有料サイトだが、

苦情はないのだろうか?

20100626_North Hawaii_T6426

この波を見て、

「膝から肩」と全世界に発信するほど、

厚顔無恥でいいのだろうか?

と、ここに小さく告発します。(笑)

とにかくノアをビーチハウスの前に連れて行くと、

多くの少年サーファーたちに囲まれていたから彼はこれで安心。

ビーチハウスは昔からサーファーたちの託児所であるようだ。

さて、

俺はというと、

クローズアウトしているからといって、

こんな日に波乗りをパスするわけもなく、

「セットの合間波に乗れたらいいな」

とだけ考えてゲッティングアウトした。

沖に出る途中で、

ものすごいセットに襲われたが、

運良くそれら全てのインパクトを受けなかった。

ミドルサイズのを二本乗って、

大満足していると、

水平線遠くにオバケ波が見えた。

そこで、ずっと沖にパドルアウトしていくと、

やはり大波がやってきた。

近づいてくる海の大壁。

波のピークの中に芯があり、

その芯のちょうどどまんなかにいた俺。

「これは乗れということだ!」

とテイクオフをすると、

上手い具合にスルスルと滑り出して、

なんと波の中に入れてしまった。

(乗ろうとしていたのだが、

こんなにうまくいくとは思っていなかったので、

まさかまさかの出来事だった)

さらにはクローズアウトかと思っていたら、

そうではなく、

波壁は進行方向に向かって崩れることなく、

俺の滑走を支えてくれた。

「まるで夢みたいだ」と感じ、

そのままインサイドまで行って、

最後のセクションで、

波の中に思い切り”ウレシジャンプ”した。

すると、そこは小さな泡ゾーンだったのに

なかなか浮上せずに最後は両手で泳いで上がってきたほどの流れで、

「もしも沖でワイプアウトしていたら?」

と思うだけでぞっとした。

くわばらくわばら。

ただ、こんな強力な斜面を滑った後の昂揚というか、

アドレナリンが噴出しているのかはわからぬが、

ただただ楽しい「歓びのパドリング」をしながら沖に戻り、

さらにもう一本オバケが見え、

これにも先回りして沖に行くと、

同様に乗れてしまったという幸運セッションだった。

無傷で水すら飲んでいない。

入ってよかった。

決断して良かった。

と、にっこにこで上がってきたらジョシュが見ていて、

「あれはまるでラスベガスのジャックポット・サーフィングだな」

と言われ、

さらには長老フレちゃんも見ていて、

「お前があのセットに乗れると思わなんだ。

あの距離のうねりが見えたのか?すごいすごい、すごかった!」

とお誉めいただいた。

こんな日もあります。

ひさしぶりの大波に、

手の掌がまだ痺れているみたいな感覚となっているが、

海のパワーに体が驚いているのだろうか?

それにしてもあの荒れた海にボード一本で出ていける波乗りってすごい。

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ビーチハウスにノアを見に行くと、

ホワイトウオーターからのリフォーム(再生)波に乗って遊んでいた。

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あいかわらず笑顔で波に乗っていて、

こんなすばらしいことはないと思いながらシャッターを押していた。

彼は逆真会のTシャツを気に入っていて、

サーフウオッシュしているのも提案者としてはうれしい。

サーフウオッシュについては↓をご覧ください。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/6011

これは強制でなく、

全くの自発的なものなので、

子どもにも意味が通じるものがあるのだろうか。

20100626_North Hawaii_T6501

この牽引されている船を見たノア曰く、

「パイレーチュオブカリビアンの船だよ!」

ということで、

この島での撮影がもう始まっているからそれはあながち遠い推測ではないかも?

と思いながらシャッターを切った。

ジャック・スパロウ船長は今どこにいるのか?

そんな話をノアとしながら、

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ラーメンにいただきもののこのとうがらしと、

お酢をたっぷりと入れて食べていました。

TVではヤンキース対ダジャース戦がやっている。

黒田さんが先発だ。

すごい時代だなあ。

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これからカイル鞠黒が主催する『トランクショー』があるので行ってきます。

さらには明日、

ビームスブックの原稿締め切りだからなんとかしないとなあ。

現在17111字となったエピローグ文章とにらめっこしています。

「あれを立てると、こちらがつながらず」

そんな政治ごとみたいなことをしているんですよ。

日曜日の今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございます。

上記したように多い文字量の原稿に集中していて、

スカイプはもちろん、

メールも戻せていませんが、少々お待ちください。

そうだ、メールをいただいたMさんに

ここでご質問の公開回答をしちゃいます。

「日本の波とカリフォルニアの波質ってほとんど同じです。

だから日本用のチューニングということはしていないんですよ。

それらの波がどのくらい似ているかといいますと、

『ひやむぎ』と『細うどん』の違い。

またはスパゲットーニ (spaghettoni) か、

スパゲッティーニ (spaghettini)の違いでしょうか?」

これで読書には質問の内容がわかりましたね。

こちらの話ですいません。

自称?道八段ですから、

なんでも?に例えるのが流行しているんです。

今日もすばらしい日にしてください。

明日もぜひ!

満月ですね。

それには関係ありませんが、

今夜は讃岐うどんを食べるんですよ。

へへー。