片岡義男さんの１９７７年作品の
「彼のオートバイ、彼女の島」を読んでいた。
冒頭部分をすぎたころ、
こんな一節に心をうばわれた。
風の動きが、そこに見える。
波は、斜面の上ちかくまで寄せてきて、急に、消えてしまう。
草花は、なにごともなかったかのように、静かになる。
ぼくの顔を、風がかすめていく。
まるでサーフィンの描写だが、
これはモーターサイクルのことを描いていて、
けれど風になるとか、
風を感じるというのはサーフィンの本質でもあるので、
とても感情移入してしまった。
さてJR逗子駅。
横須賀線で到着すると、
サーファーズ・シャトルが出迎えてくれた。
今回のスペシャル・ドライバーはコンちゃんだ。
彼からサーファーズ岬での台風６号の波のこと、
そして７号波のことを聞き出したが、
総じて房総と同様な現象があり、
特に７号は、
連日夕方頃に波が上がることまで同じだった。
今日のサーファーズは、
ガラさんの８０歳のバースデー・パーティ。
１６時スタートだとあったが、
フライングして早くから行ってしまった。
ヤングマン・ガラさんはあいかわらず女性にモテモテで、
それもそのはず、
横須賀葉山逗子鎌倉で１９５０年代からサーフし続け、
いまでは奄美大島にハワイと、
今日も波に乗っている。
Ryu Nakamura
Yono Peak, Shonan
.
しかも洋之介ピークの開拓者であり、
もっと書くと、
たぶんきっと日本人で最初にサーフィンをした人であろうと、
暫定認定されている。
（茅ヶ崎の加山雄三さんが同じころだという）
「やっぱりさ、サーフィンが健康法だね〜」
人生のレジェンド柄（がら、から）さんは、
そんなことをおっしゃっていた。
ということで、
ガラさんのお人柄そのままに、
各方面から人格者とか、
美女とか著名尊敬人たちが集まった。
スタイルと人格では、
ワールドクラスの横山泰介さん夫妻と、
その洋之介ピークの父・佐久間さん、
そしてサーファーズ・ジャーナル誌と、
映像作家、
ロックンローラーでもっか三刀流の井澤聡朗さん。
ガラさんのヨガの先生であり、
今度はガラさんのサーフィン生徒のミレイちゃんと、
ビジュアル系パフォーマーとして躍進中のジーザス・シンちゃん。
ナオちゃんが着るのは、
ぐれてしまったぐら君だが、
冗談抜きで若者たちが、
こんな単車でウォンウォンとやっている。
時代錯誤というか、
懐古趣味というか。
私のヨロコビは、
ケイソンのインストを集めたCDをゲットした。
髪の毛がどうにもボサボサだが、
明日はヘア・カリフォルニア・スタジオだ。
ちなみに法王は来週に予約が取れたと教えてくれた。
「清潔であれば大丈夫」
これは偉大なる総料理長の言葉だ。
お祝いのMCがあり、
「おれさ、６０歳のときに初めて誕生パーティってのをやったのよ」
「へー、そうだったんですね」
「したらさ、はまっちゃってさ、
７０歳のときもやって、
今回は８０だろ、喜びもひとしおだね〜」
「８０歳でぼくたちと同じように波に乗れるのがすごいです」
「それさ、よく言われるけど当たり前だよ。
おいしく食べて、楽しく波に乗る。それだけですよ」
「勉強になります」
「やめてくれよ〜まだそんな歳じゃねぇよ」
ということで、
伝説的なガラさんの伝説的なバースデー・ライブが始まり、
オープナーのYukaliciousのノースハワイ・テイストに、
娘カイラの結婚式を思い出して感動してしまった。
団長夫妻とガラさん。
ドラグラ団長ことジェット・アキラは、
しばらく見ないと思っていたら、
こんなかわいくて、
泣き虫のエースくんを出産していた。
（実際は奥さんのメグちゃんが出産したのだが）
宴は深まり、
東田トモヒロくんとKeisonたちの楽曲に酔いしれた逗子の岬上の夜。
サーファーズのナルちゃん、
ありがとうございました。
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【巻末リンク：ガラさん＠土佐】
【巻末リンク＊２：ジェット・アキラ団長の由来】
【巻末リンク＊３：サーファーズ岬詳細】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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