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【サーフィン研究所:最終回】彼女の島-18_(633文字)

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【サーフィン研究所:連載】彼女の島-1_(757文字)

ずっときて17話はこちら

【サーフィン研究所:連載】彼女の島-17_(567文字)

〜17号までのあらすじ。

1970年代、ノースショアに住む「ぼく」は、

タウンに向かう途中でマウイ島に住む美女夏子と再会する。

ワイキキでサーフする約束をし、

カカアコでぼくの気持ちを伝えた。

そのままフォード・ランチェロを走らせ、

ワイキキで友人のマイクからボードを借りて、

美しいワイキキの波を前にアロハに包まれた。

モアナの中庭からビーチに出て、

波打ち際まで歩いていき、

僕たちはパドルアウトした。

岸から20フィートほど行ったところで、

ぼくは10フィートのサーフボードの上に乗り、

夏子がやってくるのを待っていた。

白砂にブルーの海底が透けて見える。

リーフ周りの海水は淡いグリーンだった。

海底にある岩のひとつひとつが、

手にとるようにわかった。

モアナを出発した僕たちは、

ななめに、

ダイヤモンドヘッドに向かってパドリングをしていた。

青い空、

ダイヤモンドヘッド岬の上空に、

白い雲が浮かんでいた。

沖ちかくになると、

波が消える寸前のたわみがあり、

その一直線にのびている峰をななめに横切るように、

僕たちはふたつの白い軌跡をつけた。

それはまるで人生のようで、

すぐに消えていく儚(はかな)い線だった。

ラインナップまで来ると、

波はきらめくように崩れ、

たくさんの虹色をたずさえた泡波がパーフェクトに動いている。

僕は、

「君も海もすべてがビューティフルだ」

そう言って夏子を見ると、

「本当にスーパー・ビューティフルね」

彼女は、

美しい瞳でそう言った。

終わり